アコードユーロR

冬の兆し

達ちゃんさん (50代/三重県)

2008年11月16日の投稿

立冬を過ぎて暦の上だけではなく季節も確実に冬へ向かっていることを実感した週末のある日、朝からまたもや雨が降りしきるなか、アコードもオーナーの雨男ぶりに半ば諦め顔で出発する。今回は解禁となった蟹を食するために兵庫県北部へと向かった。
第二名神から名神、中国道、舞鶴道を走り継いで行く。渋滞もなく、順調にほぼ時速100kmでの巡航でアコードは6速にホールド状態である。福知山からは国道9号を使う。いつもながらに福知山市街地は渋滞していたが、郊外へ出てしまえば流れはスムースになる。
やがて現れる426号への分岐点で右折し但東町へ向かう。以前、登尾峠は旧道で、山越えのワインディングロードであったが、今ではトンネルが開通し快適にいとも簡単に峠を越えてしまう。あとは出石川沿いに北上して、出合のT字交差点を左折して出石へ行ってみる。
自宅から4時間で日本海に近い出石町まで来てしまうのだ。道路網が整備されたおかげではあるが、秘境、未踏の地がだんだん少なくなって行くことは、大事な部分をそっと残しておきたいと願う気持ちもあって複雑な気分ではある。
私の乗っている同じアコードと対向で擦れ違ったり、出合ったりすると単純に嬉しく感じるものであるが、今回に限っては2日間、同じ白いアコードユーロRに出会うことはなかったので、非常に寂しいツアーとなった。
これもアコードが来月モデルチェンジするが、その影響なのかもしれない。いずれユーロRも現行車種から旧車種扱いとなるのだろう。万人に受け入れられるものだけがいいものとは限らない。二輪も四輪も操る楽しさがなければ乗っててつまらないし、人車一体となる達成感が悦びとなるのだろう。今のところ私にはアコード以上の相棒は考えられない。
つるつるすべすべの温泉に浸かり、蟹三昧の贅沢な料理を初めて味わって英気を養い、ゆっくり寛いで人車犬とも寿命が延びて大満足の2日間であった。

アコードユーロR
アコードユーロR