佐藤琢磨選手の2023シーズン インディカー・シリーズ参戦について

~3度目のインディ500制覇にチャレンジ~

 Chip Ganassi Racing(チップ・ガナッシ・レーシング)は北米で行われる2023年インディカー・シリーズに、佐藤琢磨選手を起用することを発表しました。

 佐藤選手はHondaのドライバー育成プログラムである鈴鹿レーシングスクール(現ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)を1997年に卒業。2002年からはFIA※1フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)に出場し、2004年アメリカGPでは表彰台を勝ち取りました。インディカー・シリーズには2010年から参戦を開始し、F1モナコGP、ル・マン24時間レースと並ぶ『世界3大レース』のひとつとして知られ、決勝日には35万人を超える観衆の前で最高速度380km/hにもなるスピードで争われるインディアナポリス500マイルレース(以下、インディ500)を2017年と2020年に制覇。今シーズンは自身3度目の優勝を目指すインディ500を含めたオーバルコース※2で開催される複数のレースに参戦します。

※1 Fédération Internationale de l’Automobile(国際自動車連盟)の略称
※2 より高速でのレースが展開される楕円形のコース

■佐藤琢磨選手のコメント

「2023年にチップ・ガナッシ・レーシングに加入できることに、言葉では表せないほどの期待と感激を抱いています。このチームはもう何十年にもわたってシリーズのトップに位置しているチームであり、言うまでもないことですが競争力の高さは圧倒的です。オーバルレースに集中するのは僕にとって新たな経験ですが、これまでチャンピオンシップやインディ500を何度も制したチームメンバーやチームメイトと参戦することが大きなアドバンテージとなることは間違いなく、その可能性に胸をワクワクさせています。チャレンジが始まるのを待ちきれない気分です」

■佐藤琢磨選手の主な戦績

1997年 鈴鹿レーシングスクール フォーミュラ(SRS-F)を卒業
2001年 英国F3選手権チャンピオン
  マスターズF3優勝
  マカオGP優勝
2002年 ジョーダン・ホンダよりF1デビュー
2003年 B・A・R ホンダに移籍
2004年 F1 第9戦アメリカGPで3位表彰台
2006年 スーパーアグリ・ホンダに移籍
2010年 KVレーシングよりインディカー・シリーズに参戦
  第94回インディアナポリス500にてインディ500に初挑戦、20位完走
2011年 インディカー・シリーズ第8戦で日本人初のポールポジション獲得
2012年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍
  第4戦サンパウロで自身初の3位表彰台
  第96回インディ500にて終盤まで優勝争いを演じるも、惜しくも最終ラップでスピン
2013年 AJフォイト・レーシングに移籍
  第3戦ロングビーチでインディカー・シリーズ日本人初優勝
2017年 アンドレッティ・オートスポーツに移籍
  第101回インディ500で日本人初優勝
  この勝利により内閣総理大臣顕彰受賞
2018年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍
2019年 第103回インディ500でトップに約0.3秒及ばず、3位
2020年 第104回インディ500予選で日本人過去最高位となる3位
  決勝レースで自身2度目となる優勝
2021年 第105回インディ500で連覇を狙うも、14位。
2022年 デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングから参戦
2023年 チップ・ガナッシ・レーシングに移籍、3度目のインディ500制覇を狙う