ハンズフリーパーソナルモビリティUNI-ONEが「2022年度グッドデザイン賞」の「グッドデザイン金賞」を受賞

~ファイナリスト(グッドデザイン大賞候補)にも選出~

 Hondaが研究開発中のハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2022年度グッドデザイン賞」の「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」※1を受賞するとともに、「グッドデザイン大賞」候補のファイナリスト※2に選出されました。「グッドデザイン大賞」は2022年11月1日(火)に発表されます。

UNI-ONE
UNI-ONE

 UNI-ONEは、仕事やアミューズメント・レジャーなどへの活用を目指す、着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティです。座面を上下させることができるため、立っている人に接する際には座面を上昇させ、着座している人や子供と接する際には座面を下降させることで、まわりの人と目線を合わせて仕事をしたり、移動したりすることができます。
 UNI-ONEはロボティクス研究から生まれたバランス制御技術と、前後・左右・斜め360度自由に移動できるHonda独自の車輪機構「Honda Omni Traction Drive System(オムニ トラクション ドライブ システム)」を採用しており、座面上昇時には身体を傾けて体重移動するだけで、歩行するような感覚で移動できます。座面下降時にはジョイスティックによる操作で移動します。

 グッドデザイン賞は1957年に始まり、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。「2022年度グッドデザイン賞」の審査において、UNI-ONEは以下のように評価され、グッドデザイン金賞に選出されました。

審査委員の評価

「運転操作のために両手を使わない、バランス制御技術で意のままに前に進む、免許も練習もいらないという概念は、モビリティそのもの、大袈裟にいえば人類の移動の概念を大きく更新するかもしれない。車椅子が必要だった障がい者にとっては、両手が空くことによる自由、機体が上がり目線が高くなることで、大きな解放感と新しい生活を提供する。健常の利用者にとっては、広い施設で疲れなく移動することができる。ホンダの長年にわたる、2輪やロボティックスの開発技術を最大限に活かして、形容できない新しい乗り心地で、前後左右に自在に動き、自分の体が拡張したかのような、移動の本質的な楽しさを実現している。どこにいても馴染む威圧感のないデザインで、乗る人にも、一緒に歩く人にとっても、違和感やストレスがない存在感を作っている。この製品の普及は、社会の仕組みと風景も変える可能性をも提示している、極めてインパクトの高い、挑戦的な発明、開発、デザインである。」

 なお、Hondaは2022年10月から三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットパークにてUNI-ONEの実証実験を開始しました。実際にお客様・テーマパーク運営者にご利用いただくことで、必要な機能と改善項目を抽出し、今後の開発に反映していきます。

グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)
社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度最も優れていると評価したデザインに贈られる

ファイナリスト(グッドデザイン大賞候補)
グッドデザイン金賞の中から5点がファイナリストとして選出される。2022年11月1日に行われるグッドデザイン大賞選出会において、ファイナリストの中から今年度の最高賞である「グッドデザイン大賞」が選ばれる

(参考情報)
日本デザイン振興会公式Webサイト https://www.g-mark.org/