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受験シーズン到来!
メンタルトレーニングコンサルタントに聞く勉強法&本番の心構え

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2020年の大学入試センター試験も終わり、いよいよ本格的な受験シーズンがやってきます。今回お話を聞くのは、メンタルトレーニングコンサルタントの荒木香織さん。スポーツ心理学を基に、アスリートからビジネスマン、学生といった幅広い層にパフォーマンス向上のアドバイスをされています。かつてはラグビー男子日本代表のメンタルコーチとして精神的な面から選手をサポートし、チームの躍進に大きく貢献。あの五郎丸歩選手とプレ・パフォーマンス・ルーティンを作りあげた荒木先生に「受験攻略法」を伺いました!

荒木香織先生 プロフィール

園田学園女子大学 人間健康学部 教授
株式会社CORAZON チーフコンサルタント
ラグビー男子日本代表メンタルコーチとして、2012年から「ラグビーワールドカップ2015」終了まで活動。

荒木香織先生荒木香織先生

受験生のメンタルづくりは「習慣をつける」ことから

「なかなか勉強が始められない」「勉強が長続きしない」といった悩みは受験生のみならず、多くの人が抱える悩みのはず! 荒木先生、そんな状態から抜け出すためにはどうすればいいのでしょう?

荒木『何よりも習慣を作ることが第一です。勉強する習慣のない子が、いきなり何時間も勉強をできるはずがありません。まずは5分でもいいので「毎日一度は机に向かう』ことから始めてみましょう。

その5分間も、最初は勉強すらしなくてもいいと思います。5分間机に向かって絵をかいてみたり、ゲームをしたり。とにかく机に向かうことを毎日の習慣にすることが大切です。

そこから少しずつ勉強を始めてみましょう。このときに大事なのが『自分で目標を設定する』こと。その日に『10分は勉強する』とか『問題を3つは解く』といった、低いハードルを設定するんです。自分で決めた目標を達成すれば自信になって、だんだんと勉強に抵抗がなくなってくるはずです

最初は簡単にクリアできる目標を立てよう最初は簡単にクリアできる目標を立てよう

受験攻略のカギは「ルーティン」にあり!?

日本中が熱狂に包まれたラグビーワールドカップ2015。この大会で大活躍した五郎丸歩選手が、キックを蹴る前に行う一連の動作を覚えている方も多いのではないでしょうか。実は、あの動作を五郎丸選手と一緒に作り上げたのはほかならぬ荒木先生。一連の動作の意味と、受験に役立つ「ルーティン」について教えてください!

荒木「ときどき言われるのですが、ルーティン(routine=決まった手順)はゲン担ぎとは全く違います

五郎丸選手の場合、キックの準備のために、一連の動作を正確に実行することに集中します。このパフォーマンスの前(プレ)に遂行するルーティンにより不安を含む雑念をシャットアウトするわけですね。また、いつも同じ動作を行うことで、身体が『今からこのプレーをするのだな今からこのプレーをするのだな』と理解し、自動的にキックを蹴る準備に入ってくれます。これはパフォーマンスの前に行われるため、プレ・パフォーマンス・ルーティンと呼ばれています。

プレ・パフォーマンス・ルーティンを習得してから、五郎丸選手のキックの成功率ははっきりと向上しました。ルーティンは単なるゲン担ぎではなく、パフォーマンスを改善させる効果的な取り組みだと言えます」

確かに、あのイチローさんをはじめ、一流アスリートの中にはそれぞれのルーティンを持っている人は少なくありません。
気になるのは、ルーティンが受験生にも役に立つのかというところ!

荒木「受験勉強、資格勉強にもプレ・パフォーマンス・ルーティンは有効です。例えば毎日勉強する前にお茶を飲むようにすれば、それだけで身体が『あ、これから勉強をするのだな』と理解してくれるようになる。

『勉強しよう』だとハードルが高くても、『まずお茶を飲もう』なら抵抗なく続けられるのではないでしょうか。もちろん、お茶を飲んだら必ず勉強しないとダメですよ(笑)」

試験本番でもルーティンを忘れずに!

いよいよ本番当日!
けれど緊張して自分の力がちゃんと出せるか不安です…。

荒木今までがんばったからこそ緊張するものです。だから緊張はそれまでの努力の証として受け入れましょう。それに、緊張とは気持ちが適度に興奮している状態でもあるので、試験に取り組むのにちょうどいいコンディションとも言えるでしょう」

そうは言っても、緊張で頭が真っ白になってしまっては…。

荒木「過度な緊張を和らげるのにも、普段から続けているプレ・パフォーマンス・ルーティンは効果的です。毎日勉強前にお茶を飲み続けていれば、本番前にお茶を飲むことにより、いつもの心の状態に近づくことができます。ですので、日ごろのプレ・パフォーマンス・ルーティンは試験場でもできるものが望ましいですね。ここで大事なのは、お茶を飲むことに集中するということ。できるだけ不安な考えが入らないようにしましょう」

なるほど!
それでは試験の最中にできることは何かありますか?

荒木デュアリング・パフォーマンス・ルーティンというものがあります。パフォーマンスとパフォーマンスの間(デュアリング)に行われるルーティンのことです。陸上競技選手の多くは『レースの合間に音楽を聴く』『靴を脱いで休憩する』といったデュアリング・パフォーマンス・ルーティンを持っています。前のレースで納得のいく結果が出なくとも、それによって気持ちをリフレッシュさせて、次に備えます。

受験本番でもルーティンは効果的!受験本番でもルーティンは効果的!

同じく、試験の合間の休み時間にお茶を飲むようなルーティンにより、気持ちをリセットすることも可能です。また試験中であっても、問題を解くごとに椅子に座りなおすとか、目を閉じてみるといったルーティンはできるはず。こういったことは無意識にやっている人も多いようですが、意識的に行うことが大切です」

荒木先生、ありがとうございました!

受験勉強にルーティンを取り入れるには・・・

・最初は勉強をしなくてもいいので、毎日5分でも机に向かうようにする
・「今日は問題を3問は解く」といった低いハードルを自分で設定して確実にクリアする
・勉強前の「プレ・パフォーマンス・ルーティン」を作り上げ、毎日の勉強を習慣化する
・本番前にも「プレ・パフォーマンス・ルーティン」を行い、いつもの心の状態に近づける
・試験日の休み時間や試験中は「デュアリング・パフォーマンス・ルーティン」でリフレッシュ!

Published on 2020.01.29

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