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冬の本気の外遊び!
凧揚げで高く飛ばすコツはその形にあった!?

  • 凧揚げ
  • 空力

年末年始の予定は決まりましたか?旅行の計画を立てたり、帰省したりとお出かけする方もいれば、せっかくのお休みなので家でゆっくりするという方もいるかと思います。お休みの間の楽しみとして、「凧揚げ」はいかがでしょうか?最近ではあまり見かけなくなりましたが、昔ながらの日本のお正月の遊びとして親しまれてきた凧揚げを、冬休みのちょっとした時間を使って本気で飛ばしてみませんか?青空に凧が揚がった瞬間は、大勢でも一人でも興奮します!

そもそも、凧の歴史とは?

そもそも、凧の成り立ちはどのようなものなのか、凧の愛好家団体「日本の凧の会」事務局長の福岡正巳(ふくおか・まさみ)さんにお話を伺いました。
日本の凧は、中国の春秋戦国時代にルーツがあるとされています。当時の凧は、軍事用に開発されたもので、敵陣の測量が主な役目でした。日本に伝わったのは、平安時代のこと。公家の遊びとして流行を迎えます。庶民の遊びとして定着したのは、それから大きく時代を経て、江戸時代になってから。手軽な娯楽として、町中で凧が揚がるようになったそうです。

そもそも、凧の歴史とは?

お正月の風物詩として凧が揚がるようになったのも、江戸時代のことでした。当時、凧は一年中揚がっていましたが、糸が切れて武家屋敷に落ちてしまったり、大きな凧が落ちてきて、人の家を傷つけてしまったり…。たびたび禁止令が出されたそうですが、それでも凧揚げをしたい人たちがいたことから、「人通りの少ない正月なら揚げてもよい」と、やむなく許したのが、ルーツとされています。

千葉県のご当地凧「上総袖凧」千葉県のご当地凧「上総袖凧」 九州地方のご当地凧「婆羅門凧」九州地方のご当地凧「婆羅門凧」

日本の凧で代表的なのが、「六角凧」や四角い「角凧」と呼ばれるもの。一方で、地域ごとの「ご当地凧」も多く、全国で合わせてその種類は20~30ほどになるのだそうです。

欧米でも、凧は軍事用として使われたものが始まりです。飛行機が登場するまで、こちらも測量や偵察を中心に使われました。そして、第二次世界大戦後、アメリカの宇宙開発で凧が再び注目されます。打ち上げたロケットや宇宙船を回収するときに、滑空させながら地上へと戻せないかという考えで研究が進められました。その中で生まれたのが、「デルタカイト」と呼ばれる三角凧。「宇宙研究が生んだ凧という触れ込みで、1970年代に日本で流行しました。組み立てが簡単なことから、手軽に遊べる凧として、現在も出回っています。

デルタカイトデルタカイト

どのように凧は揚がるの?

では、凧はどのようにして、空中を飛んでいられるのでしょうか?福岡さんに引き続きお話を伺いました。
大きな理由としては「空気の力」つまり「空力」が挙げられます。凧は、風を受ける面の上側が空気を受ける一方で、下側は空気を後ろに流すようにできているのだそうです。この結果、空気が下から上に押し上げる「揚力」が生まれ、空に揚がるというわけです。揚がっているときの凧は、横から見ると下の図のようになっていると言います。

どのように凧は揚がるの?

角凧や六角凧と比べると、デルタカイトは、全体が翼のような形状になっている分、抵抗も少なく揚げることができるのだそうです。
しかし、せっかくここまで学んでみても、揚げてみなくては分からない!ということで、実際に凧を揚げてみました!

実際に凧を飛ばして検証!

デルタカイト 六角凧 角凧

用意したのは、デルタカイト(左)、六角凧(中央)、角凧(右)の3つ。いざ、実践です!

まず重要なのは、場所選び!凧揚げは周囲に引っかかったり、ぶつかったりするものがない、広い場所を見つけてください。

凧揚げを実際に行うと、大事なのは勢いでした。スピードをつけたあと、飛ばすように揚げないと、なかなかうまくいきません。
全力でダッシュしましょう!

糸を持つ人と、凧を放す人、2人がかりで揚げるほうが、より勢いが付けられます。

ジョギング程度のスピードでは上手くいきません。全力で走りましょう!ジョギング程度のスピードでは上手くいきません。全力で走りましょう! 2人のスピードを合わせて、後ろの人は凧を風に乗せるイメージで手を離します。2人のスピードを合わせて、後ろの人は凧を風に乗せるイメージで手を離します。

チャレンジを重ねる中で、最も高く飛んだのはデルタカイト!ビルの4階ほどの高さまで揚がっていきました。

デルタカイトは、10m以上の高さへ!空中でも安定していましたデルタカイトは、10m以上の高さへ!空中でも安定していました
六角凧は7~8mくらいまで。風に乗せるのが難しい形でした六角凧は7~8mくらいまで。風に乗せるのが難しい形でした 角凧は3~4mが限界でした。。。揚がっても安定せずに落ちてくることが多かったです角凧は3~4mが限界でした。。。揚がっても安定せずに落ちてくることが多かったです

六角凧も健闘しましたが、デルタカイトほどの高さは出ず。角凧は、思い通りに揚げるのに大苦戦。電線ほどの高さが精いっぱいという結果になりました。

空気の力は、クルマ作りにも大事な要素!

広い空に凧を揚げるのは、気持ちがいいものです。お正月には、是非、凧を作って本気で凧揚げしてみてはいかがでしょうか?

さて、凧が揚がる原理の中で触れた、空気の力「空力」は、レーシングカーや、クルマ作りの分野で活かされています。クルマの開発チームにも空力の専門家がいるのです。

空力について、Hondaの自動車開発を手掛ける、本田技術研究所の星野主任研究員に、今回の凧揚げについて聞いてみました。

「デルタカイトが一番高く揚がったのは、三角の形がよかったのだと思います。航空機の翼の形状としても研究されており、空気の渦を発生させることで揚力を増やすことができるのです

もっと高く揚げたい!という人へのアドバイスももらいました。
糸目(凧と糸をつないでいる点)を動かし、凧と風の角度を調整して、より風に乗りやすいポイントを探してみるといいかもしれません。風の力をうまく利用する工夫はいろいろあると思いますので、みなさんもぜひチャレンジしてみてください!」

凧揚げに興味を持たれた方は、Hondaの空力へのこだわりについても、ぜひご覧くださいね!

Published on 2019.11.21

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