すぐに生える雑草は
菜園管理の頭痛の種
家庭菜園を楽しむ方にとってもっとも厄介で面倒な作業の一つは雑草対策ではないだろうか。雑草を放置すれば、雑草に養分を取られてせっかく植えた作物が負けてしまったり病害虫の発生を招く恐れもある。こまめに除草するのがベストだが、広範囲の除草を手作業でやると考えただけで心が折れかねない。そんな頭痛の種を取り除いてくれるのが耕うん機だ。耕うん用のローターに加え、除草を行うための別売りの専用ローターが用意されている。そこで今回は実際に耕うん機で除草を行い、手作業と比べながら、除草に耕うん機を活用するメリットを考えてみることにした。機種を用意し畑での実力を検証した。
耕うん機を使えば
あっという間に除草!
まずは雑草に覆われた畑を、鎌を使って手作業で除草していくが、雑草が一面に生える畑では、なかなか作業が進まず、今回設定した5分ではわずかな広さしか除草できなかった。次は耕うん機を使った除草を体験した。作業の準備は、標準の耕うん爪を専用ローターに付け替えるだけ。通常の耕うん作業と同じ要領で操作するだけで、手作業に比べ約8倍の大きな差が付いた。

- 手作業と耕うん機での除草
同じ5分でこんなに作業量が違う! - 手作業と耕うん機同じ5分の作業時間で、耕うん機で除草した範囲は手作業の8倍ほど。作業効率は一目瞭然。耕うん機なら広い畑の除草も手間をかけずにできそうだ
自然な姿勢だから
長時間の作業も楽
土を浅く削って
根から除草する
膝丈の草なら
そのまま除草できる
より美しく仕上げる
ひと手間のコツ
耕うん機を使っても一度で取り切れない草や根が残ることもある。その際には、方向や角度を変えながらの二度掛けが効果を発揮する。耕うん機を二度走らせると大半の草を取り除ける。また最後のひと手間として、除草用ローターで除草した後に耕うん爪に付け替えてサッと耕うん機をかけると、より仕上がりを良くすることができる。このひと手間で、取り切れなかった雑草の根が土中からかき出される。畑全体をきれいにしておきたい時に試してみてほしい。
空いた時間で
もっと楽しもう!
耕うん機を上手に活用すれば面倒だった除草もラクラク。手作業時の足腰への負担も無くしっかり根付いている雑草にも対処することができ、除草にかかる時間も短縮されるため、ほかの菜園作業の時間も取りやすくなる。何より、除草の手間が少なくなれば、ゆとりのある菜園生活を長く過ごせるだろう。これからは、畑を休ませた後等の面倒な除草は耕うん機に任せて、野菜づくりをもっと楽しんではいかがだろうか。