そしてやってきた初夏。丹精込めた野菜たちは、スクスクと育っている。例年以上によくできたレタスやブロッコリーなど、すでに食卓に並んだ野菜も少なくない。「でも、ここからが大変なのよね」そう、気温が上がって野菜たちが元気に育つ季節は、同時に畑の雑草や害虫たちに悩まされる時期でもある。妻がぼやくのも当然だ。この時期の管理作業はとても重要だ。過去何度も、作物が草に埋もれ、害虫や病気で収穫量を減らしてきた。収穫の喜びを得るためにも、ここはしっかり頑張りたい。「それで、今日はジャガイモ畑の草取りと中耕、土寄せだよね」さっそく妻が草刈り鎌とスコップを用意するが、その前に試してみたいことが私にはあった。「ちょっと待って。ホンダのwebページで見たんだけど耕うん機で畝間の草取りができるらしいんだ」「え、そんなことできるの?」「だいたい、このままじゃ畝間に入らないじゃない」さっそくジャガイモを栽培している畝にサ・ラ・ダFF500を持ってきたが、確かに畝間に車体が入らない。説明書をみると丁寧な記載があった。「ふむふむ、ロータリーと車輪の取り付け方で幅が変わるらしい」ロータリーの外側の爪を外し、車輪をひっくり返してつけなおすと、なるほどサ・ラ・ダFF500は細身になった。ちなみに爪も車輪もピンで止まっているので、工具は不要だ。「おー、確かにこれなら畝間に入れるな」「それで、草取りはどうするの?」webページによれば、耕うんの深さを浅めに設定し、そのまま耕うんしろとなっている。「よし、これでひとまずやってみよっか?!」妻がサ・ラ・ダFF500の前輪位置を調整し、ジャガイモが育つ畝間に入っていく。畝間には悩ましい雑草が生えている。その中を愛機のサ・ラ・ダFF500が突き進む。「おおー!」するとどうだろう、ロータリーの爪が土の表面から雑草を削り取っていくではないか。爪は地表から1〜2㎝程度入り込んでいるようだ。草刈機や鎌では、雑草の地表よりギリギリ上側しか切れないが、この方法ならよりしっかりと雑草を取り切ることができる。そして、深さを変更してもう一度耕してやると、畝間の土をほぐす中耕まで完了だ。