耕うん機で初めての
管理作業に挑戦!

ライター・写真/阪口 克

埼玉県秩父地方で家庭菜園を楽しむカメラマンの阪口さん。この春に購入したばかりの、耕うん機サ・ラ・ダFF500で自宅の畑をしっかり耕うんし苗を植え付けたそうだ。スクスクと育つ野菜たちに目を細める日々だが、気温が上がり心配になってくるのが雑草や害虫たち。この時期の管理で、楽しい収穫シーズンが迎えられるかどうかは決まる。そんな重要な管理作業にも耕うん機が使えるそうなのだが、いったいどのように活用するのだろう?

スクスク育つ野菜たち。
耕うん機はお休み?

新しく購入した耕うん機サ・ラ・ダFF500で耕した我が家の畑は、いま新緑に輝いている。「まっすぐ並ぶ畝が気持ちいいねー」ご機嫌な妻の言葉通り、畑全体を深く耕うんしたあとは同時に購入した培土器を使用して、しっかりと畝立てをした。「FF500を使うまでは、曲がったり高さがまちまちだったからな」畑がきれいに整頓されていれば、野菜づくりのやる気も違ってくる。この春は何度も種苗店に足を運び、いろいろな種や苗を購入。今まで目分量で適当にやっていた、株間や植え付けの深さをしっかりと調べ直し、仮支柱や黒マルチ、不織布のドームなどの資材も使って丁寧に植え付けてきた。

畑の番犬ウメはブロッコリーが大好き。目を離すとつまみ食いをしているので、気が抜けない。

畑の番犬ウメはブロッコリーが大好き。
目を離すとつまみ食いをしているので、気が抜けない。

サ・ラ・ダFF500で
畝間除草をやってみた

そしてやってきた初夏。丹精込めた野菜たちは、スクスクと育っている。例年以上によくできたレタスやブロッコリーなど、すでに食卓に並んだ野菜も少なくない。「でも、ここからが大変なのよね」そう、気温が上がって野菜たちが元気に育つ季節は、同時に畑の雑草や害虫たちに悩まされる時期でもある。妻がぼやくのも当然だ。この時期の管理作業はとても重要だ。過去何度も、作物が草に埋もれ、害虫や病気で収穫量を減らしてきた。収穫の喜びを得るためにも、ここはしっかり頑張りたい。「それで、今日はジャガイモ畑の草取りと中耕、土寄せだよね」さっそく妻が草刈り鎌とスコップを用意するが、その前に試してみたいことが私にはあった。「ちょっと待って。ホンダのwebページで見たんだけど耕うん機で畝間の草取りができるらしいんだ」「え、そんなことできるの?」「だいたい、このままじゃ畝間に入らないじゃない」さっそくジャガイモを栽培している畝にサ・ラ・ダFF500を持ってきたが、確かに畝間に車体が入らない。説明書をみると丁寧な記載があった。「ふむふむ、ロータリーと車輪の取り付け方で幅が変わるらしい」ロータリーの外側の爪を外し、車輪をひっくり返してつけなおすと、なるほどサ・ラ・ダFF500は細身になった。ちなみに爪も車輪もピンで止まっているので、工具は不要だ。「おー、確かにこれなら畝間に入れるな」「それで、草取りはどうするの?」webページによれば、耕うんの深さを浅めに設定し、そのまま耕うんしろとなっている。「よし、これでひとまずやってみよっか?!」妻がサ・ラ・ダFF500の前輪位置を調整し、ジャガイモが育つ畝間に入っていく。畝間には悩ましい雑草が生えている。その中を愛機のサ・ラ・ダFF500が突き進む。「おおー!」するとどうだろう、ロータリーの爪が土の表面から雑草を削り取っていくではないか。爪は地表から1〜2㎝程度入り込んでいるようだ。草刈機や鎌では、雑草の地表よりギリギリ上側しか切れないが、この方法ならよりしっかりと雑草を取り切ることができる。そして、深さを変更してもう一度耕してやると、畝間の土をほぐす中耕まで完了だ。

サ・ラ・ダFF500は外側の爪を外し、車輪を裏返すことで耕幅と車幅が変えられる。仕組みは簡単なので機械が苦手な人でも安心だ。

サ・ラ・ダFF500は外側の爪を外し、車輪を裏返すことで耕幅と車幅が変えられる。
仕組みは簡単なので機械が苦手な人でも安心だ。

培土器を付けて土寄せも同時に!

草取りと中耕が終わったら、畝立てで使用したパープル培土器を取り付けて再度サ・ラ・ダFF500を畝間に乗り入れる。風雨や除草などの作業で崩れた畝に新しく土が盛り上げられ、綺麗に形成された。暑い時期の手作業での管理作業は重労働で気が滅入ることもあるが、耕うん機を使うとあっという間に終わってしまった。妻も「これは楽だね!」と満足そう。便利な道具があれば、それだけ他のことにも手間をかけられる。ジャガイモの畝の隣には収穫の終わったブロッコリーの畝が並んでいる。ここをもう一度キレイに耕して、さて、次は何を植えようか?二人での話はつきなかった。

管理作業(除草・中耕・土寄せ)前後のジャガイモ畑。びっしりと生えていた雑草は綺麗に取り除かれ、畝も再形成されている。
Before 管理作業(除草・中耕・土寄せ)前後のジャガイモ畑。びっしりと生えていた雑草は綺麗に取り除かれ、畝も再形成されている。 管理作業(除草・中耕・土寄せ)前後のジャガイモ畑。びっしりと生えていた雑草は綺麗に取り除かれ、畝も再形成されている。
After 管理作業(除草・中耕・土寄せ)前後のジャガイモ畑。びっしりと生えていた雑草は綺麗に取り除かれ、畝も再形成されている。 管理作業(除草・中耕・土寄せ)前後のジャガイモ畑。びっしりと生えていた雑草は綺麗に取り除かれ、畝も再形成されている。

管理作業(除草・中耕・土寄せ)前後のジャガイモ畑。
びっしりと生えていた雑草は綺麗に取り除かれ、畝も再形成されている。

耕うん機をつかった畝間の
除草と中耕土寄せ一言メモ
  • 畝立て時に畝間を広く畝を立てる時、所有する耕うん機の
    幅を考えて畝と畝の間を広く取っておくと、
    安心して作業ができる
  • 畝間の作業はゆっくりと横に張り出した根や茎・葉に注意。
    事前にしっかりチェックし、一度に大きく作業せず、
    急がずゆっくりと畝間を進もう。
  • 土寄せ前に、しっかり中耕しよう土寄せの前に、畝間を十分に中耕しておこう。
    土が柔らかくほぐされていると培土器での土寄せ時
    しっかりと作物に土が寄せられる。
  • 中耕・土寄せに合わせて追肥固くしまった畝間の土を柔らかくほぐす中耕・
    土寄せのときは追肥のチャンス。野菜に適した肥料を
    チェックし、適量を土に混ぜ込んであげよう。
阪口さんの耕うん機
サ・ラ・ダFF500
2004年の発売以来、絶大な支持を受けるサ・ラ・ダFF500が昨春にモデルチェンジ。セル&オートチョークが採用され簡単に始動可能。新型の大排気量エンジンはパワフルで広い畑も楽に耕うんできる。
サ・ラ・ダFF500