農機専門店で
我が家に
ぴったりの
耕うん機を探す

ライター・写真/阪口 克

埼玉県秩父地方に移住して7年。広い敷地を利用して家庭菜園を楽しんでいるカメラマンの阪口さん。手作業の菜園生活からホンダの小型耕うん機プチなを譲り受け、野菜作りがより楽しくなったそうだ。しかし長年の酷使からプチなの調子が悪くなる。この機会に自分たちにあった耕うん機の購入を決意し、農機具販売店へ向かった。

新しい耕うん機を求めて農機具店へ

秩父の山里へ移住して一番に嬉しいのは広い敷地を利用して自分たちの畑が作れたことだ。我が家の菜園は50坪を超える広さで、一年を通して数十種類の野菜を栽培し楽しんでいる。しかし、この広さの畑を手作業で耕すのは骨が折れる。移住翌年に「プチな」を譲り受け、その力強い耕うん力に驚いた。大活躍の「プチな」だったが、酷使と整備不良から不具合が目立つようになり、買い替えを決意。新しい耕うん機の購入に際して、メインで使う妻の希望を聞いてみると、①「エンジンが簡単にかかること」、②「畑まで楽に移動できること」、③「土が硬いところでも安全に耕うんできること」この3点を掲げた。農機具への理解不足からメンテナンスで苦労していたので、次に耕うん機を購入する時は、専門の農機具店で購入しようと決めていた。早速、家の近くの農機具店を訪れると、店内には多様な形状と大きさの耕うん機がならんでいる。素人ではどれを選んで良いかわからない。妻と二人茫然としていると、農機具店の店主が声をかけてくれた。

耕うん機をどう選ぶ?
目からうろこのアドバイス

「畑の大きさは50坪くらいなんですが」と言うと、「土地の広さは目安の一つだけど、あまり拘らない方が良いですよ」と驚きの指摘が。「しっかり管理された100坪の菜園と、硬く締まって石の多い20坪の土地を比べても違う。土質はもちろん、使う人の体格や年齢も重要です」畑の広さに応じて機種を選ぶものだと考えていたので、これは意外だった。ではどのような点に注意すれば良いのか?「まず、使用する人と機械の相性が重要です。ハンドルの高さなどは調節できますが、まずは機械に実際に触れてみることですね」店主のアドバイスに従って、妻が展示されている耕うん機のハンドルを握る。カタログでは分からないボリューム感や重心の位置など、実際に触れると違うことがよくわかる。「秩父の土が硬くて石の多い畑なら、オススメはこれかな」と、まず店主が推薦してくれたのは、車軸ロータリー式のパンチF503。大排気量エンジンのパワーが耕うん爪に全てかかるため、硬い土でも力強く耕うんしてくれる。しかしその反面、機体が大きく重くなり、自走しないタイプのため、小柄な妻には作業や移動時の取り回しが大変そうだ。

秩父の広さ約50坪の菜園この菜園に合う耕うん機を探す。

秩父の広さ約50坪の菜園この菜園に合う耕うん機を探す。

自分たちに必要な
機能は何かを再確認

「自走するタイプが希望なら、サ・ラ・ダFF500かラッキーマルチFU700ですね」次に勧めてくれたのはフロントロータリー式のサ・ラ・ダと、リアロータリー式のFU700。どちらも耕うん爪とは別に大きな車輪がついており、移動時や耕うん作業中に自走してくれる。まず妻がFU700のハンドルを握ったが、その大きさに少し戸惑っている様子。「大きくてびっくりしたでしょ。でも、この大きさが安定感につながるんです」小さく軽い耕うん機は、地面の硬さに影響されることがあるため腕力で抑える場面が出てくることがある。本体の重量とパワーがある方が、却って非力な女性には扱いやすいこともあるそうだ。「車輪がついた耕うん機は、基本的にクラッチレバーを握れば進むし、離せば止まります。だから安全で楽ちんですよ」ただしリアロータリー式は、旋回の動作が大きくなるので、妻は一人でスムーズにできるか心配している。「それならサ・ラ・ダかな。これは本当によく考えられた耕うん機で、パワーがあるのに、取り回しが軽快です。あとはコレ」店主はそう言うと、ハンドルの大きなボタンを押した。モーター音と共にエンジンが一発で始動する。この機種にはエンジン始動のためのセルフスターターがついている。今まで、何度もリコイルを引っ張って苦労していた妻の目の色が変わる。「慣れれば紐を引くスターターでも問題ないけど、やはり力の弱い人にセルフスターターは喜ばれますね」社長の言葉に、妻も納得顔だ。どうやら我が家の新しい耕うん機はサ・ラ・ダFF500に決定のようだ。

ここが決め手 !
リコイルの紐を引いてのスタートが苦手で大型の耕うん機を諦めていた人も、ボタンひとつで始動するサ・ラ・ダFF500なら安心だ。
リコイルの紐を引いてのスタートが苦手で大型の耕うん機を諦めていた人も、ボタンひとつで始動するサ・ラ・ダFF500なら安心だ。

リコイルの紐を引いてのスタートが苦手で大型の耕うん機を諦めていた人も、
ボタンひとつで始動するサ・ラ・ダFF500なら安心だ。

農機具店では購入後の配送はもちろん、初回の試運転まで指導してくれる店が多く安心だ。

農機具店では購入後の配送はもちろん、初回の試運転まで指導してくれる店が多く安心だ。

今回、本体の他、春の植え付けに備えて、パープル培土器も購入した。

今回、本体の他、春の植え付けに備えて、パープル培土器も購入した。

耕うん機購入前の確認事項
  • 使用する畑の特性を知る畑の広さや畑の土の質を確かめる。
  • 畑までの移動方法を確認車で運ぶのか? 歩いて行けるのか?
  • 体格や体力、年齢は?自分と機械の相性を考えて。
  • 耕うん機に何を求めるか?便利な機能やアタッチメントも色々。
阪口さんの耕うん機
サ・ラ・ダFF500
2004年の発売以来、絶大な支持を受けるサ・ラ・ダFF500が昨春にモデルチェンジ。セル&オートチョークが採用され簡単に始動可能。新型の大排気量エンジンはパワフルで広い畑も楽に耕うんできる。
サ・ラ・ダFF500
購入に際してアドバイスをいただいた販売店
倉林農機株式会社 寄居店
  • 所在地 〒369-1202
    埼玉県大里郡寄居町桜沢2957-1
  • 営業時間 8:30~17:30
    日曜・祝日休み(不定休あり)
  • 電話 048-581-1000
  • FAX 048-581-5944
倉林農機株式会社 寄居店