

家庭用コージェネは2017年12月をもって、
各ガス事業者などへの販売を終了しました。
Hondaは低炭素社会の実現を目指して、様々な活動に取り組んでいます。
その1つとして着目したのは「家庭におけるエネルギーの有効活用」というテーマでした。
増え続ける家庭でのエネルギー使用量を見据え、開発したのが「家庭用の高効率エネルギー供給システム」であり、その1つが「家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット」です。
ガスでエンジンを稼働して「電気」と「熱」の2つのエネルギーを取り出して有効利用する従来のコージェネレーションシステムは、CO2 排出削減可能なシステムではあるものの工場やホテルなどに設置する大型のものでした。
そこでHondaは長年培ってきた小型エンジンや発電機の技術を駆使し、家庭に設置できる小型サイズの家庭用コージェネレーションユニットを開発。
これにより家庭でもガスを燃料として発電し、またその際に発生する熱を給湯に利用することで省エネと光熱費削減が可能になりました。
日本で2002年に発表した第1世代のコージェネレーションユニットは、給湯設備メーカーの機器と組み合わせた「家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステム」として完成し、翌2003年から「エコウィル」という名称で全国のガス会社から販売されました。
現在では普及率も高まり、燃料電池など他方式のシステムも市場に参入するなど、家庭用コージェネレーションシステムはより多くの家庭に広がっています。
家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット
設置イメージ
低炭素社会実現にむけた取り組みを行っているHondaは、 コージェネレーションユニットにおいてもお客様の使われ方を踏まえながら機器を進化させています。
1つめは「更なる高効率化」です。
家庭での一次エネルギー利用率が高いということは、「無駄にするエネルギーが少ない」ということです。
一般的な火力発電の場合、電力が家庭に届くまでにエネルギーロスがあるため一次エネルギー利用率は40%程度と言われています。
一方、家庭用コージェネレーションシステムはガスで発電するとともに、その際に発生する熱を給湯に利用します。
第1世代ユニットにおける一次エネルギー利用率は85%でしたが、第3世代では92%まで向上させました。
2つめは「使い勝手の向上」です。
具体的には「停電時自立運転機能」の設定と「負荷追従運転制御」の追加です。
停電すると生活に不便が生じます。そのためエンジンコージェネであるメリットを生かした「自立始動制御」を開発。これにより停電時でもガスが供給されていれば電気を作ることができます。
さらに2015年に発表した第4世代では、全モデルに「負荷追従運転制御」機能を設定しました。
家庭の消費電力が700〜1000Wではエンジンによる負荷追従で発電時間を延長。これにより購入する電力量を減らすことができ、エネルギー消費量が比較的少ない家庭でも光熱費メリットが向上するようになりました。
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