新しい電源のカタチ

はじめに

1965年に発売したHonda初のエンジン発電機「E300」は、「小さく・軽く・静かで、あくまでも使いやすさを重視した携帯発電機」を目指して開発した製品でした。以降、Hondaの発電機は「電気を必要とする」お客様の声と時代のニーズにお応えすることで小型のポータブルタイプを中心に進化してきました。
暮らしの中で多くの電気製品が使われるようになった現在、携帯端末用のモバイルバッテリーを持ち運び電気を賄うシーンも決して珍しくなく、屋内・屋外問わず「少量でもいいから電気が必要」と感じる機会は少なくありません。
「電気を手軽に使いたい」というお客様の声や時代性を踏まえて開発したのが、Honda初の蓄電機「LiB-AID(リベイド)E500」(以下、リベイドE500)です。

これはHonda発電機の原点「E300」の特長である「軽量・小型でシンプルなデザイン」を受け継ぎながら、「電気を持ってどこへ行こう」というコンセプトのもと、エンジン発電機で培った技術にデザイン性や操作性といった新しい価値を盛り込んだ新世代のポータブル電源です。
リベイドE500は、お客様のニーズに応じてご自身で使い方を広げて頂ける製品であり、暮らしの中のリベイドE500が、お客様の身近に電気がない不便さを少しでも解消したり、更には電気を持ち運んだその先で豊かな時間を過ごすお手伝いができる存在になることを期待しています。

エンジン発電機
「E300」(1965年発売)

エンジン発電機 「E300」(1965年発売)

正弦波インバーター搭載蓄電機

正弦波インバーター搭載蓄電機 LiB-AID E500

精密機械まで対応するキレイな電気

リベイドE500は、家庭用コンセントや車のアクセサリーソケット(DC12V)から充電できます。
電気の取出口はUSBポート(DC5V)とコンセント(AC100V)を2個ずつ備えており、最大出力500W、定格出力300Wで約1時間の連続運転が可能です。

またHonda独自の「マイコン制御式正弦波インバーター」搭載で、一般家庭で使用されている電気と同等の高品質で安定した電気を供給します。そのためスマートフォンやパソコンなどの精密機器も安心してお使いいただけます。

「日常使いの蓄電機」を目指す

リベイドE500はこれまで手掛けてきたエンジン発電機とは異なり、「屋内での使用が可能」「排気ガスやエンジン音がない」といった特徴から、使用シーンを限定せずに日常アイテムの1つとしてお客様に使って頂けるような製品を目指し開発に取り組みました。
レイアウトは可搬性とデザイン性を考慮し、軽い樹脂素材を使った

「 バスタブ型モノコックフレーム構造」と小型・軽量な専用設計のインバーターを採用しました。また内部から発生する熱への対処には部品を効率的に配置することで十分な冷却性能と静音性を両立しました。

バスタブ型樹脂モノコックフレーム構造

樹脂モノコックフレームは電子部品を覆う骨格の役割を果たし、高い剛性と耐衝撃性も実現。
またバスタブ型のフレーム構造を採用することで、バッテリー・インバーター・コントロールパネル・サイドパネルはボルトなしで固定し、

配線は中央に集まるように各部品をレイアウトして固定具を不要とするなど、徹底した軽量化を行いました。

効率的な冷却構造と高い静音性の両立

インバーターからの熱に対しては、冷却ファンを使って対処する方法が一般的ですが、ファンを作動させるには電力が必要で、また作動音も発生します。
そのためリベイドE500では、本体後方部に冷却風の出入口を設け、冷たい空気を下から取り入れ、熱い空気を上から排出する構造とすることにより、冷却ファンが動いていない時でも自然対流を利用してインバーターを冷却しています。
また内部温度が上昇した場合は冷却ファンを作動させますが、本体中央にレイアウトすることで作動時の騒音も低減させ、インバーターの効率的な冷却と静音性を両立しています。

使いやすさの追求

分かりやすい操作系

ボタンや電気の取出口など使用時に必要な操作系は正面に集約し、並び方もメイン電源ボタンを一番左に据えて右側に順次進めば使えるようにレイアウトすることで、ユーザーが直観的に操作できる仕様にしました。
コントロールパネル中央部には、バッテリー残量と電気の出力状況、異常を知らせる警告灯などの情報を集め、一目で確認できるようにしています。

操作盤には突起のないメンブレン式スイッチを採用し、また電源ボタンやバッテリー残量などのアイコンも家庭用の電気製品と並べても違和感のないすっきりとしたデザインとすることで、分かりやすく、つかいやすいインターフェースにしました。

    コントロールパネル(正面)

    コントロールパネル(正面)

    サイドパネル

    側面パネル

操作系特徴

  • メンブレン式スイッチ採用
  • 配置や表示のレイアウトを整理
    • 正面のコントロールパネル中央には、使用時に必要な情報を集約。
      さらにユーザーが直感的に操作できるレイアウトを採用。 
    • 右サイドパネルには、出力以外の必要なもの(端子系、アース、周波数切換え)を集約。

電気を足せる機能、「並列運転」と「アシスト運転」

リベイドE500は1台では出力が足りない場合、2台を接続した「並列運転」が可能です。例えば最大出力500WのリベイドE500を2台接続した並列運転中は、使用する電気製品の消費電力に応じて最大出力1000W(リベイドE500のバッテリー容量2台分)の範囲で常に出力を変化させるので、より多く、またより長時間電気を使用頂くことができます。

この並列運転はリベイドE500同士の他、より高出力のエンジン発電機との接続も可能です。
アシスト運転は、メインで出力するリベイドE500やエンジン発電機が、定格出力を超えたときだけ不足した電気を5秒間補う機能です。

コントロールパネル(正面)
コントロールパネル(正面)

搭載機種例

LiB-AID(リベイド)E500

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テクノロジー蓄電池 LiB-AID(リベイド)E500