電子制御式コンバインドABSの概要

電子制御式コンバインドABSは、「CBS(前後輪連動ブレーキ)」「ABS(アンチロックブレーキシステム)」を1つのシステムに統合したHonda独自のバイク用先進ブレーキシステムです。
前後のブレーキをバランスよく作動させることで、過度なノーズダイブなど、ブレーキング時の大きな車体挙動を抑制し、上質で快適な乗り心地を実現。選択中の「ライディングモード」に連動し、制動特性を最適にアジャストします。安心感を高め、ライディングをより快適にお楽しみいただけるシステムとしています。

「ゴールドウイング」の電子制御式コンバインドABS

ABSの作動原理

前後輪の車輪速センサーにより前輪側のロックを検知した際は、モジュレーター内にある油圧ライン上のバルブを開閉することによってフロントキャリパーの圧力を調整し、フロントタイヤの回転速度を回復させます。
後輪側のロックを検知した際には、リアキャリパーの圧力を調整し、リアタイヤの回転速度を回復させます。

CBSの作動原理

ゴールドウイング(2018年モデル)は電子制御式コンバインドABSを採用しています。

・フロントブレーキ

フロントブレーキのマスターシリンダーからの圧力で、フロントキャリパーにある上と下のピストンを加圧します。また、フロントブレーキのマスターシリンダーからの圧力をセンサーで検知し、電気信号としてECUに伝えることで、ABSモジュレーター内のポンプを駆動。ポンプで発生させた油圧がリアキャリパーに伝えられることで、前後輪連動ブレーキとして作動します。

・リアブレーキ

リアブレーキのマスターシリンダーからの圧力の前後バランスを、モジュレーター内部で制御した後、フロントキャリパーの中央のピストン、及びリアキャリパーに伝えることで、前後輪連動ブレーキとして作動します。

電子制御式コンバインドABS システム説明図

ゴールドウイングには様々な走行シーンや路面状況などに合わせて走行フィーリングを設定できる「シーン別ライディングモード」が搭載されており、ブレーキフィーリングも連動して変更されます。ツアー、エコ、レインモードでは安心感のあるブレーキフィーリングを実現し、スポーツモードではフロントレバー操作時のリアブレーキの初期効力を高く設定することで過度なノーズダイブを抑制しています。モードの切り替えによってリアブレーキの初期効力は変化しますが、強く握った際の最大制動力が減少することはありません。

HSA (ヒルスタートアシストシステム)

坂道で停車した後に、ブレーキレバーを素早く、深く握り込むとABSモジュレーターがリアブレーキキャリパーに液圧を発生させます。その後坂道発進の際、ブレーキレバーをリリースしても、その液圧により制動力を一時的(約3秒)に保持し、坂道発進をアシストします。