1.
世界初、Hondaの二輪車用エアバッグシステムとは
ライダーが前へ投げ出されるような前面衝突のとき、その勢いを弱めるクッションの役割を果たすものです。

2.
現実の事故データを検証して開発
バイクの死傷事故は、正面からの衝突により、ライダーが前へ投げ出され、相手のクルマや路面等とぶつかって大きな傷害を負うケースが多いという事故データの分析から、「投げ出される勢いを抑える」ことを二輪車用エアバッグの役割としました。
3.
Hondaの二輪車用エアバッグならではの工夫

バイクの場合、背面にエアバッグをしっかり支えるものがありません。そこでHondaは、エアバッグにベルトを付け、車体とつなぐことで背面に支えがなくても、エアバッグをしっかり支えるようにしました。


バイクは、衝突の角度などにより姿勢が変化しやすく衝突時の状態もさまざまに変化します。
■ 前面衝突時における、二輪車の姿勢の変化
そこでHondaは、二輪車専用ダミーを用いて、国際規格で定められた実車衝突テストに独自のテスト条件を追加し、多くの衝突実験を実施。さらに、高精度で衝突を再現するコンピューターシミュレーションにより、様々な衝突状態を解析しました。


その結果、より安定してライダーを受け止められるV字形状の大型エアバッグを開発。2005年に、量産二輪車用エアバッグを技術発表し、2006年に、世界初の二輪車用エアバッグを搭載したゴールドウイング〈エアバッグ〉を発売しました。
4.
それでは、二輪車用エアバッグの開き方を見てみましょう

ご注意
二輪車用エアバッグシステムは、前方向からの、設定値以上の激しい衝撃を感知したときのみ作動します。基本的に側面方向や後ろ方向からの衝突、および転倒時には作動しません。衝突にはさまざまな要素がありますので、斜め前方向からの衝突や、トラックに潜り込んでしまうような衝突時など、エアバッグが作動してもライダーの負傷を軽減できないことがあります。また、前輪が深い穴や溝に落ちたり縁石などに衝突して激しい衝撃が発生した時には作動する場合があります
早くから二輪車ライダーの安全に着目したHondaは、1990年から研究に着手し、事故の実態分析にもとづいてテストを重ね世界で初めて量産二輪車用エアバッグシステムを実現しました。前面からの激しい衝突で頭や胸に起こりうる傷害の軽減をめざす先進の安全技術です。

~ 二輪車用エアバッグシステム編 ~
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