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ドライビングビーム

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  • 歩行者事故実態にもとづく独自の可変ハイビームシステム
  • 優れた視界性と周囲への眩しさ抑制を両立

歩行者事故実態にもとづき、独自の配光で
見やすく快適に照射範囲を自動でコントロールします

技術の概要

夜間のライトとしてあるべき機能を徹底追求

上下に分割した独自の可変ハイビームシステムを搭載、先行車や対向車を検知し、眩しさを与えないよう照射範囲を自動でコントロールします。前方車両のみならず歩行者の眩しさにも配慮しながらライトの照射範囲を広げ、優れた視認性を提供することで夜間の歩行者事故低減や道路形状の見やすさに寄与することを目的として開発しました。

技術のはたらき

アダプティブドライビングビームの
ライト配置と役割

ハイビーム(上側)

  • 高い位置を照射するハイビームとしています。
  • 遠くを明るく照らし、より上側まで視認できる配光設計です。
  • 前方に街灯などの光が少ない場合、かつ前方車両がいない場合に点灯します。

ハイビーム(下側)

  • 複数に分割された配光エリアを組合せて低い位置を照射するハイビームとしています。
  • 遠くを明るく照らして歩行者発見への視認性確保と歩行者の眩しさ抑制を両立させた配光設計です。
  • 前方車両がいる場合、眩しさを与えないよう部分的に配光エリアを消灯します。

アダプティブドライビングビームの点消灯動作

夜間、走行速度に応じてどのようにライトが点灯・消灯していくかを「先行車がいない場合、先行車がある場合」の想定走行シーンで動作をご紹介します。

【作動条件】

アダプティブドライビングビームは、夜間にライトスイッチが「AUTO」、ライトスイッチのレバーがロービームの位置にある状態で作動します。

【先行車がいない場合】

  • STEP1

    エンジン始動

    ロービームが点灯

  • STEP2

    10km/h以上

    ハイビーム(下側)が点灯

  • STEP3

    中速・高速域走行

    前方に街灯などの光が少ない場合ハイビーム(上側)が点灯

  • STEP4

    24km/h以下に減速

    ハイビーム(上側)が消灯

  • STEP5

    6km/h以下に減速

    ハイビーム(下側)が消灯

【先行車がいる場合】

  • STEP1

    エンジン始動

    ロービームが点灯

  • STEP2

    10km/h以上

    ハイビーム(下側)が部分的に点灯

  • STEP3

    中速・高速域走行

    ハイビーム(下側)が部分的に点灯


  • STEP4

    24km/h以下に減速

    ハイビーム(下側)が部分的に点灯

  • STEP5

    6km/h以下に減速

    ハイビーム(下側)が消灯

    先行車がいてもハイビーム(下側)が部分的に点灯している場合においてハイビームインジケータも点灯し続けます。

Hondaのこだわり

夜間横断中歩行者の交通死亡事故の約9割がロービームのみ点灯時に発生※1
事故データに基づき、歩行者事故低減に寄与するよう配光を決定

アダプティブドライビングビームの開発は、夜間に圧倒的に多くなる横断中歩行者の死亡事故の約9割がロービームのみの点灯時に起きており※1、ライトの視認性を高めて事故を減らしたいという思いからスタートしました。そこで現実の事故データを分析し配光を設計しました。

[各ビームの照射範囲]

[夜間歩行者死亡事故の特徴]

  • 横断中歩行者の死亡事故の9割がロービームのみ点灯時※1
  • 交差点付近での直進時と直線路で多い
  • 死亡事故は40〜60km/hが多い
  • 歩行者事故件数から見ると20km/h以下が全体の約6割を占める※2
  • 大半が市街地で発生

以上の特徴に基づき、低い速度からアダプティブドライビングビームが機能することで事故低減効果が期待できます。また、歩行者の発見に必要な照度を配光研究から導き、ハイビーム(下側)の配光設計を行っています。

  • ※1 警察庁HP 交通事故データ:2016年
  • ※2 公益財団法人 交通事故総合分析センター(ITARDA):2014年

運転者が見たいところはどこかを研究

アイトラッキングシステムを装着し、運転者がどこを見ようとしているかの研究も行っています。対向車や先行車がいてロービームに固定された状態を再現すると、ロービームだけでは、運転者の視線は情報を得ようと乱れます。アダプティブドライビングビームで同様の実験を行うと、見たいところが見えるため、視線が中心に固定され安定して運転できていることを確認しています。

[一般のロービームとアダプティブドライビングビームでの視線の動き]

眩しさを与えるハイビームに対する不安と不快を解消

運転者には、ハイビームにすると、他のクルマや自転車、歩行者に「眩しさを与えないか」という不安があり、住宅街では「周辺の宅を照らさないか」という不安を根本的に持っていることが調査でわかりました。
しかし、市街地で歩行者事故の多くが起こっているため、こうした不安や不快を解消でき、歩行者をよりよく視認できるハイビームにすれば、価値のある安全装備になると考え、「ハイビーム(下側)」をHonda独自のビームとして設定しました。

[先行車がある場合のアダプティブドライビングビーム比較(照射範囲イメージ)]

一般的なハイビームでは高さがあるため、歩行者は眩しさを感じ、高い位置に設置された標識からの反射で運転者も眩しく感じます。

Hondaのハイビーム(下側)では低い位置を照らすため、歩行者への眩しさが抑えられ、高い位置に設置された標識からの反射も抑えられます。

開発の思い

「技術は人のために」これがHondaの技術開発の基本思想です。装備をいち早く提供することも大切ですが、本当に人にとって価値ある技術となっているかを考え、納得できる価値の実現に時間をかけて開発しました。日常の様々な走行環境シーンを想定した公道走行検証を長期に渡り行い、お客様に喜んでいただける商品を目指して性能を徹底的に磨き上げ、2021年のシビックから搭載をはじめました。
このアダプティブドライビングビームにより、夜の運転が安心・快適で事故のない社会に向けて少しでも貢献できればと考えています。

ご使用に際して、
知っておいていただきたいこと

ドライバーの運転支援機能のため、各機能の能力(認識能力・制御能力)には限界があります。各機能の能力を過信せず、つねに周囲の状況に気をつけ、安全運転をお願いします。車両をご使用になる前に必ず取扱説明書をお読みください。各システムは、いずれも道路状況、天候状況、車両状態等によっては、作動しない場合や十分に性能を発揮できない場合があります。

車種や発売時期によって本ページの説明とお客様所有の車両の機能が異なる場合があります。 実際の機能は取扱説明書をご確認ください。

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