大排気量エンジンが今後CO2や燃費の課題が厳しくなるなかで、生き延びて行くにはどのような技術が必要か。高速クルージングでの燃費を大きく改善する方法はないだろうか。このようなテーマの追求から開発されたのが、Honda独創のVTEC機構に、V型6気筒の片側3気筒を休止させる高知能化システム「可変シリンダーシステム」をプラスしたV6
3.0L i -VTECエンジンです。
エンジンの負荷が大きい時は6気筒(3.0L)で走行し、負荷の小さいクルージング走行になると3気筒(1.5L)での走行に切り替わることで優れた燃費を実現。エンジンへの負荷が比較的少ないクルージング時を中心とした状況下でコンピュータが最適と判断した場合に、後ろ側の3気筒の吸排気バルブを密閉して休止させ、前側バンクの3気筒で走行。さらに3気筒休止の状態では、3気筒分の燃料をカットするだけではなく、吸排気時に発生するエンジンのポンピングロスを60%以上低減することで、実用燃費も大きく向上。インスパイアでは11.6km/L(10・15モード走行燃費)という低燃費を達成。同時に高いクリーン性能も実現し、国土交通省「超−低排出ガス」認定を取得しています。
日常の走行から高速道路などでのロングドライブまで、上級セダンにふさわしいゆとりの走りと高い環境性能を両立させています。
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[発進、加速時(6気筒運転)]
発進時やクルージング状態からふたたび加速する時などは、V6 3.0L i -VTECエンジンならではの豊かな低中速トルクで力強い動力性能が得られます。
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[高速巡行時(3気筒運転)]
エンジン負荷が比較的少ない巡行時などで、コンピュータが最適と判断した場合、片バンク3気筒のバルブ駆動を休止。切り替えのショックやトルク変動もなく、快適な低燃費走行が可能です。 |
3気筒走行状態をはじめ、10km/リットル以上の燃費で走っているときには、メーターパネル内にECOランプが点灯します。このランプを参考にアクセルワークを工夫することで、気筒休止する範囲を拡大できるようになります。
[マルチインフォメーション・ディスプレイ表示] |
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