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電動二輪車の普及に向けた取り組み

ビジネス領域への展開でさらなるカーボンニュートラルの推進を

  • 技術紹介

Hondaは1994年に世界初の市販電動二輪車を発売し、以降も世界の電動二輪車を牽引してきました。近年では交換可能なバッテリー「Mobile Power Pack」により電動二輪車の課題である航続距離と充電時間の問題に取り組んでいます。2021年にはビジネス領域の電動二輪車にこの技術を拡げ、さらなる電動二輪車の普及をめざしています。

電動二輪車の普及をめざして

Hondaは「2050年 カーボンニュートラルの実現」と交通事故死者ゼロを目標に掲げ、その実現に向けた取り組みを進めています。

カーボンニュートラルの実現という目標達成への取り組みのひとつとして、二輪車の電動化を位置づけています。電動二輪車への取り組みは、1994年に市販した世界初の電動二輪車であるCUV-ESの開発から続けてきました。2018年には日本をはじめアセアン各国に向けた電動二輪車としてPCX ELECTRICを発表しました。

電動二輪車の普及には「航続距離」「充電時間」「バッテリー性能」「コスト」の4つの課題が存在するため、課題解決に向けた取り組みを続けてきました。2018年に発表したPCX ELECTRICは、交換可能な「Honda Mobile Power Pack™」を動力源とすることで電動二輪車の課題解決のひとつの方法を示しました。

Honda Mobile Power Pack 適用車両 第一弾

Honda Mobile Power Pack
PCX ELECTRIC

ビジネス向け二輪車の電動化

環境性能に優れた電動二輪車をより多くのお客様に身近な存在としていきたい。
その思いから、さまざまなビジネスシーンを支えていくために、EVならではの良さを最大限に活かしたより使いやすいビジネスバイクを提供すべく、Honda e:ビジネスバイクシリーズとして開発を進めています。

二輪でコンパクトかつ積載力があり、各種集配業務を万能にこなすBENLY e:、三輪かつスイングしない大型低床荷台で重量物やかさばる荷物の配送に適したGYRO e:、三輪でルーフを装備し、スイングする荷台で軽量積載や食品系デリバリーに適したGYRO CANOPY e:の開発を進めています。

目的地が不特定であるパーソナルユースと比較して、ビジネスユースでは定常的な走行ルートや距離で稼動し、店舗に戻り充電やバッテリー交換ができるため、動力源が交換できるHonda Mobile Power Packの効力を最大限に発揮できると考えます。

パーソナルユースとビジネスユースの使用イメージ

BENLY e:/GYRO e:の特徴

BENLY e:の特徴

BENLY e:はHonda Mobile Power Packを動力源とする電動二輪車の第2弾、そして「Honda e: TECHNOLOGY」の展開として2020年に投入しました。「毎日のデリバリーにちょうどいい ビジネスe:スクーター」というコンセプトのもと開発したモデルです。

環境性能に優れた電動二輪車をより多くのお客様の身近な存在とするために、エンジンモデルのBENLYシリーズで好評いただいている取り回しの良い車体サイズにコンパクトなEVシステムを搭載しました。
ビジネスでの使い勝手を考慮し、BENLYのボディーサイズ・ディメンションを保てるようにEV関連部品を設計・配置しています。また、ライディングポジションもBENLYと同じアップライトなポジションを継承することで各種集配業務が行いやすい、ちょうどいい車体に仕上げています。

ディメンジョンとライディングポジション

GYRO e:の特徴

GYRO e:は、Honda Mobile Power Packを動力源とする電動二輪車の第3弾となります。電動ビジネスバイクの拡充を図るため、BENLY e:に続くビジネス用電動三輪スクーターとして大型低床荷台のGYRO UPタイプを踏襲した「GYRO e:」を開発しました。

「毎日の配送をより便利で安心なものに ビジネスe:スリーター」というコンセプトのもとさまざまなビジネスシーンを支えるために、スリーター独特の機能を最大限に活かしたGYRO UPを電動化。大型低床荷台を採用し、重量物積載に適した車両構造としています。

スイングしても荷台が地面と平行で倒れない、たくさんの荷物が積みやすいリアデッキ構造をGYRO UPより踏襲。リアデッキの大きさは標準的なビールケースが楽々積める大型サイズ。
リアデッキ部の不意な動きに対する前側車体への影響を抑制するスイングダンパーを装備。荷物を積んでいる時のライダーへの影響を最小限に抑え、積載時でも扱いやすく、重いものや大きなものを配達する業務に適した車体を実現。
エンジンモデルのGYROシリーズと同じ前側車体と後部の二輪をつなぐナイトハルト機構を採用し、二輪車に対して違和感のないライディングを実現。初めて三輪車に乗るお客様でも抵抗なく使っていただけるEV三輪車となっています。

スイング機構の配置

EVシステムについて

EVシステムの部品配置

BENLY e:とGYRO e:はEVシステムの共用化を図っています。
既存のエンジンモデルに必要最小限の変更でPCX-ELECTRICのコンパクトなEVシステムを搭載しました。モバイルパワーパックの配列は車両に対し横に2個配列とすることで、ボディーサイズを含めエンジンモデルのBENLY、GYROの特徴を引き継ぎました。

EVシステム作動概要

EVシステムの動力源はひとつあたり48Vのモバイルパワーパックを直列接続した96V系の電力を使用。パワーコントロールユニット(PCU)はアクセル開度や走行状況をセンサーで検知し、状況に応じた最適な三相交流に変換することでモーターを駆動させます。この三相交流の制御にはベクトル制御を採用し、きめ細かなトルク制御を実施することで1充電当たりの走行距離を延ばすことが可能になりました。

後進アシスト

後進アシストは、ハンドルのリバーススイッチとスタータースイッチを押すと作動します。2つあるスイッチのどちらかを押すと「R」レディ状態になり、2つのスイッチを同時に押すと後進アシストが始まります。この後進アシストを使用することで小柄な方でも安心して車両の取り回しを行えます。

モーターのユニット化

BENLY e:のモーターはビジネスユース向けモデルとして長期間の使用を想定したメンテナンスしやすい構造をめざしました。アルミ製のモーターケースとモーターカバーを新設し、モーターをユニット化。モーターの車両への着脱はモーターユニットを交換するだけで行うことができ、メンテンナンス性の向上を実現しました。

Honda Mobile Power Pack 着脱機構

BENLY e:、GYRO e:はモバイルパワーパックを左右に配列し、その着脱機構にリンクを介することで1回のハンドル操作で2個のモバイルパワーパックの着脱をより容易に行うことができます。

カーボンニュートラルの実現に向けて

カーボンニュートラルの実現に向けた電動車ラインアップ拡充のために、パーソナルユースの原付一種相当のEVモデルに加え、操る喜びを提供するFUN領域のEVモデルを計画しています。
また、既存のICE領域においても、燃費性能の向上とカーボンフリー燃料車の研究・開発を続けていきます。
※ICE(インターナル・コンバッション・エンジン(内燃機関))

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