日本海に接し、豊かな自然に恵まれた但馬。肥沃な土地を持つ、山間部の丹波。
多くの史跡を抱える、瀬戸内海沿いの播磨・摂津。海に浮かび、温暖な淡路。
気候も地形も文化も異なる5つの「国」がひとところに集まることから、
さながら「日本の縮図」とも言えるこの土地を心のおもむくままに。
アコードと旅する兵庫。
「城の崎にて」を著した志賀直哉をはじめ、
数々の文豪が逗留したことで知られる、歴史ある温泉地。
1300年という歴史に培われた、なんとも言えない「湯治場」の風情は
ここでしか味わえない。
築100年を超える明治時代のものから昭和のものまで、
歴史的に価値の高い建物を用い、篠山城の城下町全体を
「ひとつのホテル」として見立てる。約400年の歴史に体ごと溶け込むかのような、特別な体験。
海に臨む都市の背にはすぐ山がある。
曲がりくねった道が続く奧再度ドライブウェイを上がりきれば、
紅葉の名所、再度公園へとたどり着く。
20世紀最高の建築家の一人と言われる、
フランク・ロイド・ライトによって設計されたのが
1924年に完成したヨドコウ迎賓館だ。
芦屋の自然との一体化によりライトの「有機的建築」を体現した
当時の姿を今に伝えている。
「洋風建築」の残る北野・異人館街、1858年の日米修好通商条約で
開港され、国際貿易港として発展してきた歴史を感じさせる港町風景。
西洋文化が上陸してきたかつての時代に想いを馳せる。
「異国情緒」という言葉がこれほど似合う街も珍しい。
国生みの神話で、淡路島こと「淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)」が創造されたのは、
日本列島よりも先だったのだという。神戸と淡路島を結ぶ明石海峡大橋。
約4km、海の上を飛ぶ感覚を味わう。