2022.1.13

シビックの進化と変わらないDNA
~歴代オーナーと開発者が語る~

2022年にシビックは誕生50周年を迎えます。この間、世界170カ国以上で2700万台以上をお客様へお届けしました。
今回、11代目を迎えたシビックについて、歴代シビックオーナーと新型シビック開発者に語りあってもらい、オーナーの愛車と新型シビックの共通点や継承されたDNA、これからのシビックについて、試乗を交えて紹介します。

左:3代目シビック 中央:10代目シビック 右:11代目シビック 左:3代目シビック 中央:10代目シビック 右:11代目シビック

11代目コンセプトは、1972年のあるジャーナリストの言葉から

── 数々の名車を生んだシビックですが、同じ名前でも時代によって印象が異なりますね。

11代目シビック開発責任者の佐藤洋介(以下、佐藤)8代目の登場の頃にフィットが誕生しましたので国内のベーシックカーの位置付けをフィットに託し、シビックのポジションをミドルカーとして一段上げ、8代目からボディーサイズも大きくなっています。

本田技研工業 11代目CIVIC開発責任者 佐藤洋介 本田技研工業 11代目CIVIC開発責任者 佐藤洋介

佐藤 そして11代目は、「爽快シビック」というキャッチフレーズをグランドコンセプトとし、開発してきました。
爽快シビックを紐解いていくと、「初代シビック」に行き着きます。1972年に発売したとき、あるジャーナリストが「一服の清涼剤のようなクルマが誕生した」と形容してくれました。束の間の爽やかな気分にさせてくれるクルマが誕生したと。改めて、シビックは初代からお客様の気持ちを動かすクルマとして世に出ていたんだなと思いました。

歴代のシビック 歴代のシビック

── 上山さんは3代目シビックに乗っていますが、そもそもきっかけはなんだったのでしょうか?

3代目シビックのオーナー上山雄寛さん 3代目シビックのオーナー上山雄寛さん

3代目シビックのオーナー上山雄寛さん(以下、上山)30年間ほど3代目シビックに乗り続けていますが、実はこのクルマで9台目となります。乗りはじめたきっかけは、当時の愛車の故障でした。人と同じものが嫌いで、珍しいモデルや、クセの強い輸入車ばかり乗っていました。
当時所有していたのはその1台だったので、日常生活に困るんです。だから、動けばなんでもいいやとクルマを探していたのですが、そのとき知人から譲り受けたのが3代目シビックでした。荷物がそこそこ積める。3人、4人乗っても平気。実はそういうクルマに乗ったことがなかったので、衝撃を受けました。「すごいぞ、Hondaのクルマ」って。それが始まりです。

── 他のクルマも入れて9台目ですか?

上山いいえ、3代目シビック「だけ」で9台です。いま乗っているクルマを手に入れたのが10年ほど前です。このシビックは、意のままに操れて、楽しく走れる魅力があります。30年前に偶然、3代目シビックに衝撃を受けたのがきっかけで現在に至っています。

上山さん所有の3代目シビック。外装にカスタムパーツを装着している 上山さん所有の3代目シビック。外装にカスタムパーツを装着している

最新モデルにも息づくHondaのDNA

── 新型シビックの開発にあたって、歴代モデルをフィーチャーした部分はあるのでしょうか?

佐藤Hondaのラインアップでシビックほど歴史のあるクルマもないですから、11代目開発の初期段階で、自分たちがやってきたシビックを一度振り返りました。その中でもHondaのDNAである、M・M思想を最も強く感じたのが、上山さんの3代目シビックなんです。パッケージ、エクステリア、インテリアのデザインをゼロベースで考えた際に、クルマの本質的な魅力を高めるための骨格のヒントになったのが3代目です。当時のM・M思想に基づき、低く水平基調にデザインすることで独自の魅力を創造していて、これからの時代にふさわしいモデルへ進化していくやり方もHondaの文化だと思っています。

※:マン・マキシマム、メカ・ミニマム。人のスペースは最大に、メカニズムは最小にというHondaのクルマづくりの基本思想のこと
軽快なボディーや、ガラス面積の広いキャビンが3代目シビックの特徴 軽快なボディーや、ガラス面積の広いキャビンが3代目シビックの特徴

── 岡崎さんのいまの愛車との出会いをお話いただけますか?

10代目シビックオーナー 岡崎大河さん 10代目シビックオーナー 岡崎大河さん

10代目シビックのオーナー岡崎大河さん(以下、岡崎)シビックとの出会いは運転免許を取得する前に、イベントで展示されていた10代目シビックのシートに座ったことです。「なんだこのクルマは!」と感動・・・ひと目惚れでしたね。ディーラーでもらったカタログを穴があくほど読み、プラモデルやミニカーなども集めて夢を膨らませていました。

── シビックにひと目惚れしたあとは?

岡崎教習所でマニュアル免許を取得したちょうどその頃、家のクルマを買い換えようという話が持ち上がり、家族そろってディーラーに行くことに。そこで試乗すると、家族全員が「このクルマしかない」とシビック Type Rに決まりました。ただスポーティーな走りだけでなく、コンフォートモードも搭載しているので家族を乗せたときも快適に乗れるのがシビックに決めた理由です。

岡崎さん所有の10代目シビックType R 岡崎さん所有の10代目シビックType R

── 佐藤さん、岡崎さんの愛車は歴代モデルのType Rと比べてどういう特徴のクルマでしょうか?

佐藤歴代のType Rと違いオールマイティーで幅広いユーザーに乗ってもらえるように進化しました。Type Rのデフォルトがスポーツモードで走りを予感させる足まわりとなっていて、コンフォートモードに設定すれば滑らかな動きになって、岡崎さんのように家族で乗ることもできます。スタビリティーが高いので速く走らせようと思えばそれももちろん可能です。オールマイティーで幅広いユーザーに乗ってもらえるようにさらに進化したのが岡崎さんのクルマです。

爽快シビック、こだわりの強いオーナーの目にどう映るのか

爽快シビック、こだわりの強いオーナーの目にどう映るのか

── 新型シビックを見ていただきましたが、いかがでしたか?

上山 実際に着座してみると視界もすごくいいです。小さい窓もついているので斜め後方の視界も見やすいですね。その辺は佐藤さんが仰ってたように、人中心にクルマ作りをしているHondaのモノづくりを感じますね。最新の1.5Lのターボエンジンでどれだけパワーを出してくれるのか運転が楽しみです。

岡崎 コクピットのボタン類が少なく、シンプルでスマート家電のような印象を受けました。シートに座って感じたのはクルマの中にいるという感じよりも、リビングルームのソファに座っているようなイメージ。くつろげる空間です。走る前から、爽快感を感じるところはまさにコンセプト通りですね。走りの爽快感も早く感じたいです。

── それではこの後に新型シビックに試乗していただきます。

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