
1999年にHondaが独自のハイブリッドシステムを誕生させて今年で25年。以来、燃費性能だけでなく、Hondaならではの操る喜びを進化させ続けてきました。特にCIVICやZR-Vに搭載されている2.0L直噴アトキンソンサイクルDOHCエンジン搭載のe:HEVは、高い環境性能はそのままに、より爽快で上質な走りを実現しています。
そこで、Hondaハイブリッド誕生25周年の機会に、e:HEVの魅力をあらためてお伝えします。
2.0L直噴アトキンソンサイクルDOHCエンジンを搭載したe:HEVは、日常は優れた燃費とともにモーターだからこそ味わえるスムーズで上質な走りを提供し、いざ、アクセルを踏み込めば、まるでマニュアルトランスミッション(MT)車がシフトアップするかのような楽しさに満ちています。MT車に乗ったことがなくても、速度とエンジンサウンドがシンクロして上昇するフィールは気持ちよさを味わえます。その魅力を、Hondaレーシングドライバーの野尻 智紀選手、佐藤 蓮選手に、Hondaの走りを鍛えるテストコースである鷹栖プルービンググラウンドで引き出してもらいました。
中・高速クルージング時に
エンジンモードで効率よく走るのはHondaだけ
ほとんどの走行シーンで、EVのようにバッテリーの電気で、あるいはエンジンが発電した電気を使ってモーターで走るe:HEV。モーターのトルクを活かした、静かで力強くスムーズな加速で上質なドライビングフィールを味わうことができます。
高速周回コースでe:HEVの高速域での上質な走りを味わっていたドライバー2人に、Honda CONNECTディスプレーに映し出されるパワーフロー表示で、エンジンモードで走っていることを確認してもらいました。これはHondaのハイブリッドシステムe:HEVだけの技術で、高速クルージング時など、モーターよりもエンジンで走行したほうが効率が良い場合、エンジンの出力軸とタイヤの駆動軸をクラッチで直結し、ガソリンエンジン車として低燃費走行することができるのです。このように、中・高速クルージング時はエンジンだけで走ったり、バッテリーの電気を使いモーターでEVのように走ったり、エンジンで発電してモーターで走ったりと、状況に応じて最適なモードを切り替え賢く走るのがe:HEVの特長です。(技術詳細はHondaテクノロジーサイトをご覧ください)
野尻・佐藤両選手は、メーターを見なければモードが切り替えられているのがまったくわからないスムーズな走りに感激していました。
e:HEVだからこその操る喜びがある
続いて2人は、操る喜びを追求するHondaしてふさわしいダイナミック性能を極めるテストコースであるワインディングコースを走行。ここでも、日常の速度域でのe:HEVの静かでスムーズな走り、路面の大きな凹凸をいなす乗り心地のよさを味わったあと、徐々にスピードアップ。ドライバーのアクセル操作に連動してレスポンスよく力強い加速感を提供するダイレクトアクセルや、MT車のようなリズミカルなエンジンサウンドで走りの爽快感を提供するリニアシフトコントロールを味わってもらいました。これらは、2.0L直噴アトキンソンサイクルDOHCエンジンを搭載したことによって実現した技術です。
さらにSPORTSモードで、よりスポーティーな駆動力制御とステアリングフィール、アクティブサウンドコントロールによる爽快なエンジン音を堪能。電動化時代も走りの楽しさを忘れない、Hondaスピリットを、あらためて実感してもらいました。