
ZR-V e:HEV × リアルタイムAWD 雪上インプレッション雪道でもドライ路面のような
安心感と愉しさを2023.1.31
山本尚貴選手出演のZR-V先行予約開始時のインプレッション映像が制作されたとき、「雪上でもドライ路面(舗装路)と同じ気持ちで運転できる安心感がある」と開発者が語っていたとの情報をSPORTS DRIVE WEB制作班はキャッチしました。そこで、リアルタイムAWDを搭載したZR-V e:HEVの雪上インプレッションを企画。ドライバーは、先行予約開始時のインプレッション映像に出演し、ZR-Vの走りを知っている山本尚貴選手です。ZR-Vのパワートレーン開発者とリアルタイムAWD開発者とともに、舗装路だけでなく、雪道でも優れた安心感と走りの愉しさを提供するかに注目し、インプレッションを行ってきました。
試す人
今回インプレッションを務めた
HRCレーシングドライバー
山本 尚貴 選手(やまもと なおき)
6歳からカートを始め、2002年に全日本カート選手権・FAクラスシリーズチャンピオンを獲得。10年からは全日本選手権フォーミュラ・ニッポン、SUPER GT・GT500クラスに参戦。18年と20年にSUPER GT・GT500クラスと全日本スーパーフォーミュラ選手権の国内2大シリーズでダブルタイトルを獲得。
解説する人
本田技研工業株式会社 四輪 ものづくりセンター
チーフエンジニア
河口 展之(かわぐち のぶゆき)
2000年に入社しエンジン研究部門で単体性能開発を担当。13〜14年にNSXのV6ターボエンジンの開発、14〜17年に北米および中国向けアコードのエンジン研究領域プロジェクトリーダーを務めた後、20年より日本・中国オデッセイからパワートレーン開発責任者を担当。ZR-Vでもパワートレーン開発責任者として手腕を振るった。
本田技研工業株式会社 四輪 ものづくりセンター
アシスタントチーフエンジニア
山下 覚嗣(やました さとし)
1999年に入社し駆動系開発部門で摩擦要素に関わる開発研究を担当。クラッチ・オイルに関わる研究を推進する中で、駆動系から発生するノイズ・バイブレーションの課題にも注力。その後、21年よりZR-Vで駆動系機種プロジェクトリーダーを担当し、AWDを含む駆動部品に関して開発をリーディング。
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以前ZR-Vをドライ路面のサーキットで走らせてインプレッションしたのですが、かなり速度を上げてスポーツカーのように走ることができました。今回は、自分が不慣れな滑りやすい雪道ということもあり、どうかと思っていましたが、雪で滑りやすい一般道のようなところでも快適ですし、コントロール性が高くて不安感なく、広い場所で速度を上げても愉しく走れたことに驚きました。ここまで幅広く運転する人を満足させるなんて、ZR-Vは本当にいいクルマだと改めて感じました。
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ありがとうございます。開発にあたって、運転する人が雪道で不安に感じるシーンを徹底的に研究しました。そして、その不安を一つひとつ解消する技術をつくり上げ、雪上でも凍結路面でもドライ路面と同じような感覚で走ってもらえることを強く目指しましたので、雪道に慣れていない山本さんに不安なく愉しんでいただけて、開発の成果を実感することができました。
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いわゆる安心感のある走りという大きなことだけでなく、ガソリンスタンドに入る前に一旦停止してから段差を乗り越えたり、アイスバーンになった登りのカーブで停止して発進するときなど、雪上を走る具体的な不安をしっかりと取り除いてくれていることが実感できました。これは雪国の日常生活で大きなメリットになりますよね。
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実は開発メンバーに東北や北海道出身の者が多いんです。私自身も東北出身ですので、歩道と車道の間に生まれる段差の前で停止すると、そこで発進したときタイヤが滑ったり、空転して前に進めなくて困ったり不安になった実体験を徹底的に解消することをめざしました。リアルタイムAWDによって、フロントのモーターからプロペラシャフトで常につなげているリアタイヤが押し出してくれることによって、しっかりと自然に登ることができるので、運転する人の安心・安全に繋がっているのかと思います。
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映像では、日常のいろいろなシーンを走ったあと、最後は広い場所でスポーティーな走りを愉しんでいます。ぜひ最後までご覧ください!