e:HEV × リアルタイムAWD 雪上インプレッション

e:HEV × リアルタイムAWD 雪上インプレッション雪道でも安心して走りを楽しめる
驚きのリアルタイムAWD
2022.2.17

今回は、e:HEV×リアルタイムAWDシステムが搭載されたヴェゼルの雪道での走りに注目してみました。雪山のクローズドコースを登ったり下ったりしながらインプレッション。ステアリングを握るのは、全日本ジムカーナ選手権で優勝回数日本一を更新し続けている山野哲也選手。リアルタイムAWDの開発者も同乗して解説を行います。「さまざまなシチュエーションの雪道でドライ路面と同じ気持ちで運転できる安心感を提供する」のがリアルタイムAWDの開発コンセプト。路面は所々ブラックアイスバーンが顔を出す、かなり凹凸のある雪の山道。そこでいかなる走りを見せるか、その実力を映像でご確認ください。

試す人

今回インプレッションを務めた
レーシングドライバー/ドライビングドクター
山野 哲也 選手(やまの てつや)
2004年、2005年、2006年と唯一無二の3年連続SUPER GT300クラスチャンピオン。全日本ジムカーナ選手権では日本記録を更新し続けている優勝回数日本一のプロフェッショナル。パイクスピークインターナショナルヒルクライムでも4-MOTOR EV CONCEPTで日本人最速タイムを叩き出しているマルチタレンテッドドライバー。クルマやタイヤの開発ドライバー、ドライビングスクール等でも活躍中。

解説する人

本田技研工業株式会社 四輪 ものづくりセンター
チーフエンジニア
阪口 雄亮(さかぐち ゆうすけ)
2005年に入社し駆動系部門でAWD制御設計/研究を担当。2009年からCR-VのリアルタイムAWD開発に携わる。2012年からはレジェンドとNSXのSH-AWD担当として開発をリーディング。現在次世代AWDシステム開発に従事。

正直驚きました。クローズされた雪の山道をさまざまな速度で走りましたが、阪口さんがおっしゃった通り、まるでドライ路面のように何事もなく駆け抜けることができました。これほどの安心感があれば、雪道に慣れていない方でも安心して出かけられますね。

ありがとうございます。リアルタイムAWDは常に四輪を駆動していますので、ドライバーの操作に遅れることがありません。e:HEVの特徴であるアクセルの踏み始めからのトルクフルな走りと相まって、これまでの1モーターハイブリッド×AWDにはない安心感と走りの楽しさを実現できていると思います。AWDシステム自体はCR-Vと同じですので、ヴェゼルは車重が軽い分きわめてパワフルに走れるんです。しかも、一般的なAWDのように、タイヤをかなり空転させながら走るのではなく、スリップを発生させずに安定して走行するセッティングですので、ドライ路面と同じ感覚で走れます。

安心感と楽しさもそうですが、乗り心地のよさにも驚きました。ボディーが常にフラットで静粛性も高く、凸凹の雪道を走っていることを忘れるほどでした。本当に快適で楽しかったです。ステアリングを切れば切るほど曲がっていき、e:HEVの力強いトルクでクルマが横にずれることなく前に進むので、まさに意のままのドライビングを楽しめました。

リアルタイムAWDのシステムやe:HEVだけでなく、ボディーやシャシーも徹底してこだわって作っています。ですので、サスペンションもよく動いてボディーをフラットに保ちますし、よく曲がっていくセッティングですから、リアルタイムAWDがその素性の良さを引き出し、高い次元の走りを可能にします。山野選手が高い速度でも走りを確認してくださったので、ポテンシャルの高さが証明できたと思います。日常領域の速度では、ポテンシャルの高さがさらなる安心感と楽しさにつながるのです。

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