
1980年代から90年代にかけ、日本では、スポーツカー、高級セダン、 
        レクレーショナルビークルなどが登場し、クルマが多様化の傾向をたどった。 
        その時代のなかで、もっと自由に発想し、乗って走って理屈抜きに楽しめる 
        クルマをつくりたい──と、Hondaは考えていた。 
こうした想いが、我々Hondaを、まったく新しい乗りものの創造へと向かわせた。
小さくて親しみやすい軽自動車で、しかも活動的なパーソナルユースに適した 
        フルオープン・2シーターという従来のクルマにはなかった発想。 
        あえて既存のクルマづくりの発想から離れ、生活をエンジョイするための
        道具としての視点で開発するというチャレンジが、1991年の誕生以来 
        今なお多くのファンに愛され続けるクルマ、ビートを生み出した。 
小さいことの長所を最大限に活かし、大きなクルマが持つことのできない 
        明快で親しみやすい個性に満ちた、長く付き合える友達のようなクルマである。 
そして、小さくても本格的な走りの喜びを味わえるよう 
        スーパースポーツのNSXと同じ、ミッドシップエンジン・リア駆動方式を採用。 
        人とクルマと自然が一体となるような、
        アミューズメント感覚の走りの楽しさを手に入れた。 
新しい乗りものへの熱き想いと高度な技術を惜しみなく投入して開発したビートは、 
        四輪車の開発に着手して以来、いつの時代も「乗ることの愉快さ」を求め続ける
        Hondaの自由なチャレンジの気風とこだわりを物語る一台となった。
![Honda Sports[新たな喜びをもたらす革新があるか。日本のクルマを面白くするために。]](../images/main_title.gif)






