第20回 全国自動車教習所 教習指導員安全運転競技大会

SPECIAL ISSUE

教習指導員大会には
もうひとつの感動がある

審判員 体験談

業務命令で初参加後
会社に直談判して再び審判へ

第18回 2018年
工藤さん(北海道 麻生自動車学校)

最初は業務指示で審判として参加し、あまりの素晴らしさに今年はぜひにと会社に直談判しやって来ました。最初の年に、みなさんの競技に対する情熱と素晴らしい実技を見て、将来的には選手として出場したいと思い、まずは審判で学ぼうと思ったのが今回参加した理由です。今回スラローム系競技の審判をしましたが、脱輪などを見て、心苦しいのですが迷わず旗を挙げさせていただきました。選手のみなさんに練習の成果を遺憾なく発揮してもらえるよう正確なジャッジを行うべく、何度も実地で確認を繰り返し、夜遅くまで議論し意思統一を図りました。審判として参加して、本当に競技の勉強になりましたし、楽しかったです。

第18回 2018年
工藤さん(北海道 麻生自動車学校)

選手として成長し
審判となり心を磨く

第18回 2018年
林さん(滋賀県 アヤハ水口自動車学校)

二輪と四輪でそれぞれ総合優勝したあと、審判として参加することで、この大会をつくっていくことの大変さやありがたさを裏方として知って、大会の魅力をさらに強く感じました。
ただの競技であれば、できないことや難しいことに対して「チャレンジしてダメなら次は違うトライしよう」で済むのですが、運転と考えるとチャレンジしてエラーがあればそれは事故を意味します。そうした考えをこの競技の中でも遂行しようというのが、これまで同僚や仲間と研鑽を積んできたときの合言葉でした。この競技に関わらなかったら、「僕は指導員としてどういうふうになっていたんだろう」と思うほど大きく育てていただきました。

第18回 2018年
林さん(滋賀県 アヤハ水口自動車学校)

審判は一番近くの
熱き応援者

第17回 2017年
吉田さん(福岡県 博多の森ドライビングスクール)※当時の校名であり今は他校におります。

審判員は大会前から鈴鹿に入り3日間みっちり訓練をします。一日一日過ごしていくにつれ、名前を覚えていき、性格がわかっていき、競技当日は阿吽の呼吸で動けるようなチームワークを作っています。私たちは審査要領をもとに皆さんを審査させていただいていますが、そこに審判の心得が書いてあります。『公平性を持った行動をとること』『自信を持った正確な審査を行うこと』そして、『選手の皆さんの立場を考えること』とあります。我々は皆さんをジャッジするだけではない。皆さんの安全を願って、皆さんを一番近くで応援している人間ということを忘れないようにしてください。

第17回 2017年
吉田さん(福岡県 博多の森ドライビングスクール)※当時の校名であり今は他校におります。

指導員としての自分を
進化させてくれる場所

第16回 2016年
黒川さん(青森県 八戸モータースクール)

四輪で選手として3回出場し2015年はブレーキング回避で優勝しました。そして今年は審判として初参加しました。選手で参加したとき、審判の所作とか礼儀が非常に勉強になり刺激になって、それを直に学び地元に帰って仲間に伝えたいと考えたからです。教習や安全運転に対する取り組みが、Hondaは他社と違ってレベルが高く勉強になります。クルマが進化し、これから免許を取る人を教習する上で、自分たちも進化しなければならないと考えています。審判になると、最先端にいるHondaの方、Hondaの教習車部門の方と一緒に行動し、じっくりと学ぶことができます。県外の教習所の方との交流も刺激になり、勉強になりました。

第16回 2016年
黒川さん(青森県 八戸モータースクール)

C o l u m n

関西自動車学院(大阪府)若手指導員の教育のために
審判員として大会に参加

これから指導の中枢を担っていく若手指導員を、教習指導員大会に審判員として参加させ続けています。審判員のルールに対する深い知識、テキパキとした所作、礼儀、ハキハキとした言葉遣い、チームワークなどは、他ではできない素晴らしい経験になると考えています。実際に、審判員を経験した若手指導員は、雰囲気が違っているのがひと目見てわかります。
所内でいつも同じ空気を吸っているだけではなく、外の空気を吸って刺激を受けることで人は変わるものだなと感じています。この経験によって、教習生からの評判も明らかによくなります。それが審判員を教習指導員大会に送り出す大きな理由のひとつです。
もうひとつは、当所は地域の交通安全教育センターとしてさまざまなボランティア活動を行っていますが、そうした活動でも物怖じせず、周囲とコミュニケーションを積極的に取る前向きな姿勢になることです。幼稚園、小学校、高校、大学でさまざまな交通安全教育を行ったり、交通安全運動の際、駅前での呼びかけなどにとても前向きに取り組むようになります。また、設置者のアイデアで、オリジナルの「交通安全戦隊KS7」のキャラクターに指導員が

扮して教育を盛り上げているのですが、そうした取り組みでも審判員経験者の動きは違います。ルールマン、イハンダー、グリーンベルターの3名は貝塚警察署から感謝状をいただいています。

取締役 奥野さん

「交通安全戦隊 KS7(ケー・エス・セブン)」
前列右からゼブラゾーンZ、ルールマン、イハンダー。
後列右からシグナルン、グリーンベルター、メンティ90将軍、イ・ハンスル

(2019年3月時点でのインタビュー内容です)