取材:2020年9月30日

Honda安全運転普及本部が発足開始から50年 活動を紹介するメディア取材会を開催

青山本社2階で開催された取材会

青山本社2階で開催された取材会

 2020年9月30日、Hondaの交通安全教育を担う、安全運転普及本部が活動開始から50年を迎え、これまでの活動や今後の取り組みを紹介する「安全運転普及活動 メディア取材会」を青山本社にて開催しました。

 安全運転普及本部が発足したのは1970年10月1日。統計史上、交通事故死者数が16,765人のピークを記録し、「交通戦争」という言葉まで生まれた年でした。

 こうした社会状況の中、Hondaはお客様に安全な製品をお届けするだけではなく、クルマやバイクの安全機能や効果に関する正しい知識、正しい乗り方を併せてお伝えすることが、お客様に本当の意味で安全を提供することであると考えたのです。

 

安全運転普及本部 50年の歩み

安全運転普及本部 50年の歩み


 今回のイベントでは、安全運転普及本部長を務める専務取締役の竹内より、「Hondaが追求したい安全は、『人を守る』だけではなく、リアルな世界で人々の好奇心を後押しし、移動の喜びを拡げることに繋がる安全です」とHondaの安全の考え方について述べ、さらにHondaの安全啓発活動について、ヒトに焦点を当て、「手渡しの安全」と「参加体験型の実践教育」を基本としてきたことをご説明しました。

手渡しの安全:
お客様と接する二輪、四輪の販売店の店頭で直接、安全をお伝えする活動。どのような場面で機能が作動するのか、その機能の効果と限界についての正しい知識をお客様にお伝えする。


参加体験型の実践教育:
安全運転の知識、高い運転スキルを兼ね備えた専門のインストラクターによる実車やシミュレーターを活用した教育。本田宗一郎は「安全に危険を体験させる。これが一番大事な事である」と体験することの大切さを語っている。

 

専務取締役 安全運転普及本部長 竹内弘平

専務取締役 安全運転普及本部長 竹内弘平


 続いて、安全運転普及本部 事務局長の鈴木が登壇し、安全運転普及活動における3つの柱、「人づくり」「場づくり」「ソフトウェア開発」と具体的な実践内容についてご説明しました。

人づくり:
交通事故ゼロを目指し、一人でも多くの方に交通安全をお伝えするためには、志を共に活動する仲間が必要。そのために、様々な現場で活動できる人材育成や育成支援を行っている。


場づくり:
国内7か所の交通教育センターに、常設の専用のコースと専門のインストラクターがおり、これまでに開発・蓄積された指導ノウハウと高い運転スキルを元にした「参加体験型の実践教育」の場として、設立以来およそ350万人の方々にご利用いただいた。


ソフトウェア開発:
安全運転普及本部が開発してきた教材やプログラムはすべての交通参加者が対象。時代の変化に対応することはもちろん、時代に先駆けた安全教育を目指した改良を続けてきた。交通教育センターのプログラムや実車、シミュレーターも日々進化を続けている。

 

安全運転普及本部 事務局長 鈴木英樹

安全運転普及本部 事務局長 鈴木英樹


 新型コロナウィルスに伴う対応として、教育領域において、テクノロジーを活用する「EdTech(エドテック)」が注目を集めていることを挙げ、Hondaの交通安全教育でも、スマートフォンやタブレットを活用することで、教育の機会を増やせるとして、この「EdTech」とリアルな実践教育が可能なHondaならではの新たな教育手法を検討していくことをお話ししました。

 最後に、鈴木は「交通事故を無くすことだけを目的とするならば、人の自由な移動を抑制することもひとつの手段かもしれません。しかし、Hondaが目指すのは2030年ビジョンで掲げた『すべての人に、“生活の可能性が拡がる喜び”を提供する』ことです。その目標を達成するための大前提が安心・安全かつ自由な移動です。これからも『自由な移動の喜び』の実現を目指して、『ヒトに焦点をあてた』安全運転普及活動を継続していきます。」と今後に向けた意気込みをお伝えしました。

 併せて、会場では、安全運転普及本部が開発したセーフティナビやライディングシミュレーターなどを展示し、出席した報道関係者にご覧いただきました。


※今回の取材会については、登壇者と取材いただく報道関係者との間で十分な距離を取ったほか、換気を徹底し、「3つの密(密閉・密集・密接)」を避けるなど、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、実施いたしました。

 

セーフティナビ

セーフティナビ

パソコンと市販のステアリングなどを組み合わせた簡易型四輪シミュレーター
(開発担当:本田技研工業(株)安全運転普及本部)


 

ライディングシミュレーター

ライディングシミュレーター

操作の記録や危険予測を安全に体験できる二輪車用のシミュレーター
主に運転免許教習所で活用されている
(開発担当:本田技研工業(株)安全運転普及本部)


安全運転普及本部以外の交通安全の取り組み

 

交通安全アドバイス アシストロボ Ropot

交通安全アドバイスロボ Ropot(ロポット)

子どもの交通事故を減らすことを目的として研究開発している手のひらサイズの機器。
専用スマートフォンアプリと連携させて使用する。

Ropotをランドセルの肩ベルトに装着し登下校すると、横断歩道などあらかじめ設定した地点でRopotが振動。

保護者の教えた安全確認を思い出させる仕掛けとなっている。
またRopotには車両検知センサーも搭載しており、後方から車が接近している場合にも振動して気づきを促す。
※研究開発段階のため、商品化は未定です。


 

肩にかけるおまわりさん まもってトート

肩にかけるおまわりさん まもってトート

子どもの交通事故を減らすことを目指して作った、おまわりさんの制服をモチーフとしたデザインのトートバッグ。

暗闇で光るおまわりさんの制服を見ると、ドライバーたちがハッとする心理から着想。反射材を使うことで、薄暗い時間帯でもドライバーからの視認性を上げ、子どもたちの登下校を少しでも安全にすることを目指している。