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2018年1月24日〜25日

国内最大級のビジネスマッチングイベントでHondaの自動運転技術について講演を実施。「彩の国ビジネスアリーナ2018」に参加

「しのぎを削る『自動運転技術の全貌』-Hondaのビジョンと取り組み-」をテーマに講演

「しのぎを削る『自動運転技術の全貌』-Hondaのビジョンと取り組み-」をテーマに講演

幅広い分野の企業・団体が一堂に会するイベントで、自動運転技術の講演を行い、特別企画展示でHonda SENSINGを紹介。

 2018年1月24日・25日、さいたま市・さいたまスーパーアリーナにおいて、国内最大級のビジネスマッチングイベントといわれる産業展示商談会「彩の国ビジネスアリーナ2018」※が開催されました。
 このイベントは「見つける、ビジネスチャンス。見つかる、ビジネスパートナー。」をスローガンに、中小企業の受注や販路の拡大、技術力向上などを目的に、企業間ネットワーク形成による新ビジネスチャンス創出の場を提供するもので、埼玉県所在の企業を中心に約600の企業や団体が参加し、幅広い産業分野の技術・製品・サービスが集結。Hondaはこの会場内で、自動運転技術についての講演(1月24日)を実施するとともに、特別企画展示でHonda SENSINGの紹介を行いました。

※ 主催:埼玉県/公益財団法人埼玉県産業振興公社/公益社団法人埼玉県情報サービス産業協会/株式会社埼玉りそな銀行/株式会社武蔵野銀行/埼玉縣信用金庫/飯能信用金庫/川口信用金庫/青木信用金庫

  

会場はさいたまスーパーアリーナ

会場はさいたまスーパーアリーナ


Hondaの自動運転開発のビジョンと取り組みについて講演。

 イベント会場に特設された講演会場において、Hondaは「しのぎを削る『自動運転技術の全貌』― Hondaのビジョンと取り組み ―」と題し、(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 統合制御開発室上席研究員 杉本洋一が講演を行いました。
 登壇した杉本は、まず自動運転の研究・開発の歴史に触れたあと、自動運転レベルの正確な理解を促すために、2017年度から日本でも採用された自動運転レベルの定義(アメリカ自動車技術会が定義し、世界でもっとも広く用いられているSAEレベル)を説明。そのうえで、@自動運転実用化に向けての動向、AHondaのビジョン、B運転支援技術の進化と自動運転のロードマップ、CHondaが目指す将来、についてスライドや動画とともに解説を進めていきました。以下、講演の骨子。


@自動運転実用化に向けての動向
 自動運転の実用化に向けては、物流サービス、移動サービス、自家用車といった分野で取り組みが進んでおり、物流や移動サービスは地域や用途が限定しやすいのに対し、Hondaが主に取り組む自家用車については、すべての人にあらゆる道路で使っていただきたいため、難しさが伴う。そうした中でHondaは、現在、レベル2からレベル3の実用化に向けた取り組みを加速させている。
 また、自動車メーカー各社では各省庁と連携して官民ITS(高度道路交通システム)構想のもと、自家用車では高速道路における自動運転の実用化として、2020年を目処に高度なレベル2を実現してレベル3へと発展させ、2025年以降にはレベル4の高速道路での完全自動運転の実現を目指している。
 さらに、政府とのプロジェクトとして、道路インフラや通信インフラと協調した大規模実証実験を2017年度から行うとともに、法整備では国際的な基準づくりや標準化に向け、日本では2017年度中に整備の大綱を作る計画があるなど、国を挙げて実用化を加速させている。

AHondaのビジョン
 Hondaが自動運転によって提供したい価値は、1つめは事故に遭わない社会。2つめは運転に不安のある高齢者や初心者の移動の自由。3つめは移動時間をクルマの中で自由に過ごせるといった、クルマの新たな魅力。これらによって、すべての人に事故ゼロと自由な移動の喜びを提供していきたい。
 自動運転を実現するうえでのHondaのこだわりとして、1つは、任せられる信頼感。自動運転ではシステムに運転を任せることになるため、心から信頼できるものでなければいけない。そのためには、危険に近づかないことはもちろん、周囲の人にも不安を与えないよう、しっかりと自動運転技術を練り上げていきたい。
 もう1つは、心地よい乗車フィーリング。自動運転であっても、あたかも熟練ドライバーが運転するような、なめらかな乗り心地にしていきたい。
 乗る人が心から信頼でき、積極的に出かけたくなるような自動運転を実現したいと考えている。

B運転支援技術の進化と自動運転のロードマップ
 Hondaはこれまで、運転支援技術として世界に先駆けて開発した車速/車間制御機能や車線維持支援機能といった前後方向と左右方向の運転支援機能を2002年のアコードから実用化し、2003年には追突軽減ブレーキを世界で初めて実用化。その後も自動制御技術を発展させ、現在では、さまざまなシーンで運転をサポートしてくれる先進の安全運転支援システムHonda SENSINGのさらなる充実化を進めている。
 一方で、Honda SENSINGが自律型の運転支援機能であるのに対し、Hondaでは、協調型として道路インフラとの路車間通信を使った技術も実現化している。これは、2016年のアコードから採用した信号情報活用運転支援システムで、高度化光ビーコンから送られる信号情報を用いて信号交差点での信号の状況をあらかじめドライバーに知らせることで、信号通過支援、赤信号減速支援、発進遅れ防止支援を行う。
 Hondaは自家用車に向けた自動運転開発のロードマップとして、2020年に高速道路における自動運転を実現、その後、一般道に拡大し、より広いエリアで自動運転技術を使えるようにしていく。
 さらに、レベル4自動運転については、2025年頃を目処に、技術確立を図っていきたい。

CHondaが目指す将来
 Hondaには創業以来「技術は人のためにある」という想いのもと、さまざまな取り組みを行っており、将来も変わることはない。自動運転だけでなく、AI 、ロボティクス、あるいはコネクティビティーの技術、さらにはHondaの二輪やパワープロダクツの技術も含め、これらを組み合わせていくことで、個々の製品から移動の喜び、そして生活の喜びを広げていきたい。人の可能性を拡大し、人と共に成長し、人と共感し合うことで、人の生活を豊かにしたいと考えている。
 そのために大切なことは、将来的な技術や製品の実現はHonda単独でできることではないということ。自律型の自動運転技術やAI技術などは他社との競争領域として取り組んでいくが、高精度デジタル地図や通信技術、インフラなどとは協調領域として取り組む必要があり、スマートコミュニティ、スマートモビリティーなどを実現するためにはさまざまなパートナーと連携する必要がある。お互いがWin-Winの関係になるようなパートナーを広く求めていきたいと思っている。

 以上、講演は1時間30分におよぶものとなりましたが、聴講された方々は最後まで熱心に耳を傾けておられました。今回のイベントがさまざまな部品メーカーなどが集結する交流の場ということもあり、自動運転への関心の高さがうかがえました。
 講演を終えた杉本は「サプライヤーの方々も自動運転には注目していて力を入れており、経営資源も投入しています。それだけ社会全体の期待が大きいと感じています。自動運転技術はとても裾野の広い技術で応用の幅も広いため、Hondaだけで成立するのもではありません。さまざまなパートナーと手を組んで進めていきたいと考えています」と述べました。

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 統合制御開発室 上席研究員 杉本洋一

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 統合制御開発室
上席研究員 杉本洋一

自動運転レベルの定義

自動運転の研究・開発の歴史やレベルの定義について説明

自動運転の研究・開発の歴史やレベルの定義について説明


環境・安全技術の特別企画展示でHonda SENSINGを紹介。

 イベント会場では次世代自動車の特別企画展示があり、Hondaは環境への取り組みとして、クラリティ PHEVとそこから電気を取り出し家庭用電源に変換する可搬型外部給電器Power Exporter9000を展示。安全への取り組みとしては、Honda SENSINGを紹介。Honda車初の「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」を採用したレジェンド(2018年2月発売)の展示などを行いました。
 今回の展示を企画した本田技研工業(株) 営業企画部 商品ブランド課 森谷翔太に話を聞きました。
 「安全技術の出展では、来場された多くの方々にHonda SENSINGを知っていただき、触れていただこうというのが今回の狙いです。レジェンドの展示のほか、デジタルサイネージによるHonda SENSINGの紹介、そしてVR(バーチャルリアリティー)技術によるHonda SENSINGの疑似体験コーナーも設けました」
 「Honda SENSINGの制御技術は将来的には自動運転につながっていくものです。ただしHonda SENSINGは自動運転ではなく、あくまでもドライバーの運転を支援する機能であることを正確に情報発信していかなければいけません。その支援機能をどんどん進化させていく中で、このレジェンドには高速道路での渋滞時にも車線維持とステアリング操作を制御して運転負荷を軽減する「トラフィックジャムアシスト」を新たに採用しています」
 また、VR体験コーナーではHonda SENSINGの「誤発進抑制機能」と「追突軽減ブレーキ〈CMBS〉」それぞれの機能あり/なしを来場者に疑似体験していただきました。
 体験された方は「機能なしで障害物が迫ってきた時は、体が固まってしまうほど怖かったです。本当のクルマだったらと思うとゾッとしました。機能ありの場合は警告音でハッとしましたが、ちゃんと止まってくれたので安心できました」と話してくださいました。

 埼玉県所在の企業を中心に多くの方が参加し、来場されたこのビジネスマッチングイベント。Hondaも本社和光ビルをはじめ研究所や製作所など、多くの事業所が埼玉県に所在する企業の一員として参加することで、自動運転技術やHonda SENSINGをより多くの方にアピールすることができたイベントでした。

 

次世代自動車の特別企画展示では、環境への取り組みとしてクラリティ PHEVを、安全への取り組みとしてHonda SENSINGを紹介

次世代自動車の特別企画展示では、環境への取り組みとしてクラリティ PHEVを、安全への取り組みとしてHonda SENSINGを紹介

 

本田技研工業(株) 営業企画部 商品ブランド課 森谷翔太

本田技研工業(株) 営業企画部 商品ブランド課 森谷翔太

  

デジタルサイネージによるHonda SENSINGの紹介

デジタルサイネージによるHonda SENSINGの紹介

  

VR(バーチャルリアリティー)技術によるHonda SENSINGの疑似体験をする来場者

VR(バーチャルリアリティー)技術によるHonda SENSINGの疑似体験をする来場者