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2015年3月11日

人とクルマと社会がつながり合う
次世代通信技術を出展。
国際自動車通信技術展(ATTT)

先進的な雰囲気のHondaブース

先進的な雰囲気のHondaブース

思いやりのあるモビリティ社会の実現に向けた新通信システムなど、
Hondaの取り組みを紹介。

 2015年3月11日〜13日、東京ビッグサイトにおいて「第6回国際自動車通信技術展(略称:ATTT)」(主催:国際自動車通信技術展実行委員会)が開催されました。
 国際自動車通信技術展は、クルマと通信の融合によって実現可能な新ビジネスについて、自動車関連業界・IT関連業界などに対して情報交流の場を創ることを目的としたコンベンションで、さまざまな企業や事業者の出展のほか、カンファレンスや交流イベントなどが開催されました。

 Hondaは、展示ブースにおいて、人とクルマと社会がつながり合う思いやりのあるモビリティ社会の実現に向けた次世代の通信システムや、テレマティクス(クルマと携帯端末の連携による通信システム)による防災・減災支援の取り組みなどを紹介。次世代通信システムの展示では試乗デモンストレーションも実施しました。
 また、カンファレンスでは、「自動運転技術とコネクテッド・カーの密接な連携で広がる可能性」と題したディスカッションに、グローバルテレマティクス部 部長 宇津木年典がパネリストとして参加。センシング技術や通信技術を核に研究を進めている安全運転支援技術や全方位安全技術、高速道路自動運転技術といったHondaの取り組みをはじめ、さまざまな分野からの意見が紹介され、次世代モビリティの可能性について議論が交わされました。

 

多くの方にご来場いただいたHondaブース

多くの方にご来場いただいたHondaブース

 

カンファレンスでは様々な立場のパネラーが集い、活発な意見が交わされた

カンファレンスでは様々な立場のパネラーが集い、活発な意見が交わされた

 

場外で行われたV2Xの試乗デモンストレーション

場外で行われたV2Xの試乗デモンストレーション


Wi-Fiを活用したリアルタイム通信システム「V2X」を初公開。

 Hondaは今回の出展に際し、人とクルマと社会をWi-Fi通信でつなぐ高性能車載通信機「V2X※ユニット」を初公開。これは、Wi-Fiの近距離通信という特性を活かし、V2Xユニットを搭載した車両、社会インフラ、専用スマートフォンアプリを持った歩行者とが互いにつながる技術で、平常時には互いに一歩先の行動をやりとりすることで余裕を持った交通行動に役立たせ、災害発生時には携帯電話網などの公衆回線がダウンした状況下でもWi-Fiで避難情報などを伝達し合うことが可能になるというものです。
 その活用例についてグローバルテレマティクス部 サービス研究開発室 技師の澤戸寛明は「平常時の場合は、Wi-Fiによってクルマやバイクや歩行者がお互いに周囲の存在を認識し、クルマから歩行者に対して『お先にどうぞ』とメッセージを送ったり、道路工事の場所に近づいたクルマがその情報をキャッチし、後続車に『この先工事中』と伝えたりすることができます。こうした思いやりのあるコミュニケーションによって、より安心できて、より楽しい交通社会を目指していくのが狙いです」と説明。
 屋外会場ではこのシステムを搭載したクルマ、バイク、電動カートよる試乗デモンストレーションが行われました。

 また、ブースではV2Xユニットの災害発生時の活用例も展示。これは、移動体端末向けの地域密着型放送網「V-Lowマルチメディア放送」を利用し、受信ユニットで受けた緊急情報をV2Xユニット経由でWi-Fi配信することで、スマートフォンなどに通知するほか、V-Low受信ユニットを装備していない車両でも車車間通信で情報を取得できるというもの。一台のクルマが緊急放送をキャッチすれば、周囲のクルマやバイクにWi-Fiで情報が伝播していく仕組みに、大勢の人が関心を寄せていました。


※V2X(Vehicle to X) = 「クルマ」と「クルマ、人、道路通信システムなどのモノ」 をつなぐ通信ネットワーク

 

新開発した「V2Xユニット」を説明するグローバルテレマティクス部 澤戸寛明

新開発した「V2Xユニット」を説明するグローバルテレマティクス部 澤戸寛明

 

「V2Xユニット」の説明パネルとあわせて、Wi-Fiスポットとしての活用を目指しているHonda高機能充電器 HEH55も展示。災害発生時は安否などの情報ステーションとして機能します

「V2Xユニット」の説明パネルとあわせて、Wi-Fiスポットとしての活用を目指しているHonda高機能充電器 HEH55も展示。災害発生時は安否などの情報ステーションとして機能します


テレマティクス技術による防災・減災支援への取り組みを紹介。

 ナビゲーションにいち早く双方向通信を取り入れ、フローティングカーデータの活用を災害発生時にも広げているHondaは、2011年の東日本大震災発生時の通行実績情報の公開や、地域の交通安全に活用していただくために急ブレーキ多発地点や住民の方々から投稿された危険スポットなどを掲載したソーシャルマップ「SAFTY MAP」のほか、昨年度から試験運用を開始した吹雪による視界不良を警告するサービス、ホワイトアウト予測情報などの取り組みを紹介。
 グローバルテレマティクス部 アプリケーション開発室の益田卓朗は、「昨年度は北海道だけでしたが、今年度からは東北や北陸、関東の一部などにも運用エリアを広げました。今後も雪質や地形の違いなど発生する条件の精度向上に努めていきます」とコメントしました。

 

ホワイトアウト予測情報の成果を説明するグローバルテレマティクス部 益田卓朗

ホワイトアウト予測情報の成果を説明するグローバルテレマティクス部 益田卓朗


V2Xやテレマティクスを活用したアプリケーションも紹介。

 会場では、V2Xユニットを活用したサービスとして、「平成26年度電子経済産業省構築事業の実証事業」の一環として任意団体おもてなしアプリ推進協議会が、訪日外国人に日本を安心・便利・快適に楽しんでいただくためのスマートフォンアプリ「OMOTENASHI APP」を紹介。
 また、グローバルテレマティクス部 業務統括室の一之瀬秀実によると、Hondaのテレマティクスを活用したアプリ開発では、「例えば、昨年の夏に宮城県で開催された東北復興支援イベントに参加し、クルマなどを使って県内の施設を巡るスタンプラリー方式のアプリを地元の事業者と共同で開発しました」とのこと。さまざまなアプリを開発することで、これまでのナビゲーション情報を超える、その場でしか得られないリアルタイムの情報提供をさらに拡大できると話していました。

 

アプリの可能性について語るグローバルテレマティクス部 一之瀬秀実

アプリの可能性について語るグローバルテレマティクス部 一之瀬秀実


ATTTアワードで、ナビゲーション開発や
テレマティクスサービスの普及に努めた今井武が特別功労賞に。

 国際自動車通信技術展開催中には、モバイル、IT、モビリティの融合による技術革新によって開発された、優れた商品やサービス、ソリューションなどに対して贈られる、ATTTアワード表彰式も行われました。そのなかで、自動車のIT化やテレマティクスの発展に大きく貢献した個人に贈られる特別功労賞が今回、新設され、Hondaが世界で初めて実用化したカーナビゲーションの開発に黎明期から携わり、初代インターナビ事業室長を務めた、元グローバルテレマティクス部 今井武(自動車技術会 フェロー)が選ばれました。
 受賞にあたり今井は「本年2月にHondaを退職しましたが、今後も今までのキャリアを生かし、広く社会のために役立つ仕組みづくりにチャレンジしていきたい」と抱負を述べました。

 開催中、3日間とも賑わいを見せたHondaのブース。新たな通信システムの開発、フローティングカーデータによる情報サービス、そしてアプリなどのソフトウェア開発によって、人とクルマと社会が、安全、快適でより楽しくつながる、そんな次世代のモビリティ社会を身近に感じるイベントでした。

 

特別功労賞に選ばれた 元グローバルテレマティクス部 今井武

 

特別功労賞に選ばれた 元グローバルテレマティクス部 今井武

特別功労賞に選ばれた元グローバルテレマティクス部 今井武