須藤英一(フリー・カメラマン)
1956年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンとなる。1985年雑誌『アウトライダー』にてツーリング写真の撮影を開始。以後日本の道、風景を撮りつづけ、現在にいたる。2002年長年の取材経験をもとに「日本百名道」(大泉書店)を発表。
お薦めのツーリングコースの2回目は<海編>ということで伊豆を紹介します。伊豆半島は東京から行く最もポピュラーなツーリングエリアです。一年中走ることができて、海あり山ありと変化も楽しめます。そして何といっても伊豆半島の尾根を行く伊豆スカイラインがすばらしいので、今回、ここをおもいっきり走ってみました。

Point1
青い空、青い海。潮風を感じながら海岸線を走り、そして撮る!
エピローグ
伊豆半島へ向かうにはいくつかのルートがある。東名高速沼津ICを下りて国道136号線を南下するルート。それから小田原厚木道路を使って行くルート。そして、おもいっきり走りたい人向けには、御殿場から芦ノ湖スカイラインを走ってからそのまま伊豆スカイラインへと向かうルートがある。日帰りツーリングとなる今回は、DN-01で小田原から東海岸を南下してみた。
Photo01
伊豆半島、国道135号線を南へ進む
小田原から海岸線の国道135号線を南下すると、私のお気に入りの場所がある。みかん畑の高台からすぐ下を走る東海道線と相模湾が見わたせるのだ。
ちょっと天気が悪く、海も青くないので、望遠レンズを使って「スーパービュー踊り子」が大きく写るようにフレーミングして撮影した。

Photo02 真鶴道路を使ってショートカット
真鶴をパスするには真鶴道路を使う。まだまだ伊豆の入り口なので先を急ぎたいからだ。でも気になる漁港があったのでちょっとのぞいてみた。漁師さんにちょっと声をかけてから撮影。堤防の上から見たアングルがおもしろいので、上から漁船と共に撮影した。
Photo03 相模灘を見ながら、ちょっと休憩
熱海、伊東、伊豆高原と国道135号線を一気に走りぬけてちょっと休憩。南へ向かうほど天気も回復してきた。そこで海岸沿いの細い道で海を背景に写してみた。
このDN-01はフロントを中心に曲線が美しいのでそれを強調するために側面が影になるような位置を選んだ。

そしてまた南へ
さらに南下すると青空も広がってきて、海も夏の色になってきた。海や空を青く写すには、やはり順光がいい。広角レンズを使って海の広さや空の青さを出してみた。水平線が真っ直ぐなので、バイクは真横よりもちょっと後ろからのアングルにして画面の中に動きをつけた。
このDN-01はミラーが低い位置にあり、ライダーの視界がやたら広く感じる。ローアングルから撮影してもミラーがじゃまにならないのだ。真っ青に広がった空がとても広く感じるので、その空を強調するような位置を探して広角レンズを使って撮影した。
Photo04 Photo05
反逆光状態にして撮影してみると空が青くならないのがよくわかる。完全な逆光にすると今度は海がキラキラ光ってくるのでこれもまた美しい。太陽の位置に注意して撮影しよう。
Photo06

Photo07 河津七滝ループ橋
河津まで走ったところで右折して、今度は伊豆半島の真ん中を北上する。国道414号線に入るとすぐに有名な河津七滝ループ橋がある。日本にある数少ないループ橋の一つで、上からの撮影が難しいのでループ橋の下にあるパーキングにバイクを止めた。
矢印  
Photo08 普通に撮影したのではループ橋が写らない。そこで思いきってほぼ真下から広角レンズで撮影してみた。カメラを傾けバイクとループ橋がバランスよくフレーミングされるところを探して写した。DN-01の顔はかなり個性的だ。
天城峠
ループ橋を上がると今度は天城峠だ。国道は新天城トンネルを行くが、ここでちょっと旧道を走ってみる。ダートを少しだけ走ると、「伊豆の踊り子」で有名な旧天城トンネルがある。トンネルの中に光る明かりが美しかったのでトンネルの手前でバイクを止めて後ろから望遠レンズで写してみた。
Photo09

Photo10 亀石峠 (伊豆スカイライン)
天城峠から国道をいっきに修善寺まで走り、ここから県道を使って伊豆スカイラインの亀石峠へ進む。
亀石峠は伊豆スカイラインのちょうど真ん中あたり。ここから熱海峠へ向かって楽しいワインディングロードが続く。そしてこの玄岳付近からは富士山や夕焼けが美しいはずなのだが残念ながら今日は見えない。
Photo11 Photo12
そこで富士山も夕焼けもあきらめて、これから進む伊豆スカイラインが画面に大きく写るよう望遠レンズを使って撮影した。でもなにかしっくりとしない写真だ。
矢印
横位置の写真が構図的に何となくバランスが悪いようなので、少し高い位置から縦位置で撮影してみた。この方が奥行きがでて遠くに続く道がわかりやすく、バランスのよい構図になった。

Photo13
パーキングの隅で今日はこれで終わりという最後の写真を撮影したら、熱海峠から箱根峠に向かって進む。天気がよければここから芦ノ湖スカイラインを走って御殿場へ向かうのだが、あいにく天気が崩れ、雨が降りだしそうになったため、箱根新道を下って小田原厚木道を使い厚木へ向かうことに。
残念ではあるが本日の伊豆半島の旅はここで終了。しかしこれからのツーリングシーズン、この旅の続きは是非皆さんに満喫していただければ幸いである。




第29回:おすすめツーリングポイント<山編>