須藤英一(フリー・カメラマン)
1956年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンとなる。1985年雑誌『アウトライダー』にてツーリング写真の撮影を開始。以後日本の道、風景を撮りつづけ、現在にいたる。2002年長年の取材経験をもとに「日本百名道」(大泉書店)を発表。
みなさんは自分のバイクのエンジンが美しいとか、マフラーが美しいと思ったことがあるだろう。バイクは多くの部品から作られていて、その部品は外から見えるため美しくデザインされている。そのような“絵になる”部分だけを大きくアップにして写したり、そこだけを切り取って撮るのもおもしろいはずだ。今月はバイクのアップを撮ってみよう。

Point1
マフラーなどを撮影するときは…

Photo01 どこで撮影するかで写真は変わる
バイクはアルミや鉄など金属部分が多くその光沢が美しい。特にアメリカンタイプなどはメッキ仕上げが多く使われているため、重厚感ある美しさを出している。このような光沢のある金属部分を公園の木の下で撮影すると、マフラーなどのメッキが空を反射しないために黒くなってしまう。

Photo02 空の広い明るい場所で撮影
光沢のある金属部分を写すには、空の広い明るい場所で撮影するのがいい。メッキが空を反射して美しく見える。

Point2
写り込みに注意しよう!

Photo03 光沢のある部分を撮影するときに注意しなければならないのは、鏡のように自分が写り込んでいないか確かめることだ。このように自分自身が写っていることに気がつかないことがよくある。

Photo04 カメラを動かして、自分が写らない場所を探す
もしファインダーを覗いて光沢部分に自分が写っていたら、左右上下へとカメラを動かして自分が写らない場所を探してから写そう。この場合はカメラを下へ動かして撮影した。

Point3
パーツの形状&美しさが伝わる写真に
Photo05 Photo06
CB400Fourのエキゾーストパイプを撮る
みなさんは自分のバイクがどこから見たら美しいか、よくわかっていると思う。そこから撮るのが一番いいのだが、そのアングルから見た場合、パーツの形状がよくわかるかどうか、もう一度確認してみよう。CB400Fourのエキゾーストパイプは横から見ても形がよくわからないと思う。撮影するにはこの位置がいいだろう。
フォルツァのフロントマスクを撮る
フォルツァのフロントマスクがおもしろかったので撮影してみた。このような場合も背景に注意して、ファインダーを覗いていろいろな角度から見ていいアングルを探そう。この場合は、正面やや下のこの位置が背景も空になりスッキリとした。

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パーツ+αの画面づくりを楽しもう!
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スピートメーターと夜景のコラボレーション
スピードメータを撮影するときは、ガラスの反射に注意しなければならない。しかし最近のスピードメーターは視認性がよいので、夜、イルミネーションとともに撮影するのもおすすめ。スローシャッターになるが、三脚を使って街明かりなども画面に入れると美しい。
ロゴマークだけをコレクション
バイクのタンクにある『Hondaウイングマーク』を集めてみた。自分自身が写り込まないように注意しよう。このようにいろいろな車種の同じ部分を撮ってみると、違いがよくわかる。たくさん集めてみると楽しい。


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