ラグビーチーム「三重ホンダヒート」を支える
パワープロダクツ

ラグビーと言えば冬のスポーツの代名詞ですが、「寒くない観戦」を目指して
ラグビーチーム「三重ホンダヒート」が新たな試みにチャレンジし始めています。
鈴鹿おろしの冷たい風を遮断するHonda TARP

紀伊半島の東部に位置する三重県・鈴鹿市。南北に広い伊勢平野に位置するこの地には、冬に鈴鹿山脈や山麓に降雪をもたらす北西からの季節風「鈴鹿おろし」が吹くことがあります。
「平野部のわりに、鈴鹿はすごく寒い」と語るのは、ラグビーチーム「三重ホンダヒート」事業運営グループの吉澤香緒里さん。鈴鹿というと、モータースポーツの街というイメージが強いけれど、実は野球やラグビー、サッカーなどのスポーツも盛んなのです。
「三重ホンダヒート」は、1961年に創部した、本田技研工業鈴鹿製作所ラグビー部を前身とし、NTTジャパンラグビーリーグワンの最高峰クラスであるディビジョン1に参戦している、三重県鈴鹿市を本拠地としたラグビーチームです。
ラグビーの競技シーズンは「冬」。2024~2025年シーズンでいうと、プレシーズンマッチが9月から始まり、リーグ公式戦開幕は12月21日、最終戦は5月11日。全28戦のうち、13戦を本拠地で開催しますが、そのうち10戦ほどは、「寒い鈴鹿」で試合を行ないます。
「ラグビーは冬のスポーツと言われますが、たくさんのお客さんに見に来ていただけるように『寒くない席を用意したいよね』といつもスタッフの間で話をしていました。寒い中で観るのがラグビー、という考え方もありますが、女性やお子さんにも観に来て欲しいですから」(吉澤さん)
寒くない席――鈴鹿ならば鈴鹿おろしを遮断するようなシートエリアを作りたい、このアイディアが実現可能になった瞬間。それが、Hondaの社内で市販に向けて開発を進めていた「Honda TARP」の情報を聞きつけた時でした。

「実はHonda TARPは、コロナ禍で発案したものでした」と話すのはHondaのコーポレート戦略本部所属の林 慧(はやし さとし)。

「コンセプトは『持ち運べるパーソナルスペース』というものでした。当時外出制限や三密など、何かと生活が制限される中で、時間や場所に捉われない自由で開放的な生活スタイルに変容していくのではないかと考え企画されました。スポーツ観戦や様々なアウトドアシーンでプライベートな空間を保ちながら快適に楽しむことができます。」(林)
その林のもとへ三重ホンダヒートの吉澤さんがHonda TARPの話を聞きつけて使用を打診。まずは2024年5月に、「ホンダヒート特別シート」として試験的に実施しました。
「特別シートのことは知らずに観戦に来て、タープが置いてあるのを見て、あれって何だろうね、って見に来たら、係員の方に『ご自由に体験して行ってください』って勧めてもらって使わせてもらいました」と話すのは、ホンダヒートファンクラブ「CLUB HEAT」会員の鈴木さん(仮名)。当日は初夏の陽気で日差しが暑く、日よけ付きシートとして快適だったそうです。
寒い体をお尻から温めるE500のパワー

「最初は足元に電熱ヒーターや、ひざ掛けの電気毛布などの案もありましたが、整体やマッサージの先生に『お尻を温めると体全体を温めることができる』と教えていただいて、E500に接続した電気ホットカーペットをHonda TARPの座席部分に敷いた上で、ひざ掛けや肩掛け用のポンチョも用意しました。これが2025年型の『ホンダヒート特別シート “あったかHEAT SEAT”』です!」(吉澤さん)

2025年1月19日の、公式リーグ戦第5節が行なわれた三重ホンダヒートの本拠地である三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿で「あったかHEAT SEAT」をバックスタンドのビジョン裏の芝生エリアにテストとして4席設置。
ラグビーをやっているという小学生の娘さんと3人で来場され、奥様と娘さんがあったかHEAT SEATで観戦されていた小林さん(仮名)さんご夫婦は「ファンクラブ向けのメールマガジンであったかシートを知って、使わせてもらいました。前にも一度、この場所に小さいテントみたいなのが置いてあるね、と家族で話していました」
さらに、「ホットカーペットのスイッチを入れたら天国ですね!(笑) 冷たい空気が遮断されているのがいいし、お尻があったかいと、体全体が温まります。観戦にはよく来ていますが、快適さは過去イチです!」と話してくれました。

あったかHEAT SEATを使用されていたもうひと組の鈴木さん(仮名)ご家族は、お子さんふたりと奥様が使用され
「子どもが小さいので、こういう個室のようなスペースがあるのは、すごくありがたいです。以前に使用した5月は暑い中での観戦で、日差しを遮断してくれてすごく助かりましたが、今日は天気がいいとはいえ、やっぱり空気も冷たくて、子どもが寒いのも心配だったので、この観戦スペースを使えるのって、すごくいいです。お尻が温まるの、女性にはいいと思います」(鈴木さん(仮名)の奥様)

「試験的に設置してみて好評をいただいたので、これからは『あったかHEAT SEAT』として「CLUB HEAT」会員の方を中心に販売していく予定です。当面は7~8席を設置してみて、いずれは芝生エリアにズラッと並べられたらいいですね」(吉澤さん)
「あったかHEAT SEAT」は、冬のスポーツ観戦をより快適にすることを可能とする新たな試みです。Hondaパワープロダクツは、快適なラグビー観戦もサポートしています。
