MENU

HONDA

検索
トップへ
パワープロダクツ・ドキュメント
いきいきライフスタイル
パワープロダクツ The Movie
ニュース&トピックス
ノンフィクション・ドキュメンタリー
ハローウッズの10年 豊かな茂木の里山とともに
文:大野晴一郎
【Vol.7】紅葉を空から気球で眺めようと崎野に誘われた。だが……。
撮影日は2011年11月23日。手前の馬蹄形の建物が、ハローウッズのクラブハウス。その右上に見えるのが、モビパーク ファンファンラボ。紅葉が始まったツインリンクもてぎ。その紅葉を空から気球で眺めようと崎野に誘われた。フライトは翌24日ということに決まった。だが……。
撮影日は2011年11月23日。手前の馬蹄形の建物が、ハローウッズのクラブハウス。その右上に見えるのが、モビパーク ファンファンラボ。紅葉が始まったツインリンクもてぎ。その紅葉を空から気球で眺めようと崎野に誘われた。フライトは翌24日ということに決まった。だが……。

崎野隆一郎と高梨正見(参考:Vol.2)の出会いの場は、意外なことに空の上だった。
Hondaが熱気球競技大会のスポンサーをすることになり、高梨は熱気球を理解するために北海道の上士幌で体験フライトに挑んだ。そのフライトでバーナーをコントロールしたのが崎野だった。かなりラフなコンディション下でのフライトだったらしく、後日、わたしはこんな体験談を高梨から聴かされた。

樹冠タワーから秋の風景を楽しむ。本当は気球から、もっと上空からこの風景を眺めるはずだった……。
樹冠タワーから秋の風景を楽しむ。本当は気球から、もっと上空からこの風景を眺めるはずだった……。

「籠みたいなゴンドラがバルーン(エンベロープ=球皮)下にぶら下がっているだろう。風が強いと、あの籠が地面を這うように引きずられてから飛び立つわけ。着陸の時も同じ。ドンと墜ちて、ズル〜となるからね。スムーズな離着陸を期待しちゃいけない。本当だよ」
熱気球が見た目と違うタフなスポーツであることを高梨が力説した。
後日、そのことを崎野に確認すると、「そんな日にはフライトしちゃいけない。飛べと言われれば飛べるけど……、やめたほうがいい。おれも、嫌だし」
上空から眺める景色は美しいことは、空撮の経験上、わたしも知っている。熱気球を自在に扱う崎野も、下界の眺めの魅力を誰よりも知っている人である。


だから、ハローウッズには森の空中回廊「クラーネ」という施設がある。
森の木々の先の、さらに上に張られたワイヤーをジップラインと呼ぶのだそうだが、このラインに通されたハーネス付きの滑車にぶら下がり、高低差を利用して森の上を滑り下りるというものだ。全長は620メートルほど。途中、5箇所の中継地点を経由し、6本のジップラインを順繰りに滑っていくというものだ。


枝葉の先を空から眺めるというのは非日常的な視角を経験することになり、実に面白い。それに加えて「広角レンズ的に壮大な景色を堪能した後に、マクロレンズ的に路辺の観察をしてみなさい」というハローウッズならではの企みがそこにある。
つまり、森全体を見回すことも重要だし、幹に潜む昆虫たちを覗き込む観察眼を養うことも大事だと、われわれは教えられているわけである。


ハローウッズのホーム―ページに、クラーネに関する崎野のコメントがある。それをご紹介しよう。
『木のてっぺんには、下からは見えない想像のできない世界がきっと広がっているはずです。てっぺんだけで一生を終える生きもの、木全体を利用しながら生活している生きものなどその生き方は様々でしょう。てっぺんが見てみたい、そして見てもらいたい・・・そんな思いで森の空中回廊「クラーネ」は誕生しました。


2007年9月下旬、もう秋も本格的に始まるという時期、クラーネ建設の事前調査のために森の上へ、熱気球で飛んだ時のこと。熱気球が木のてっぺんにさしかかったとき・・・僕は不思議なものを見つけました。なんと、ヤマザクラの木のてっぺんに花が咲いていたのです。地上からでは想像もできないできごとがてっぺんでは起きていました。この出来事が、僕の中でクラーネ建設への思いに勢いをつけました。
生命のやりとりが最も活発に行われている樹冠には、まだ解明されていない不思議な世界が存在している―。そんな世界を皆さんと一緒に共有できればと考えています』  (Vol.8へ続く)

文:大野晴一郎

Hondaの汎用エンジンが活躍する熱気球

熱気球を上昇させるためには、エンベロープ(球皮)内の空気をバーナーで熱するのだが、その前に……、準備段階でインフレーターと呼ばれる送風機を使ってエンベロープに空気を送り込なければならない。そのインフレーターにHondaの汎用エンジンが使われている。ここで紹介するインフレーターは楓がハローウッズで使っているものだが、GX160という総排気量が163cm³の空冷4ストロークエンジンによってプロペラを回転させ、巨大なエンベロープに空気を送り込む。そしてある程度空気が注入されたところで、バーナーで一気に空気を熱して、フワ〜と浮上するわけだ。(インフレーターの動画はこちら)

これがインフレーター。使われているエンジンは、Hondaの汎用エンジンのGX160。
これがインフレーター。使われているエンジンは、Hondaの汎用エンジンのGX160。
インフレーターが回り、空気が送り込まれていく。しかし、周辺の霧がひどい。
インフレーターが回り、空気が送り込まれていく。しかし、周辺の霧がひどい。
バーナーで一気に熱する。中腰になってバーナーを扱うのは崎野。
バーナーで一気に熱する。中腰になってバーナーを扱うのは崎野。
数分もしないで横倒し状態だったゴンドラが起き上がり、早くも浮かび上がろうとしている。
数分もしないで横倒し状態だったゴンドラが起き上がり、早くも浮かび上がろうとしている。
バーナーを扱う崎野パイロット。
バーナーを扱う崎野パイロット。
今回はここまで。ハローウッズは濃い霧に包まれ、上空は強風が吹き荒れているのだそうだ。残念!しかし来春、桜の頃に是非!
今回はここまで。ハローウッズは濃い霧に包まれ、上空は強風が吹き荒れているのだそうだ。残念!しかし来春、桜の頃に是非!

「2011 Enjoy Hondaフォーラム」

「2011 Enjoy Hondaフォーラム」
11月23日に「東日本大震災でわかったこと〜これからのモビリティ社会とエネルギーのあり方〜」をテーマに「2011 Enjoy Hondaフォーラム」がツインリンクもてぎのモビパーク ファンファンラボで行われた。登壇したのはレーシングドライバーにしてジャーナリストの清水和夫氏と、そしてハローウッズを代表して崎野隆一郎氏、そしてHondaの経営企画部環境安全企画室の篠原道雄室長の3氏。NPO法人「モビリティ21」の活動として、東日本大震災の被災地に「ドクター・カー」を提供してきた清水氏は、災害時における車のさらなる可能性を解説。篠原室長は、Hondaは自社のカーナビゲーションシステム「インターナビ」により、 東日本大震災の被災地域におけるスムーズな移動を支援する目的で、震災翌朝の3月12日10時30分から走行実績データを活用した通行実績情報を公開したことを説明。またその情報はGoogle、Yahoo!JAPANでも公開され、「2011年度グッドデザイン大賞」を受賞したことを報告した。崎野氏は震災後の応援取り組みとして、ハローウッズにおいて「広げよう、元気の輪」をテーマに、三泊四日で「こどもサマーキャンプinもてぎ」を開催したと説明。宮城県の気仙沼・石巻・多賀城から101名の小学生が参加し、自然に触れる様々なプログラムを経験し、被災地でのストレスから解放され、寝ることも忘れて遊び回っていたことを解説した。