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パワー・ストーリー
「どんぐりの森」が目指す、文明と大自然の融合
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第九章 想いを伝える“仕掛け”の数々
第九章 想いを伝える“仕掛け”の数々 イメージ 第九章 想いを伝える“仕掛け”の数々 イメージ
 「ねえ。これなあに?」と、見知らぬ虫を捕ってきては、不思議そうな顔の子どもたち。その瞳に対して「これはね…」と答える崎野やスタッフたち。ハローウッズでは、一日中・一年中、こんな光景が繰り広げられている。
「同じ子どもでも、都会の子と、田舎の子とは、動物や自然への接し方が全然違う。それこそ、埼玉の東京寄りに住んでいる子と、栃木の子でも違う。この間来た東京の小学生なんか、腹がポッカリと取れたカブトムシを持ってきて『ねぇ! このカブトムシ、パーツがないよ!』って驚いているんですよ。『パーツ』には、参っちゃいました(笑)」
 都会からやってくる子どものなかには、ガラスケース越しのカブトムシしか見たことがない少年・少女もいる。目にしたことがあっても、自然の中に息づく動物や虫の姿を日常的に目にする機会は少ない。それ故、崎野やスタッフが子どもたちへの説明に苦慮することもある。
「鹿児島の片田舎で育った僕はもちろん、ほとんどが20代というハローウッズのスタッフも小さな頃から、ある程度は自然に親しんでいる。だけど、今の都会の子の感覚は少し違う。本来そこにあるべき自然が生活圏になく、本やテレビのなか、机の上で仕入れた知識しか持っていない。そうなると、想像力も創造力も貧困になってしまって、人間としての幅も狭くなってしまう。常識のワクにとらわれない形で、子どもたちに“自然”のなかで生きることがどういうことなのかを伝えたいんです」
 崎野たちが開拓したハローウッズのフィールドには、さまざまな仕掛けがある。額縁のような四角い枠だけが地面からニョキッと伸びている『森ののぞき窓』は、そこにある虫や樹木の様子を観察し、絵のように感じるためのもの。クヌギの木から蛇口が生えているように見える『虫の樹液バー』を見れば、樹液が木の表面に出てくる仕組みも理解しやすい。地表に数メートルの枠で、落ち葉を集められるようにした『落ち葉のプール』のなかには、数千匹のカブトムシの幼虫が息づいている。吊り橋のように揺れる『エナガの橋』では、少し高い位置からの森が眺められる。
 伝えるための工夫は、とどまることはない。ハローウッズには、こうした新しくて楽しい仕掛けがあちらこちらに点在している。

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