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メディアで紹介された汎用製品
無農薬・有機野菜作りに汗する仲間たち 人の輪が広がる「見沼田んぼ福祉農園」
ほんとうの時代

ほんとうの時代
2008年5月号
取材・文●編集部
写真●中里一郎
ほんとうの時代
人生の円熟期を迎える世代に対し、ゆとりと充実の生き方を提案し、働き盛りの世代の生き方と健康を考え、夢と励ましを送る実年ライフ情報誌。
●月刊誌 18日発行
●定価520円
●(株)PHP研究所
 〒601-8411
 京都市南区西九条
 北ノ内町11番地
 http://www.php.co.jp/


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無農薬・有機野菜作りに汗する仲間たち
さいたま市の中央に広さ1260ヘクタール、千代田区ほどもある大緑地帯「見沼田んぼ」がある。その一画「見沼田んぼ福祉農園」ではさまざまな世代が農作業を楽しんでいる。
13年かけて実現した農園
「見沼田んぼ」は太古は海、そして湖沼、湿地へと姿を変え、江戸期将軍吉宗の時代に水田として開拓されました。また、サトイモの産地としても知られ、江戸の料亭に送られていました。
その役割は食料生産のみに留まらず、豪雨の際に水没するほどに水を堪えることで、江戸の町を水害から救っていたといいます。現代でも台風の際は、雨を湛え下流域を守っています。
この農地に、減反政策や農業従事者の高齢化などにともなって新たな問題が生じてきました。農地以外に転用ができないため、耕作が放棄されると荒地化し、ゴミや廃土の不法投棄などが目立つようになったのです。そこで県によるいくつかの土地利用計画が試みられた末、平成11年春、「見沼田んぼ福祉農園」が開園しました。農園代表・猪瀬良一さん(58歳)は、この福祉農園構想の発案者です。
「以前、妻が浦和市の小学校教諭をしていたのですが、妊娠を機に東京から浦和に移り住みました。生まれた長男が心にハンデを負っていたので、長男の自立の場として“農″を考えると共に、見沼田んぼを保全するためにも“福祉農園”を県に提案したのです」
猪瀬さんの提案は昭和61年のことでした。行政側の反応はありませんでしたが、猪瀬さんは行政の担当者が代わるたびに提案し続けました。そしてようやく13年後、県の担当者が眼に留め、「見沼田んぼ福祉農園」が開園したのです。
猪瀬さんたちは投棄されたゴミを除き、排水工事を施し、堆肥をすきこんで土を回復させていきました。その結果、景観や防犯など周辺の環境はよくなり、近隣の農家も農業指導や手伝いをしてくれるようになりました。
平成13年、次男の浩平さん(現29歳)が大学を卒業して農園に参加するようになると、若手ボランティアの力が結集し、農園全体の管理や環境整備なども充実していったのです。現在、農園には5つの福祉団体と若者のボランティア団体、さらに昨年春には地元の浦和北口一夕リークラブが加わって、七団体、約200名の人たちが農作業に勤しんでいます。浩平さんは農園への思いを話してくれました。
「首都圏ゆえに環境や農業に関心をもつ若い人が大勢参加してくれます。その中から農業後継者も生まれるだろうし、就農しなくても理解ある消費者になれる。さらに野菜づくりや農作業という目標に共に汗を流すことで、ハンデをもった人に、“福祉″を意識せずに仲間として手を貸す習慣も身につきます。そんなお互いさまの気持ちが広がることで、ややもすると失われつつある共同性が少しでも甦ればと思います」

見沼特産・ずいき(サトイモの葉柄)の皮をむく学生ボランティアたち 見沼特産・ずいき(サトイモの葉柄)の皮をむく学生ボランティアたち

苗を植えるパン焼き工房の女性はロータリーの紹介で参加しているという 苗を植えるパン焼き工房の女性はロータリーの紹介で参加しているという

>> 1. 13年かけて実現した農園
>> 2. 資金援助よりも、共に汗する支援を
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