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メディアで紹介された汎用製品
日本の農業を変えるのが夢
やさい畑 2005年夏号


やさい畑 2005年夏号
文●鑓田浩章
写真●家の光写真部
やさい畑
創刊80年の伝統を誇る「家の光」が、菜園生活を楽しんでいる人たちに向けて、「自然と暮らす豊かなライフステージ」を提案する日本で唯一の家庭菜園雑誌です。
●季刊 定価880円
●(社)家の光協会
 〒162-8448
 東京都新宿区市谷船河原町11
 

ミニ耕うん機「サ・ラ・ダ」
●商品情報 ●スペシャルページ
愛情を注いで育てた野菜は、香りも豊かで味わい深く、なにより安心して食べられます。
毎年、収穫したばかりの大地の恵みを食す喜びは体験してみなければわかりません。
ここにもお一人、野菜や自然との対話を楽しみながら充実したときを過ごす愛菜家がいます。


諏訪雄一さん
東京都八王子市郊外の丘陵地、広葉樹林に三方を囲まれた菜園がある。新芽のもえ出す四月初旬、うす緑と黄色のパステルカラーに染まった雑木林は四季のなかでもいちばんの美しさを見せる。
そんなたった幾日かの季節の移ろう瞬間を愛し、この地で十年間家庭菜園にいそしんできた諏訪雄一さん(45)。都心のテレビ局関連会社に勤めるサラリーマンであり、週末のほか平日も一〜二回は早朝畑に出て野菜に愛情をそそぐ愛菜家である。丘と丘に挟まれた谷の部分と丘陵地の斜面に畑は広がる。諏訪さんは谷と斜面の区画に合わせて約八十坪の農地を借り受け、五十種類ほどの野菜と果物を育てている。
環境に恵まれている一方で、頭を悩ませる問題も生じている。八王子の山間地に棲息するアナグマやハクビシンが畑を荒らすことがあるという。七月、トウモロコシの収穫期に畑の周囲を板で囲い、細い針金を使って実の部分も武装した。これならだいじょうぶと思っていたら、収穫する日の朝、山からの訪問者は鉄壁の板を地中からくぐりぬけ針金をほどき、おいしいところを食べ尽くしていった。「今年もまた、野生動物たちとの知恵比べが始まります」と諏訪さん。

また、毎年こんなうれしい体験も巡りくる。諏訪さんの大好物は豆類。エダマメ、ソラマメ、インゲンマメとビールのお供になる野菜に目がない。
もぎたては甘味や独特の香り、歯ごたえすべてが市販の物とは別物と思えるくらい違う。
「気分的には家の鍋に火をかけて、収穫物を急いでもいで、鉄砲玉のように戻り、ごそっと鍋に入れてあつあつを口にしたい。そのくらいの気持ちなんです」
夏のカボチャ、キュウリにトマトなど、旬の野菜はすべて自前で調達している。スイカも二十〜三十個とれるので、猫車を押して、ご近所におすそ分けしている。大玉のスイカは甘くみずみずしく、新鮮そのもの。諏訪さんの自信作の一つだ。
「今年は、丸い形のズッキーニとか、日本にはない西洋のレタスとかやってみようと思っています。またアスパラガスの株を増やしてみる計画です」と諏訪さんのあくなき挑戦は続く。

諏訪さん
諏訪さんはプロデューサーとしておもに植物や生命・地球の進化などをテーマにした番組を制作してきた。最近、家庭菜園を取り上げた番組もスタート。
「人間が食べて生きているということは、突き詰めると、生きとし生けるものの命をいただいていることになります。すごくショックだったんですが、放流のマス釣り場で家族連れのお父さんがマスをさばくのを二人の子どもが戦々恐々と見守っていました。そこへお母さんが飛んできて、そんなもの見ちゃだめとしかるんですね。何物かの死のおかげで生きながらえているのが人間です。生かされているという立場から現代の子どもも大人もどんどん遠ざかっています。
野菜もそうなんですね。動物に比べれば、泣くわけでも動くわけでもない。でも愛情をかければかけるほど、それに応えてくれる。だから、収穫するときも食べるときも、『ありがとう。いただきます』の気持ちは自然にわいてきますよね。そんな命の現場にかかわることはだいじなことなんだと思います」

訪れたときは、ジャガイモの『インカのめざめ』という品種の種イモを植えつける時期だった。この品種、栗のような食感で味わいも格別とあって最近人気が高い。まずは土を耕さねばならないが、その日持参した菜園愛好家用に開発された小型耕うん機『サ・ラ・ダFF300』を試してもらうことになった。
 一通りの説明を受けて、エンジンスタート。初心者でも簡単に操作できる『サ・ラ・ダ』は自走式なので、手を添えるだけ。「軽いね」と一言。あとは深く確実に掘り進んでいき、旋回もスムーズだ。「鍬で土を耕すのは運動になっていいけど、時間のないときには活躍できるかもしれないね」と諏訪さん。二畝を終えて、土の感触を確かめてみる。
「空気が入ってふわふわになっている」と満足そう。
足もとの安全に配慮して耕うん爪を前方に配置し、サイレントマフラーの装備で騒音も低減した。諏訪さんの菜園仲間である田渕勝雄さん(42)にも鍬を置いてもらい体験してもらった。
 ご両人の評価はいずれも「○(マル)」。小型耕うん機を操作する姿が行きつ戻りつ。そんな映像が春の日におぼろに浮かんだ。

『サ・ラ・ダFF300』

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