レポート報告

東日本大震災以降、被災地から避難してきた児童が新たに加わった旭北(きょくほく)小学校。“あったかハート”を合言葉に、思いやりの心を育む教育に力を入れています。その一環として、どんなことで“あったかハート”を感じたのかを子どもたち一人ひとりがカードに書き、校内の掲示板に張り出して互いの思いを共有する取り組みも行われています。

台風が通り過ぎて清々しい青空となったこの日、全校生徒305人が体育館に集合し「ASIMO特別授業」を実施しました。ASIMOは踊りやジャンプなどさまざまな動作を見せる中、『私は人間よりも“後ろ歩き”が得意です!』と話しながらスイスイと“後ろ歩き”を披露。楽しいその姿に子どもたちからワーッと歓声が上がります。さらにASIMOがサッカーボールを蹴るシーンでは、「ASIMOがんばれ!」「ASIMOがんばれ!」と割れんばかりの声援が始まり、見事にゴールを決めると会場は大きな拍手に包まれました。登場から終わりまで、ASIMOの一挙一動を好奇心いっぱいのまなざしで見つめ続けた子どもたち。満足そうな笑顔の中、「ASIMO特別授業」を終了しました。

後藤茂樹 教頭先生

普段ロボットと接する機会がありませんので、「ASIMO特別授業」が決まってからは、子どもたちは期待でワクワク、とても楽しみにしていました。ロボットは“感情が無い”“無機質なもの”というイメージがありますが、今回の授業で私も子どもたちも、思いを改めました。ASIMOが子どもたちと一緒に身体を動かしたり、サッカーボールを蹴ったり、感情あふれる楽しい交流体験でした。将来、どんなロボットが人々の幸せにつながるのか…そんな未来への夢をふくらませることができる、刺激ある時間になったのではないでしょうか。これからのASIMOに期待すること、それはより一層、人間とコミュニケーションができるロボットに進化してもらうこと。そして、世界中で人の役に立って欲しいです。

・人間みたいな動きでビックリした(低学年)
・壊れないように頑丈につくってあるなあ、と思った(低学年)
・ジャンプをしたり、階段を昇り降りする動きが、スゴイと思った(低学年)
・今度会ったら、私の役にも立って欲しいです(低学年)
・ぼくが思っていたより、ジャンプが高くなかった…(低学年)
・歩いているASIMOを見て、ロボットにとても興味を持ちました(高学年)
・ヒザを曲げて歩く動作が、人間みたいで本当にスゴイ!(高学年)
・私の両親が働いている美容院でも、飲み物を運ぶお手伝いをして欲しいです(高学年)
・夏休みの宿題を全部、ASIMOにやってほしかった…(高学年)

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