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  • 2021.06.28

里山の手入れと生きものの関係を学ぼう!

里山の手入れと生きものの関係を学ぼう!
森の達人より
こんにちは!「ツインリンクもてぎ」にある自然体験施設「ハローウッズ」のキャストリーダー和田です。ハローウッズがある茂木町の里山は、昔から私たち人間と森の生きものたちが共存してきた場所です。だから人間が森の元気を維持するために行ってきた里山の手入れは、同時に森の生きものたちが生きる環境を整えることでもありました。今回はそんな里山の手入れと生きものの関係をご紹介します。
和田 誠
ハローウッズ
キャストリーダー和田 誠
ツインリンクもてぎの自然体験施設
「ハローウッズ」へ行ってみよう!

里山の手入れとして行う「伐採」作業

ハローウッズで行っている里山の手入れの作業は、伐採や下刈り、棚田の水の管理など様々です。
特に下草が枯れて足元が良くなる冬季には、20m以上に大きく成長したクヌギやコナラを伐採するような大規模な手入れが行われます。

大木を伐採するだけでも大変な作業なのですが、伐採した後にその大木を山から降ろすのも一苦労です。そのままでは動かせませんから、幹の玉切り(同じ長さの丸太に切りそろえること)、枝払い、粗朶(そだ)収集(細い木の枝を集めて束状にすること)、運搬・搬送などの工程を経て、ようやく山の中から人里へと運び出すのです。

このように手間暇かけて運び出した伐採木は、大切な里山の資源として無駄なくハローウッズで使われます。

例えば玉切りの丸太の多くは大量の薪や炭になり、またシイタケ用のほだ木としても使われます。
太めの枝は森の遊歩道の脇の立てかけの木として毎年積み重ねていきます。遊歩道をつくるときに削った場所に立てかけておくことで、その木が長い年月をかけ土にかえり、やがてそこに落ちた植物の種子が芽吹き根を張り崩れを防いでくれるのです。
細い枝は束にしてまとめ、キャンプでの炊飯の焚き付けやクラフトの材料として利用します。

また、冬に地面に落ちた「落ち葉」は、落ち葉プールに集めて腐葉土(枯れて落ちた樹木の葉っぱや枝が長い時間をかけて土壌になったもの)を作ります。ハッチョウトンボの棚田や畑、花壇の植栽などの堆肥として活用するためです。今年も落ち葉プールをいくつか増設しました。

生きものたちの役に立っている里山の手入れ

実はそんな里山での人間の営みが、森の生きものたちにとって都合が良いこともあります。

薪や立てかけた木には春先にはカミキリムシが群がって産卵する姿を見ることができますし、暑い夏にはタマムシが積んである丸太に産卵にやってくる姿を目にすることができます。

時間がたって朽ちてきた木で育つ虫もいます。クワガタの仲間が代表的です。
また落ち葉プールの腐葉土や、シイタケ栽培でグズグズになった朽ち木にカブトムシの幼虫がいることもあります。

伐採された木の中で暮らす生きものもいますが、木と木の隙間を隠れ家として使う生きものもいます。そうした生きものの代表格がカナヘビです。見つけるとサッと木の陰に身を隠してしまいます。
また、成虫で冬を越すタテハチョウの仲間は、木と木の隙間を越冬場所として利用することがあります。

硬い木、柔らかい木、朽ちた度合いや太さの違い、さらには季節や時期によって、実に様々な森の生きものが伐採木を利用し、暮らしています。そんな多種多様な生きものたちを発見するのも、里山の楽しみ方のひとつです。

生きものが住みやすい環境を作る配慮

森づくりの作業では、そんな生きものたちへのちょっとした配慮を行うこともあります。

森の中には少なからず、枯れ枝や立ち枯れの木が存在します。安全確保のため見つけ次第除伐していますが、それらを落ち葉プールの中に入れたりします。また、落ち葉プールは主に板で囲うのが一般的ですが、板ではなく丸太を埋めて囲むタイプのものも作っています。さらに伐採した木をまとめて立ち枯れや埋もれ木風に埋めておくこともあります。
こうしたことを行うのは、カブトムシの幼虫が腐葉土だけでなく朽ち木も食べて育つからです。古くなって柔らかくなったシイタケのほだ木をひっくり返すと、カブトムシの幼虫が出てくることがあるのはそのためです。また、伐採した木をまとめて立ち枯れや埋もれ木風に埋めておくこともあります。ミヤマクワガタやノコギリクワガタの幼虫は地中の朽ち木で育つためです。

日本では昔から生きものに対しての気配りがありました。ヒバリが巣をつくる畑の草刈りを一部残しておくとか、秋になり柿の実がなると、全部収穫してしまわずに他の生きものたちへの贈り物として残しておくという「残し柿」という文化もあります。いろいろな作業のなかで、ヒトと生きものが共存できる環境を考えていきたいものです。

ツインリンクもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。

ハローウッズのホームページへ

森のキャンプ場 ~虫とりキャンプ特別編~

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    カブトムシやクワガタムシたちがいちばん動き回るのは朝と夜。テントに泊まって普段は入ることのできないエリアで夜と朝に生きものに詳しいスタッフと特別な虫とりを楽しもう!
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地域の方にも親しんでいただける開放感
ものづくりセンターTW 生産技術統括部

栃木県芳賀郡にあるものづくりセンターTW 生産技術統括部はHondaの生産技術、生産設備の研究開発を行っています。事業所を囲う森は、近隣のHonda関連4事業所の森とあわせて「HondaWoods栃木」として整備・育成されています。そのなかでものづくりセンターTW 生産技術統括部は工場見学や地域の方々に開放しているエリアがないため、「外から会社が見通せる開放感」を重視した森を目指しています。

ものづくりセンターTW 生産技術統括部
本田技研工業(株)ものづくりセンターTW 生産技術統括部
※旧:ホンダエンジニアリング

栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台6番地

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