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次世代を担う子ども達に、水素エネルギーへの理解と興味を深めてもらう

講義・実験を通して
水素エネルギー学習

京都市は先進国の温室効果ガス低減目標を定めた、「京都議定書」が採択された都市。この地域に根差すHonda Cars 京都は、次世代エネルギーである水素の認知拡大を目指して、京都市と連携し、2016年から普及活動の一環として体験型の水素学習教室を行っています。これまでも自社の店舗や京都市内のイベント会場などで開催し、多くの人たちに水素エネルギーを体験してもらいました。その発展型として、市内の小中高校に出向いて授業を行う「水素エネルギー実験教室」を実施。その第4回が、京都橘高等学校で行われました。
当日は理系クラスの高校2年生、36人の生徒が参加。本田技術研究所の燃料電池車開発に従事している従業員が講師を務め、水素の特性や、燃料電池自動車に用いられている技術などをスライドで学習します。普段学校の授業では体験できないような実験を行ったり、学校の敷地内に運び込まれたHondaの燃料電池自動車、CRALITY FUEL CELL(クラリティー フューエル セル)の実車を見学するなど、「楽しく・分かりやすく」授業が進められました。
実際に見て、触れて、体験することで、水素エネルギーをより身近なものと感じられることが、この教室のいちばんの魅力。参加した高校生も目を輝かせながら水素に触れ、次世代エネルギーとしての大きな可能性を学びました。

授業内容紹介

講義水素の特性を学ぼう

講師が、化石燃料に頼り自給率がわずか6%の日本のエネルギー事情や、水から生成できる水素は資源が豊富にあることなど、水素の特性を解説。"水素は燃やしても発生するのは水だけ"とクリーンであり、燃料電池を用いて電気に変換できることで次世代エネルギーとして注目されていることを知り、生徒たちは興味深い顔で聞き入ります。質問タイムでは、「将来、水素以外のエネルギーに変わる可能性はありますか?」など、疑問に思ったことを積極的に尋ねました。

実験水素エネルギーを体験しよう


水素の燃焼実験

まずは「爆鳴気(ばくめいき)」という燃焼実験で、水素が持つ力や正しく使えば安全であることを学びます。底が無い実験容器に入れた水素に火をつけると最初は静かに燃え、やがて水素と酸素が2:1の割合に近づくと、「ボンッ!」と大きな音を立てて燃焼。生徒たちは迫力ある音に驚きながらも、水素の燃焼の幅広さ(静か→激しい)を観察することで、エネルギーとしての水素の可能性を実感しました。

水素でミニカーを走行

次いで、ミニカーに小型の燃料電池と水素タンクの役割をする注射器を自分たちで取りつけ、水素をエネルギーに走らせる実験も。班ごとに競争形式で走らせ、教室のあちらこちらから楽しそうな声が上がりました。実はあらかじめ燃料電池の枚数に差がつけられていて、その直列に積み重ねられた枚数によってスピード(エネルギーの出力)に差が出ることを学んでもらうことも、この実験の意図だったのです。

見学燃料電池自動車に触れよう

校内に運び込まれたHondaの燃料電池自動車、CLARITY FUEL CELLを見学しました。Honda Cars 京都のスタッフが燃料電池やモーターなどについて、分かりやすく解説。生徒たちは車内に乗り込んで実車に触れ、「早く免許をとって水素で動く車を運転してみたい」という声が上がるなど、燃料電池自動車をより身近に感じていました。

生徒たちの声

  1. 今まで水素のことは漠然としか知らなかったけど、ガソリンの3倍ものエネルギーが取り出せるなど、詳しいことが知れて良かった。特に印象に残ったのは、飛行船ヒンデンブルグ号の事故は、水素が原因で燃えたのではなく、外を覆っていた塗料が燃えたからという話。水素自体は、正しく使えば安全だということを知ることができました。

  2. 参加者画像
  1. 水素は未来のエネルギーだと思っていたけど、身近なものになりつつあるんだなと感じた。地球温暖化などの環境問題があるので、自分たちが大人になるころには、環境に優しいクリーンなエネルギーとして活用されていればいいなと思った。

  2. 参加者画像
  1. 水素は気体なので液体に比べて体積が大きいから、水素をエネルギーにするなら、車は大型になると思っていたけど、実際は普通の車とサイズが変わらなくて、技術の進歩を感じた。大人になった自分は、水素をエネルギーにした車を運転しているかもしれないと思った。

  2. 参加者画像
  1. 水素は"軽くて燃えやすい"というイメージしかなかったけど、車を動かせるほど多くのエネルギーがあって、さらにロケットのエンジンにも水素が使われていることを知って驚いた。水素エネルギーは、発展している国が車などを動かすために使う以外にも、この技術で排出された水で、水が足りていない発展途上国の困りごとを補ったり、いろいろと利用できるのではと思った。将来は水素に携わる仕事も面白そうだなと興味が湧きました。

  2. 参加者画像

先生の声

  1. 普段の授業は理論的な勉強をしていますが、それが自分たちの生活や社会、自然現象の中でどう起こっているかを感じることは少ないです。今回は授業で教わったことに、こうして実験や燃料電池車に触れて体験したことをリンクさせて学べる、すごくいい機会をいただきました。
    Hondaという生徒もみんな知っている企業が、学校の現場まで来てくれて授業をしてくださるのは、とても意義深いことだと思います。生徒たちは普段、近い距離で企業と関わることがないので、身近には感じていないかもしれません。ですが今回は、こうして地元にある企業が出向いて授業をしてくれて、身近なところにも学びがあることに気付けたのではないでしょうか。
    京都橘高等学校 中田麻美先生

  2. 京都橘高等学校 中田麻美先生

スタッフの声

  1. この活動のいちばんの魅力は、京都市に暮らす子ども達や学生さんに向けて、水素の有用性を伝えていけることです。次世代を担う人たちに、次の時代のエネルギーへの理解を深めてもらいたい。そうして水素だけに限らず、彼ら自身が有用なものを選択し、活用していく社会を作り上げていってほしいと思っています。
    Honda Cars 京都 企画業務課 大岩優介さん

  2. 水素エネルギー学習 担当者

代表者の声

ひとりでも多くの方に、水素の可能性に触れていただきたい。

京都に根差す企業として、ひとりでも多くの方に次世代エネルギーである水素が持つ可能性に触れていただきたいという思いから、この活動を始めました。ご参加いただいた方からは「普段、触れることのない水素が身近に感じられて感動した」とのご感想を、多くいただいています。
この「体験型水素学習事業」は弊社と、自治体である京都市とで共同して行っています。行政と手を取り合って推進していくことで、大きな波及効果があることを感じており、京都の次世代を担う子ども達に、水素の可能性を伝えていけることは大変意義深いことだと思っています。
Honda Cars 京都は今後も引き続き、この「体験型水素学習事業」を実施し、環境イベントにも積極的に参加してまいります。これらを通じて水素エネルギーの可能性について、継続的な発信をしていきたいと考えています。

Honda Cars 京都 常務取締役 勝山信一さんHonda Cars 京都
常務取締役 勝山信一さん

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