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海を知る。海を守る。 Honda KANKYO SCHOOL

海水浴を楽しみ、おいしい魚が食べられるのは、きれいな海があるから。
また、海は人間がくらしやすい気候にととのえてくれます。
その海は今、プラスチックゴミや生活から出る汚水(おすい)などでよごされています。
「今、じぶんにできること」
海のことを知って、一人ひとりが海を守るココロをもとう!

ROLE OF FORESTS

海の役割

地球の表面の約7割は海で、浅瀬(あさせ)から深海までさまざまな生き物がくらし、私たちは魚や貝など豊かな海のめぐみをもらっています。また、海は雨を降らせたり、熱や二酸化炭素などを吸収したりして、地球の気候をおだやかに整えています。このように、私たちは海があるから地球でくらせているのです。

その海は今、人がいろんなところで捨てたゴミが海に流れ着いてたまり、世界中で問題になっています。また、日本ではダムをつくったことによって川から流れてくる砂が減ったり、海岸のコンクリート化によって砂が移動しなくなったりして、砂浜が消えています。
大事なのは、海と陸はつながっていて、世界は海でつながっているということ。遠い海の環境はかいも人ごとでなく、海を通じて日本の海、そして陸地にまでもえいきょうをあたえるのです。

COLUMN

海の環境コラム

一部の観光客のせいで海が困っている!?
夏には大勢の人が海を訪れるけれど、砂浜にゴミを捨てたり、サンゴをふみつけたりと、環境破壊が問題になっているよ。そんな中…
日本の海が猛毒ダコや外来種の住みかに!?
海水浴に潮干狩り(しおひがり)と楽しいことがいっぱいの海だけど、今大変な状態になっているよ。地球温暖化による水温上昇…
世界的な魚食ブームで海から魚が消えた!?
今、世界は空前の魚食ブーム。ヘルシーで栄養豊富な食材として見直され、人気が高まっているよ。でもその結果、魚がたくさん…
仮想水が日本の食を支えている!?
世界では人口増加などで水の必要量が年1%ずつ増えているけど、気候変動による雨の減少や森林減少による治水機能の低下など…
マングローブが減った原因はエビ好き日本人!?
マングローブとは、たん水(塩分をふくまない水)と海水が交わる場所にある森のこと。塩水に強く、大気中に根を出すヒルギなど…
船に積むバラスト水が外来種を生んでいた!?
荷物を積んでいない貨物船がバランスをとるために重しとして積む海水を「バラスト水」というよ。世界を移動するバラスト水は、何…
温暖化で海の流れが止まってしまう!?
海流とは風によって一定方向に動く海水の流れのこと。親潮や黒潮など、海の浅い部分を流れる表層海流が知られていますが、実は…
サンゴは地球温暖化の救世主!?
たくさんの生き物が暮らし、〝海の熱帯林〟と呼ばれるサンゴ礁(しょう)。それを形作るサンゴは、体内に光合成をして生きる藻類…
大変、北極の氷がとけている…!
今、地球温暖化で気温が上がり、地球の氷が減っているよ。北極海では夏の氷面積が、1980年に800万km2あったのが、2019年には3…
海にも二酸化炭素がいっぱい?
今、地球では二酸化炭素が増えすぎて、さまざまな環境問題が起きているよ。たとえば海では、増えすぎた二酸化炭素が海中にとけて、…
地球温暖化で海水温が上がるとどうなるの?
みんなは「地球温暖化」って知ってる?二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス(電気を作ったりゴミを燃やしたりする時にたくさん発生…
海水浴ができなくなるってホント!?
今、日本の砂浜がどんどん失われています!日本の海岸線は世界で6番目に長いので、そのぶん砂浜も多くあります。しかし日本の砂浜…
海の色が変わる「赤潮」ってなあに!?
食器を洗うとき、油などのよごれや洗ざいを水で流しているよね。その水にはチッ素やリンなどがふくまれ、やがて海に流れて植物プラ…
海にただようペットボトルやポリぶくろはどうなるの!?
海に流れ着くゴミによって、魚や鳥、ウミガメなど700種以上の生き物が傷ついたり死んだりしているそう。そのうち92%はプラスチック…
砂浜に何でゴミが落ちているの!?
普段の生活から出るゴミ。うっかり風で飛ばしてしまったり、「あとで持って帰ろう」と思って忘れてしまったりしたことはありません…

一部の観光客のせいで海が困っている!?

エコツアーに参加し、海のレジャーを楽しみながら、海を大切にする心を育もう!

夏には大勢の人が海を訪れるけれど、砂浜にゴミを捨てたり、サンゴをふみつけたりと、環境破壊が問題になっているよ。そんな中、地域ぐるみで自然や歴史を観光客に伝え、その価値や大切さを理解してもらい、環境保全につなげる取り組み「エコツーリズム」が注目されています。

具体的には、地域ごとにガイドツアーや農業体験、砂浜のゴミ拾いなどの環境保全活動といった、エコツアーと呼ばれるさまざまな活動が行われています。例えば東京都の小笠原村ではホエールウォッチングを行っていて、ルールを守りながらクジラとふれ合うことで、海の生き物への理解を深めます。

ただし、人が自然の中に入ること自体、ゴミの増加や遊歩道の整備などで、環境に負担がかかります。それらを対策し解決するには、地域の理解と協力が必要です。例えば遊歩道では地元のガイドが同行することで、観光客が道から外れるなどのルールいはんをなくし、またガイド料を環境保全に使うことができます。そのため、エコツーリズムでは環境保全にとどまらず、自然の守り手である地域を応援することも大事な役割と考えています。

これから海へ行くときは、エコツアーに参加する、ゴミは持ち帰る、地元のお店で食事をするなど、自分たちにできることを行い、環境への負担を最小限におさえよう!

日本の海が猛毒ダコや外来種の住みかに!?

海の生態系を守るため、積極的に地元でとれた魚を食べよう!

海水浴に潮干狩り(しおひがり)と楽しいことがいっぱいの海だけど、今大変な状態になっているよ。地球温暖化による水温上昇で熱帯の生物が北上し、猛毒(もうどく)のヒョウモンダコは関東にまで出現。サンゴも千葉県などで確認され、サンゴ礁(しょう)を住みかにする魚類の北上も考えられることから、生態系への影響が心配されています。

また、海の外来種も増加し、生態系や漁業に悪影響を与えています。例えばサキグロタマツメタという貝は、輸入のアサリに混じっていたものが増加。アサリを食いあらして養殖(ようしょく)や潮干狩りに被害(ひがい)を出しています。外来種は元をたどると、養殖用に輸入したり、船底に付いたりして、多くは人が持ちこんだもの。近年では、プラスチックなどの海洋ゴミに付着して流れ着いた生物が外来種となり、その種類や量が増えていることも問題になっています。

海の生態系を元の姿に戻すために私たちができることは、地元でとれた魚を食べるようにし、少しでも魚の輸入を減らすこと。輸入が減ると、輸送による二酸化炭素も減るので地球温暖化防止に。また、輸入が原因で外来種が増えるのを防ぐことにつながるよ。

世界的な魚食ブームで海から魚が消えた!?

魚を買うときには持続可能かどうかを確かめてから選ぶようにしよう!

今、世界は空前の魚食ブーム。ヘルシーで栄養豊富な食材として見直され、人気が高まっているよ。でもその結果、魚がたくさん必要になったことで、二つの問題が起きています。

一つは、魚のとりすぎや違法(いほう)漁業の増加で、クロマグロやウナギなどの海の生き物が激減したこと。日本も、輸入する魚の30%以上が違法にとられたものといわれ、その対策についても152カ国中133位と世界から低い評価を受けています。もう一つは、養殖(ようしょく)で魚を早くたくさん育てようとして、いけすに容量以上の魚を入れて栄養剤(えいようざい)や薬をむやみに使い、それらがいけすの外に流れて海をよごしていること。

これからも魚を食べ続けるためには、養殖ではいけすの中にいる魚の数を適正にし、栄養剤などは適量使うこと、漁では魚をとる場所や量、時期などを決めたルールを守ることが大切です。ヨーロッパでは人工衛星を使って漁を見張る取り組みが始まっています。

私たちも魚を買うときは、持続可能な(将来にわたり安定して続けられる)方法でとられた魚の印である、MSCやASCなどのマークが付いた魚を選ぶようにしよう。最近では、大手スーパーを中心に、このような魚の調達に力を入れるお店が増えているよ。

仮想水が日本の食を支えている!?

日本は仮想水が世界で一番。他国の水に頼らないよう考えよう!

世界では人口増加などで水の必要量が年1%ずつ増えているけど、気候変動による雨の減少や森林減少による治水機能の低下などで利用できる水は減り、11億人が水不足に苦しんでいるよ。なかには、子どもが毎日2時間かけて水をくみに行ったり、不衛生な水を使って命を落としたり、水をめぐる争いが起きたりと深刻な地域も…。

日本は水道やダムが整備され、安全で安定した水の供給がされています。その一方で、多くの食料を輸入しており、食料の生産には水が必要なので、間接的に他国の水を使っているといえます。輸入する食料を自国で生産した場合に必要となる水を仮想水(バーチャルウォーター)といいますが、日本はこの仮想水が約600億m3/年と世界一の量。それくらい他国の水にたよっているのです。

みんなも環境省の仮想水計算機を使って、いつも食べている食材が生産にどのくらい水を使っているのか調べてみよう。例えば牛肉は、牛のエサを作る際に必要な水もふくむので、生産に多くの水を使っていることがわかります。輸入された食材、特に牛肉など水を多く使う食材はとりすぎないなど、食の意識を少し変えるだけで世界の水を守ることにつながるよ。

マングローブが減った原因はエビ好き日本人!?

マングローブへの影響を考えて食事や買い物をしよう

マングローブとは、たん水(塩分をふくまない水)と海水が交わる場所にある森のこと。塩水に強く、大気中に根を出すヒルギなど、多種多様な植物からなる複雑な生態系で、暑い地域に多く分布し、日本でも沖縄などでみられます。マングローブには、び生物によって水をきれいにする作用や、津波(つなみ)から陸地を守る機能があり、実際にインドネシアのスマトラ島沖地しんでは津波のひ害をかなり防いだところもあります。最近では二酸化炭素の吸収力が熱帯林の10倍もあることがわかり、地球温暖化防止でも期待されています。

しかし、マングローブはこの40年間で35%も減少。最大の原因はエビ養しょく池への転かんです。80年代以降、タイなどの東南アジアでは、マングローブをばっ採してエビを養殖し、輸出してきました。そして、このエビを最も多く食べてきたのが、私たち日本人なのです。

マングローブは複雑な生態系のため、一度失われると簡単には元にもどせません。そのため今あるマングローブを守ろうと、公園にして保護したり、エビの養しょく池への転かんを禁じたりする動きが活発です。私たちもエビを買うときは、環境に配りょして生産された印であるASCマークの付いたエビなどを選ぼう!

船に積むバラスト水が外来種を生んでいた!?

外来種のえいきょうについて、よく考えてみよう!

荷物を積んでいない貨物船がバランスをとるために重しとして積む海水を「バラスト水」というよ。世界を移動するバラスト水は、何と年間30億〜100億トン!

貨物船は目的地に着くと、荷物を積むためバラスト水を海に捨てます。以前は、このとき海水に混じったプランクトンや魚の卵、海藻(かいそう)なども一緒に海へ。そして、それらの生物が外来種(人間によって、もともとの生息地以外の地域に持ちこまれた生物)となり、地域の環境にさまざまな悪えいきょうをおよぼしたのです。例えば、日本のワカメはニュージーランド沖で養しょくのロブスターが入ったかごに付着し、ロブスターを酸欠で大量死させたり、ヨーロッパのゼブラ貝はアメリカの五大湖で異常に増え、発電所の取水パイプをつまらせたり…。そこで、バラスト水は専用の処理装置で無害にしてから海に捨てるというルールが条約で定められました。これにより解決に向かいましたが、現在もバラスト水の調査は定期的に行われています。

外来種となった生き物が環境にあたえるえいきょうは想像以上に大きいもの。身のまわりでも、海水浴場や川で外来種を見つけたら、その場所の管理者に報告を。くれぐれも家で飼ったり、他の場所に放したりするのはやめよう!

温暖化で海の流れが止まってしまう!?

リサイクルなど、自分にできることから温暖化対策をしよう!

海流とは風によって一定方向に動く海水の流れのこと。親潮や黒潮など、海の浅い部分を流れる表層海流が知られていますが、実は海のもっと深いところに海洋大じゅんかんという海流があります。この海流は、風以外に海水の温度や塩分のう度によって引き起こされ、冷たい場所では海水がしずみ、温かい場所では上がり、約2000年かけて一周します。

海流は、熱をじゅんかんさせて気候を整え、魚や海水の栄養をじゅんかんさせて海の環境を保ちます。また、海流に乗って航海したり、海流が運んできた魚をとったりと、私たちの生活にも欠かせません。そんな海流に今、異変が起きています。地球温暖化による海水温の上しょうで海水のしずみこみが浅くなり、海洋大じゅんかんが弱まっているのです。表層海流の位置が変わり、魚がとれなくなっているほか、南国の危険生物ヒョウモンダコが日本近海で見られるなど、生息地以外の場所で目げきされる生き物が増えています。

何億年も続いてきた海流の動きが人間の活動によって変わろうとしていることの重大さを知り、ゴミはなるべくリサイクルして、燃やすときに出る二酸化炭素を減らすなど、自分にできる温暖化対策をしよう!

サンゴは地球温暖化の救世主!?

海をきれいにつかって、サンゴを守ろう!

たくさんの生き物が暮らし、〝海の熱帯林〟と呼ばれるサンゴ礁(しょう)。それを形作るサンゴは、体内に光合成をして生きる藻類(そうるい)の褐虫藻(かっちゅうそう)がいて、その光合成で作られる酸素や栄養をもらって生きているよ。褐虫藻の光合成は、陸地の植物より二酸化炭素をたくさん吸収するので、地球温暖化防止にも重要な役割を果たしています。 また、人間にとってもサンゴ礁のおかげで、魚がとれたり、観光ができたりと、豊かなめぐみがもたらされています。

ところが最近、家庭から流れこむ生活はい水によって海の栄養が増え、プランクトンが大量発生して太陽光をさえぎったり、温暖化で海水温が上がったりして、褐虫藻が光合成をできず、サンゴの体外に褐虫藻がはい出される現象が起きています。褐虫藻がいなくなったサンゴは白化といって白くなり、やがて死んでしまいます。

また、身近なものでは、日焼け止めがサンゴに害をおよぼすことも。ハワイでは2021年からサンゴに有害な日焼け止めがはん売禁止になる予定です。みんなも、海で遊ぶときはサンゴに害のない日焼け止めを使う、ふだんから水をむだづかいせず、自然に優しい洗ざいを使うなどして、海を汚さないようにしよう!

大変、北極の氷がとけている…!

日々のエネルギーの使い方を見直そう!

今、地球温暖化で気温が上がり、地球の氷が減っているよ。
北極海では夏の氷面積が、1980年に800万km2あったのが、2019年には396万km2に減少。南極では2019年夏に初めて20℃以上を記録し、陸からつながって海にうかぶ厚い氷「たな氷」が割れて海に流れ、氷がとけていることが問題になっています。

氷が減ったことで、ホッキョクグマは氷の上を歩いてエサであるアザラシをとることが難しくなり、エサ不足でやせこけ、共食いまで発生しています。こうして、ますます個体数が減り、絶めつが心配されています。また、ホッキョクグマが減るとアザラシが増え、アザラシのエサである魚が減り…というように、自然界の食べる・食べられる関係「食物連さ」のバランスがくずれてしまいます。それは回り回って、私たちの食べる魚が今までのようにとれなくなることにもつながっていくのです。

これ以上氷をとかさないためにも、節電したり、風力や太陽光などの再生可能エネルギーを使ったりして、温暖化の原因となる二酸化炭素を出さないようにしよう。また、二酸化炭素や熱を吸収してくれる海を守ることも大事。自然を活用した温暖化対策は、国際的にも注目されているよ。

海にも二酸化炭素がいっぱい?

日々の小さな努力で海面水位の上昇をふせごう!

今、地球では二酸化炭素が増えすぎて、さまざまな環境問題が起きているよ。
たとえば海では、増えすぎた二酸化炭素が海中にとけて、もともとのアルカリ性の性質が弱まってしまう「海洋酸性化」が問題になっています。

海中の二酸化炭素が増えすぎると、サンゴや貝、ウニなどが一気に命の危機にさらされます。なぜなら、これらの生き物は海中の炭酸イオンを使って成長に必要な炭酸カルシウムをつくるけど、二酸化炭素が化学反応を起こして炭酸イオンを使ってしまうため、必要な量を確保できなくなるからです。

地球の二酸化炭素は、私たちが電気などのエネルギーを使いすぎたために増えてしまいました。
でも、別の見方をすると、私たちが努力をすれば二酸化炭素は減り、地球環境を元に戻せる可能性があるということ。みんなもふだんの生活を見直し、電気やガスのむだづかいをなくすなど、自分にできることを始めてみよう!

地球温暖化で海水温が上がるとどうなるの?

日々の小さな努力で海面水位の上昇をふせごう!

みんなは「地球温暖化」って知ってる?
二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス(電気を作ったりゴミを燃やしたりする時にたくさん発生する保温効果のあるガス)が増えすぎて、地球の気温が上がること。すると海水温も上がり、 雨の降り方が変わるなど気候の変化「気候変動」を引き起こし、これにより海面の水位も上がっていきます。

海水温が上がると、海の生き物を支えるプランクトンが死に、魚かい類は体温が水温に左右されるためダメージを受けるなど、海の生態系に大きなえいきょうが出ます。例えばサンゴは、海水温の上しょうなど環境からストレスを受けると、共生する褐虫藻(かっちゅうそう)という生き物が体から出ていってしまい、骨格がすけて白く見える「白化」の状態に。そして、この白化が長く続くとサンゴは死んでしまうのです。

「地球温暖化」は地球規模の大きな問題ですが、電気やガスを使いすぎないなどの小さな努力が二酸化炭素の排出量を減らします。また、この問題について家族や友達と話し合い、一人ひとりの意識を高めていこう!

海水浴ができなくなるってホント!?

出典:U.S.Central Intelligence Agency,The Factbook 2014

砂浜を守るためもっと海のことを学んでみよう

今、日本の砂浜がどんどん失われています!
日本の海岸線は世界で6番目に長いので、そのぶん砂浜も多くあります。しかし日本の砂浜全体で年間に「はば約5m」というスピードで 減っているのです。 このままだと海水浴ができなくなってしまうかも……。

砂浜が減っている大きな原因は、山や川に作られたダム。砂浜の砂の多くは、山の土砂が川に流れ、海に運ばれてきたものです。でも、ダムがあると土砂がダムにたまってしまい、海までたどり着きません。
ほかに、防波ていやコンクリートの護岸を作ったことで海辺に砂が運ばれにくくなったこと、コンクリートの材料として海の砂が採られていることも原因です。

砂浜の減少を止めるには、不要になったダムをてっ去するなどの対策が必要です。みんなにできることは、海辺に興味をもち、現状を知ること。 「気づいたら海水浴場がなくなっていた」とならないよう海辺へ遊びに行き、砂浜の様子や海の生き物に関心をもとう!

海の色が変わる「赤潮」ってなあに!?

海の色が変わる「赤潮」ってなあに!?

食器を洗うとき、油などのよごれや洗ざいを水で流しているよね。その水にはチッ素やリンなどがふくまれ、やがて海に流れて植物プランクトンの栄養になります。このエサになる水が大量に海に流れると、植物プランクトンが増えすぎて海の色が変わる「赤潮」を起こしてしまいます。

赤潮を起こす植物プランクトンには、夜の海を青白く光らせる無害な夜光虫もいるけど、毒で魚を殺してしまうものも。赤潮になると、魚はエラに植物プランクトンがつまってちっ息死したり、海中の酸素を植物プランクトンが多く使うため酸素不足になったりします。さらに、大量の植物プランクトンの死がいは、ひん度は少ないですが「青潮」という現象を起こし、魚の大量死を招きます。

赤潮は全国各地の海でみられ、東京わんでは7月・8月のうち30日間ほど赤潮が発生(1977年〜2017年の平均値)。その日数はなかなか減りません。おいしい魚を食べるためにも、食器洗いの時はよごれを紙でふき取ってから洗うなど、植物プランクトンのエサになる水を海に流さないようにしよう!

海にただようペットボトルやポリぶくろはどうなるの!?

海にただようペットボトルやポリぶくろはどうなるの!?

海に流れ着くゴミによって、魚や鳥、ウミガメなど700種以上の生き物が傷ついたり死んだりしているそう。

そのうち92%はプラスチックが原因。ポリぶくろをエサと間ちがえて食べてしまったり、ゴミが体にからまったりしてしまうから。また、プラスチックが海にただよううちに、し外線でれっ化したりぶつかったりしてくだけ、1mm以下の「マイクロプラスチック」になり、生き物が海水といっしょに体内に取りこんでしまうのも問題になっています。東京わんの調査では、何と約80%のカタクチイワシからマイクロプラスチックが見つかり、海外では中型のプランクトン(1mm~1cm)からも見つかったそう! こんな小さい生き物にもえいきょうをあたえているんですね。

これ以上、海の生き物を傷つけないためにも、使い捨てのプラスチック製品はなるべく使わず、使うときは分別して捨てよう。物を生産する会社も、プラスチックゴミを減らす取り組みを始めているよ。

砂浜に何でゴミが落ちているの!?

木を切りすぎると 海の生き物にも 影響あり!

普段の生活から出るゴミ。うっかり風で飛ばしてしまったり、「あとで持って帰ろう」と思って忘れてしまったりしたことはありませんか?

そして次の日、ゴミを忘れた場所を通ったときに、そのゴミがなかったとしたら……。
だれかが拾ってくれていればよいのですが、そうでない場合、ゴミはどこに行ったのでしょう。

自然界で分解されないゴミは、回り回って海にたどり着きます。
みんなが住む町は、一見つながってないようでも川を通じて海につながっています。そのためゴミは、風に流されて川に落ち、水の流れに乗って海まで行ってしまうのです。

自分がうっかり落としたゴミ。ゴミ処理場に行ったら資源になったかもしれませんが、そうでない場合は海をよごす原因になってしまいます。

少しめんどくさくても、ゴミはゴミ箱に分別して入れるようにしましょう。