家庭から出るプラスチックゴミのほとんどは、野菜をつつんでいるフィルムやたまごのパックなどの容器や包装。

もともと、プラスチックの容器包装は種類が多く、分別が大変なために「リサイクルが難しい」と言われていたのだけれど、技術の進化とみんなのリサイクルへの意識の高まりから、毎年リサイクル率が増えているんだ!

使えなくなったけいたい電話やパソコンからは、金・銀・銅・貴重な金属（レアメタル）を回収することができます。

一年間に、使われなくなる小型家電の量は65万トンもありますが、その中には約844億円分もの金属が含まれているんだ!そんな貴重な資源をゴミとして捨ててしまわないよう、みんなの住んでいる市町村の回収方法をホームページなどで確認してみよう。

アルミ缶はリサイクル性が高いことが特ちょうで、そのリサイクル率は93.6％（2018年度）。

回収されたアルミ缶は、約700度以上の熱でとかし、とけたアルミニウムを固めることで、自動車部品になったり、もう一度アルミ缶として生まれ変わります。

一年間にリサイクルされるスチール缶は、約50万トン。なんと、東京タワーが130本も出来る量なのです。

92.0％（2018年度）という高いリサイクル率の理由は、みんなの家庭で分別をきちんとしているおかげなんだ。分別の役割はとても重要なんだよ!

ガラスびんの中でも、牛乳びんやビールびんは「リターナブルびん」といって、何度もくりかえし洗って使われているよ。新しくガラスびんを作るよりもエネルギーを節約できるので、二酸化炭素のはい出量を減らすことができるのです。

みんなも、リターナブルびんの回収に協力してね!

発ぽうスチロールのリサイクル法は、2つ種類があります。

[1] マテリアル・リサイクル
発ぽうスチロールを加工し、プラスチックにもどして新しい製品に作り変えます。
[2] サーマル・リサイクル
燃やした時に発生した、高温の熱をエネルギーとして利用して発電などを行います。

※東京都の豊洲市場にも発ぽうスチロール処理場があり、お魚などを入れていた発ぽうスチロールをその場でリサイクルしているよ。発ぽうスチロールは大きくてかさばるので、使用済のものをその場でリサイクルした方が効率的なんだ。

使用済のペットボトルは回収されたあとに、細かくくだいた再生フレークに加工され、食品トレイやせんい、そしてもう一度ペットボトルとして生まれ変わります。

ペットボトルをリサイクル・再利用した場合の二酸化炭素の総はい出量は、リサイクル・再利用をしなかった場合と比べると、約41％少ない結果に!（2016年度）
ペットボトルの高いリサイクル率は、環境の負担をたくさん減らしているよ。

紙ゴミは、新聞や段ボール、雑誌に生まれ変わるけれど、種類によってリサイクルされるものがちがうため、分別がとても大切なのです。

日本の古紙回収率は、79.5％。1970年には40％弱だった回収率が、約50年で2倍になりました!

使用済み紙パックの回収率は34.9％。
牛乳パックは、1リットルパック6枚でトイレットペーパー1個ができます。再生品として最も多く作られるのはトイレットペーパー（48.7％）、ティッシュペーパー（28.9％）、あとはキッチンペーパーや板紙などに再生されているよ。

※最近ではほとんどの大手スーパーに紙パックの回収ボックスが置いてあるので、身近な回収場所を見つけ、紙パック回収を増やそう!