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チーム一丸でベストパフォーマンスを目指す!

夢に挑戦するすべての人を応援するHondaは、1990年より「大分国際車いすマラソン」に協賛している。第39回目となる本大会、HondaはF1マシンやHondaJetの開発で培った革新技術を投入した最新型レーサー「翔フラッグシップモデル( 以下FLG )」をともない参戦。Honda、ホンダ太陽、八千代工業の3社が共創し、サポート選手たちが「心から求める一台」を共にゼロから生み出した新時代のレーサーが、「TEAM Honda」の夢をのせて今、大分路を「翔(かける)」!

「大分国際車いすマラソン」とは、1981年の“国際障害者年”を契機に、障がい者医療の専門医で社会福祉法人「太陽の家」創設者・中村裕博士(故人)の提唱により始まった、世界初の「車いす単独の国際マラソン」。

Hondaブランド 最新型レーサー「翔〈かける〉」と
「TEAM Honda」のテクニカルサポート

「翔FLG」開発の歩み

Hondaはサポートするアスリートたちへ車いすレーサーを提供し続けてきた。そして2017年、最新型レーサー「翔FLG 」の開発プロジェクトがスタート。2019年、Honda、ホンダ太陽、八千代工業の三社共創という新体制になったことでチームはパワーアップ。遂に完成の日を迎えた。「翔FLG 」は過去からの実走行データと試験データに基づき、操縦の安定性や加速性能、トップスピードの向上が図られている。羽が生えたようなデザインのメインフレームは、F1やHondaJetで培ったカーボン技術から生まれたもの。確かな剛性でアスリートの走りをサポートする。さらに、ダンパーをはじめステアリング周辺パーツをフレーム内に格納し、パーツの保護、全体バランスの最適化を実現。“機能美”を追求した一台といえる。もうひとつ、特筆すべきは「アスリートが乗りたいレーサーをゼロからつくる」という姿勢。彼らの要望を聞き、意見交換を重ね、改良を繰り返すことで、選手一人ひとりが本当に待ち望むレーサーへと仕上げていくのだ。

エンジニアの「翔」への想い

「まだ世の中にない、アスリートが乗ってみたくなるようなレーサーを創りたい」

髙堂 純治
「翔FLG」開発チームリーダー

髙堂 純治本田技術研究所 先進技術研究所

「翔FLG 」の開発は「まだ世の中にない、アスリートが乗ってみたくなるようなカッコよくてインパクトのあるレーサーを創りたい」という想いがスタートになっています。最大の特徴は内蔵ダンパー。他のレーサーはすべてフレームの外にダンパーがありますが、「翔FLG 」はフレーム内に収納しています。実はこれ、以前からエレンスト選手の希望で、意見交換や試乗を重ねながら一緒に開発を進め、ついに完成したのです。アスリートたちは私たちの相棒。どちらが欠けても、良いレーサーの開発はできません。

「コンセプトは“勝利の笑顔をアスリートに届ける”」

輿石 健
「翔FLG」デザイナー

輿石 健本田技術研究所 デザイン室

開発者として成すべきは、アスリートの能力を最大限に引き出す車いすレーサーを創ること。その結果、何を目指すのかを考え、デザインコンセプトを “勝利の笑顔をアスリートに届ける” と定めました。Hondaは常に人を中心に考えたものづくりをしてきました。アスリートに心から良いと思っていただける、笑顔を生み出すレーサーにすべく、繰り返しシミュレーションをおこない「翔FLG」 をデザインしました。

TEAM Hondaの技術力を結集したテクニカルサポート

Hondaのサポートは、レーサーの開発だけにとどまらない。レース会場では3種類のテクニカルサポートを行い、安心・安全でベストコンディションのレーサーをアスリートたちに提供できるよう努めている。サポートの種類は3つ。「メンテナンス」、「非破壊検査」、「漕ぎ力の見える化」だ。

  • メンテナンス

    メンテナンス

    各選手へのヒアリングに基づき、不具合箇所の調整や消耗部品の交換などを実施。

  • 漕ぎ力の見える化

    漕ぎ力の見える化

    選手の効率的なトレーニングのために、漕ぐ力を正確に測るシステム。専用ホイールを装着したレーサーを漕ぐと漕ぎ力が即解析され数値化。選手に新たな気づきを与え、力の入れ具合の調整やフォームの改善などにも活用。

  • 非破壊検査

    非破壊検査

    選手の安心・安全と、レーサーの損傷度合いや使われ方を把握し研究・開発にフィードバックすることが目的。サーモグラフィーやレーザー光などを用い、フレームとホイールに目に見えない損傷がないかチェック。

エンジニアのテクニカルサポートへの想い

「無事にゴールしてもらうことが最大の目的」

メンテナンス

森田 広伸八千代工業

車両のベストコンディションを提供することで、選手の皆さんが安全に競技に臨み、無事にゴールできるように、そして最高のパフォーマンスを発揮できるようにと願っています。選手個別の調整の要望にも応えており、例えば今大会ではエレンスト選手や西田選手はトラックレバーの動作力を重点的に調整しました。マニュエラ選手からは「直進安定性を重視したい」という要望をいただきましたので、レーサーがあまり振れないように調整しました。

大会前日、選手たちとエンジニアたちは最終調整

「翔FLG 」の感触を確かめながら、エンジニアたちと意見交換する選手たち。その場で微調整をしながら、明日の本番に備えた。

車いすマラソンと、明日のレースへの想い

「『翔』私に合ったレーサー。走るのが楽しみ!」

マニュエラ・シャー選手

マニュエラ・シャー選手

私は9歳のときに事故に遭い、車いすマラソンは11歳のころに始めました。以前からスポーツは自分にとって一番好きなことだったので、車いすマラソンをやるのは自然なことでした。現在はチームにも恵まれて、やりがいを感じています。
私は今大会で初めて「翔FLG 」を使うので、とても楽しみにしています。これまで3〜4週間ほど練習で使っていますが、下り坂でもスピードが出るようにデザインされていて、私の走りにすごく合ったレーサーだと感じています。TEAM Hondaのメンバーに入ることができて本当に嬉しいです。レーサーについて心配することなく、マラソンに集中できている環境に、本当に感謝しています。

第39回 大分国際車いすマラソン

大会結果

真っ青に晴れ渡った秋晴れの空の下、国内外から参加したアスリートたちが大分路を駆け抜けた。Hondaサポート選手からは、マニュエラ・シャー選手がマラソンT34/53/54女子の部で優勝。さらに、自身が持つ世界記録を更新し、新たなワールドレコードを記録。マラソンT34/53/54男子の部では、エレンスト・ヴァンダイク選手が5位、山本浩之選手が6位。ハーフT34/53/54男子の部では、ホンダアスリートクラブの渡辺習輔選手が準優勝。 Hondaグループの約150名の応援団の声援を力に、見事なレースを見せてくれた。
しかし、記録だけが感動を呼んだわけではない。トップアスリートから一般参加の選手まで、すべての選手の頑張りは、見る者の胸を熱くし、多くの感動を与えてくれた。

マラソンT34/53/54女子
1位 1:35:42 マニュエラ・シャー(スイス)世界新記録
マラソンT34/53/54男子
5位 1:24:00 エレンスト・ヴァンダイク
6位 1:24:01 山本 浩之
11位 1:24:04 西田 宗城
14位 1:32:37 河室 隆一(ホンダアスリートクラブ)
マラソンT34/53/54男子
2位 0:46:37 渡辺 習輔(ホンダアスリートクラブ)
9位 0:50:44 佐矢野 利明(ホンダアスリートクラブ)

大会を終えて

目標を達成し、笑顔のアスリートたち

マニュエラ・シャー 選手

マニュエラ・シャー 選手

最後の力を振り絞り、勝ち取った優勝!

優勝して、世界記録も更新できるなんて、信じられないぐらい幸せなレースでした! ここ数回のレースの中では一番過酷でしたが、最後の力を振り絞って、なんとか勝てたと思います。「翔FLG 」は本当にステキなレーサーでした。特に、起伏があるコースではすごく良い。次に使うのが待ちきれません。また、Hondaのサポートはとても信頼でき、試合前はさらに丁寧なものでした。スポーツというものは私にとって大切な意味があり、「感動」と一生忘れることができない「思い出」を与えてくれます。スポーツに取り組むことは、私の人生そのもの。2020年の東京の国際大会が今の夢であり、原動力になっています。

山本 浩之 選手

山本 浩之 選手

道具ひとつで結果は大きく変わる

大会直前にインフルエンザにかかり、不安を抱えたままでのレースとなりました。でも、ちょうど大会前にHondaのグローブ設計の担当者がグローブの形を調整してくれて、安定してリムを漕げるようになり、体力に余裕を持ってレースを進めることができました。私の「翔FLG 」はまだ調整中なので手元に届いていませんが、完成が楽しみ。「翔FLG 」があれば次は優勝できるかもしれませんね。

エレンスト・ヴァンダイク選手

エレンスト・ヴァンダイク選手

「翔」との出合いが未来を変えた

今日の結果を誇りに思います。Hondaサポートチームがすごく良かったこと、そして自分のコンディションも良かったことがこの結果につながりました。実はリオデジャネイロの国際大会の後、私はリタイアを考えていました。でも、「翔FLG 」に出合って、2020年の東京の国際大会に向けてやろうという気持ちになりました。しっかり調整して頑張りたいと思います。

渡辺 習輔 選手

渡辺 習輔 選手

レース中、選手間で生まれた友情

この大会への出場は22回目。今日のレースは、同じハーフで優勝したサミュエル・リゾ選手と二人で、5km地点から逃げるような感じで進めました。彼はとても紳士的で、レースはとても楽しかったですね。初対面で、わずか50分ほど一緒に走っただけですが、互いに良いタイムを出そうと協力し、互いの走りを認め、友情が生まれました。来年は40回という記念の大会。チームプレーで1位2位をHondaで取りたいですね。

アスリートの夢を叶え、笑顔を届けるミッションを果たしたエンジニア

髙堂 純治

髙堂 純治

本田技術研究所 先進技術研究所

「翔」の力、世界記録という形で証明

まずは選手たちが無事に帰ってきてくれて良かったです。そのうえ、世界記録がくっついてきたのでビックリしています。選手と「翔FLG 」の力が世界記録という形で実証できたと思います。
次は2020年東京の国際大会でのメダルを目指し、挑戦を続けていきます。私たちの原動力は、選手たちの笑顔。今日の笑顔を見たら、これまでの苦労はすべて吹き飛びました。

輿石 健

輿石 健

本田技術研究所 デザイン室

アスリート支援の裾野を広げるのが夢

皆さんが「勝利の笑顔」になれたかなと思います。世界新記録が出たのはマニュエラ選手が頑張ってくれた結果。私たちは少しお手伝いができたのかな。「翔FLG 」は走っている姿が一番カッコよかったですね。これからの目標・夢は、トップ選手だけでなく、裾野を広げて、もっとたくさんの選手を支援できる環境にしていければと思います。

森田 広伸

八千代工業

TEAM Hondaとして最高の結果に

マニュエラ選手はチームとして最高の結果を残してくれました。ありがとうございますと伝えたいです。「翔FLG 」は今朝のチェックでも最高の状態だったので、よほどのトラブルが無い限りは結果を残してくれると信じていました。そして何より、選手たちが安全に帰って来てくれたことが本当に嬉しい。今後もレーサーのベストコンディションを提供し続けます。

アスリートに勝利の笑顔を、世界に感動を。

「翔」と選手、サポートスタッフ、そしてグループの150名を超える応援団、
TEAM Hondaの力を結集して臨んだ本大会。
それぞれが夢を叶え、たくさんの笑顔が生まれたレースとなりました。
見る人たちにも、きっと多くの感動を届けられたはず。

The Power of Dreams

「夢の力」を原動力に、夢に挑戦するアスリートたちを
Hondaはこれからも全力でバックアップしていきます。
アスリートたちの姿が、たくさんの人たちに
「夢に挑戦することの素晴らしさ」を伝えてくれると信じて。

今後もTEAM Hondaの活躍にご期待ください。
そしてHondaはこれからも
車いす陸上競技の発展に貢献してまいります。