高電圧システム・バッテリーについて

この車両には、モーター、ラジエーターなどの高温部品や、高電圧ユニット、高電圧バッテリー、高電圧ケーブル(オレンジ色)などの高電圧システムがあります。これらには警告ラベルが張り付けてあります。

  • エアコン冷却水タンクキャップ

  • 高電圧システムラジエーターキャップB

  • エアコンコンプレッサー

  • モーター

  • 高電圧システムラジエーターキャップA

  • パワードライブユニット

  • AC 充電リッド

  • 高電圧バッテリー

  • DC 充電リッド

 

警告ラベル

エアコン冷却水タンクキャップ

高電圧システムラジエーターキャップ

パワードライブユニット

警告

高電圧システムには高電圧回路と高電圧部品があります。 注意事項を守らないと、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。

  1. 高電圧部品、高電圧ケーブル(オレンジ色)またはコネクターを取り外したり、分解したり、交換したりしないでください。

高電圧システムの取り扱いは、資格のある技術者のみが行ってください。 点検と修理については、Honda 販売店にご相談ください。

高電圧バッテリーの特性

車を使用しない期間が続くと高電圧バッテリーは少しずつ放電をします。このため、長期間駐車をすると高電圧バッテリーの充電量は低下します。

充電量が低い状態で放置するとバッテリー寿命を縮める原因になります。バッテリーの性能を維持するために、少なくとも3ヶ月に一度充電してください。またバッテリーの寿命を長くするために、走行直前にのみ満充電にすることをおすすめします。

  1. 高電圧バッテリーは時間の経過や使用状況により蓄電能力が低下します。蓄電能力の低下に伴い航続可能距離が短くなります。

高電圧バッテリーの寿命は温度にも影響されます。極端な高温または低温下での駐車は、高電圧バッテリーの消耗を加速させます。

高電圧バッテリーの温度が高温または低温のときは、充電にかかる時間が通常より長くなります。また温度が低いときは、航続可能距離が短くなります。

高電圧バッテリーの温度が高温または低温の状態になると、出力が制限される場合があります。高電圧バッテリーの温度が適正な温度に戻ると、出力は元に戻ります。出力が元に戻らないときは、Honda 販売店で点検を受けてください。

バッテリー加温システム

外気温が低いときに充電コネクターを接続している場合は、バッテリー加温システムにより、始動性能や走行性能を維持するために高電圧バッテリーを加温します。充電コネクターを接続したままでしばらく車両を使用しない日が続くと、バッテリー加温システムは停止します。

  1. 高電圧バッテリーの温度が-25 ℃以下になると、パワーシステム、バッテリー加温システムは起動できません。高電圧バッテリーの温度が極端に低下した場合は、外気温の上昇などにより高電圧バッテリーが温まるのを待つか、けん引などで車両を暖かい場所に移動させてください。
  2. バッテリー加温システムは、12Vバッテリーを外した状態では作動しません。

ご使用時の注意

高電圧システムの分解や、配線(オレンジ色)の取り外しなどを行うと感電するおそれがあります。点検・修理は、必ずHonda 販売店にご相談ください。

警告

車体が大きく破損・変形するような事故が起きたときは、感電するおそれがありますので高電圧部位や、それらを接続する配線(オレンジ色)には絶対触れないでください。

高電圧バッテリー液がもれているときは、バッテリー液が目や皮膚に付くとその部分が侵されますので、十分に注意してください。万一付着したときは、すぐに清浄な水で数分間洗浄した後、ただちに医師の診察を受けてください。

火災が発生したら電気火災用消火器を使用してください。
少量の水での消火は、かえって危険な場合がありますので、水はかけないでください。

車体が損傷を受けたときは、必ずHonda 販売店で修理を受けてください。

高電圧遮断システム

事故などにより車体が衝撃を受けたときに、高電圧遮断システムが作動する場合があります。システムが作動すると、高電圧システムが自動的にOFFになり、走行可能状態になりません。高電圧システムを再始動するには、Honda販売店にご連絡ください。

廃車にするとき

高電圧バッテリーは、リチウムイオンバッテリーを使用しています。廃棄処分については特別な取り扱いが必要です。廃車するときは、Honda販売店にご相談ください。