シングルペダルコントロール

アクセルペダルの操作により加減速の調整や停車、停車状態の保持を行なうシステムです。

警告

シングルペダルコントロールは減速の補助システムとして使用する。

停車中に車両が動き出したり、減速が足りない場合は、状況に応じて運転者自身でブレーキペダルを操作して減速をしてください。機能に頼った運転をすると、思わぬ事故につながり、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。

常に周囲の状況を確認し、安全運転を心がけて走行してください。

システムが車両を停車しているあいだは、車から離れない。不意に車が動くことにより衝突の原因となり、重大な傷害を受けたり、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

駐車する際はシフトポジションをPにしてパーキングブレーキをかけてください。

警告

急な坂道やすべりやすい路面では、ブレーキペダルから足を離さない。

急な坂道やすべりやすい路面ではシステムが作動していても、停車できない、または停車中に車が動くことがあります。

不意に車が動くことにより衝突の原因となり、重大な傷害を受けたり、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

人が乗降するときや荷物の積み下ろしをするときなど、長時間停車する状況ではシフトポジションをPにし、システムをOFFしてください。パーキングブレーキが確実にかかっているか確認してください。

システムのON/OFF

  1. 運転席のシートベルトを着用し、パワーモードをONモードにする。
  2. スイッチ()を押す。
    1. シングルペダルコントロール表示灯()が点灯し、システムがONになります。

パワーモードをOFFにすると、システムは自動的にOFFになります。

走行中、または停車中にブレーキを踏み込んだ状態でON/OFFの切り換えが可能です。

  1. 加減速を繰り返したとき、長い下り坂を走行したとき、重い荷物を積んで長く走行したとき、ブレーキシステム警告灯(オレンジ)が点灯したときは、ONにできません。

システムが自動的に解除されるとき

  1. 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)を作動させたとき
  2. 走行中に運転席シートベルトを外したとき(停車後ブレーキペダルを踏んだときに解除)
  3. 滑りやすい坂道等で、自車が横滑りしたとき
  4. 加減速を多く繰り返したとき
  5. 長い下り坂を走行したとき
  6. 重い荷物を積んで長く走行したとき
  7. ブレーキシステム警告灯(オレンジ)が点灯したとき
  8. ターンテーブルを使用したとき
  9. 走行中にブレーキシステム警告灯(オレンジ)が点灯したとき

以下の状態のときは、パーキングブレーキが自動で作動し、システムが解除されます。

  1. 停車中にパワーモードをOFFモードにしたとき
  2. 停車中にブレーキシステム警告灯(オレンジ)が点灯したとき
  3. 停車中に運転席シートベルトを外したとき
  4. 停車中に勾配の影響により車両が大きくずり下がったとき

シングルペダルコントロールの操作方法

アクセルペダルの操作により速度調整をすることができ、アクセルペダルを緩めると停車まで減速し、停車したあとは自動的に停車状態を保持します。アクセルペダルを踏むと停車保持機能が解除し発進します。

停車状態の保持中はオートマチックブレーキホールド表示灯が点灯します。

  1. 10分以上停車保持したときはパーキングブレーキが自動で作動します。
  1. アクセルペダルを離しても減速の強さが足りないときは、ブレーキペダルを踏んでください。
  2. システムがON状態では、クリープ現象により車が動き出すことはありません。
  3. システムの作動には、回生ブレーキのほか、フットブレーキと同様のブレーキも併用しているためブレーキパッドの摩耗が発生します。

注意

減速する際は、十分注意する。

滑りやすい路面では、減速によりタイヤのスリップを招くことがあります。

異常を示す表示が出た場合、システムの故障が考えられます。
ただちにHonda販売店で点検を受けてください。