電動ウインチ装備車

車いすの乗せかた、降ろしかた

車いすの乗降や固定操作は平坦な場所で、周囲の安全を十分確認してから行ってください。

警告
車いすは必ず車いす固定装置で固定する。
確実に固定されていないと、ブレーキや衝突のときなどに車いすが動いたり、倒れたりして重大な傷害を受けたり死亡することがあります。
注意
車いすの乗降や固定操作をするときは、必ずエンジンを止める。
不意に車が動き出したりして、思わぬけがをすることがあります。

車いすの乗降や固定操作は介護する人が行う。
車いすに座っている人が自力でスロープを走行したり、固定操作を行うと、スロープから落ちたり、体の一部をはさんだりしてけがをするおそれがあります。

車いす乗車後にフロントシートを後方にスライドさせるときは、後ろに十分注意してスライドしてください。
注意
ハンドル操作時は手などをはさまないように十分注意ください。
さらに詳しく
車いすを乗せていないときは、パーティッションボードを取り付けてください。

車いすの乗せかた

車いすを乗せる前に
  1. パーキングブレーキがかけてあることと、セレクトレバーがPに入っていることを確認する。
  2. リヤシートの背もたれを倒す。
  3. スロープを降ろす。
  1. ノブを回してパーティッションボードを外す。
    • 外したボードは、フロントシート背もたれ裏のポケットなどに収納してください。
  1. ノブを引きながら、ハンドレールを回転させる。
    • マークを合わせて固定してください。
    • ハンドレールを手でゆすり、しっかりと固定されているか確認してください。
車いすを乗せる
  1. 車いすをスロープの目印を目安にスロープ中央に停車させ、車いすのブレーキをかける。
  1. 主電源スイッチを押してシステムを「ON」にする。(「ピッ」と音がして表示灯点灯)
    • 主電源スイッチを押してから約1 分間、ベルトフリーなどのスイッチ操作が無い場合は自動的に主電源が切れます。(表示灯消灯)
  1. ベルトフリースイッチを1 秒間押す。「ピーッ」と音がして表示灯が点灯します。
    • ベルトフリー作動中は「ピッピッ・・・ピッピッ・・・」と音が続きます。
  1. フロントシートの下にあるウインチベルトのフックをホルダーから取り出す。
    • フックを取り出す際は、フロントシートを前にスライドさせてください。
  1. ウインチベルトのフックを引き出して、ベルトがねじれないように車いすの前輪側のフレームやフックにかける。
  1. 車いすのブレーキを解除する。
  2. リモコンの電源スイッチを押しインジケーターが点灯後、スイッチを押しながら介護する人が車いすをしっかりと支えて車内に乗せる。
  3. 車いすの前輪が車輪止め付近にくるまでゆっくり前進する。
    後輪中央を床面のマークを目安として停車してください。
    • リヤシート下部が車輪止めになります。
車いすを固定する
  1. 固定ベルトを取り付ける。
  2. 固定ベルトのバックルのレバーを押し、ベルトをゆるめる。
  3. 固定ベルトのフックを車いす後側(後部)のフレームやフックにかける。
  4. 調整側のベルトを引っ張り、たるみをなくす。
    • フックを軽くゆさぶり、ベルトにたるみがないことを確認してください。
  5. リモコンの電源スイッチを押しインジケーターが点灯後、スイッチを「ピーピーピー」と音がするまで押し続けた後、車いすをゆすり確実に固定されていることを確認する。
  6. 車いすのブレーキをかけ車輪をロックする。
  1. 主電源スイッチを押してシステムを「OFF」にする。
  2. シートベルトを着用する。
スロープを格納する
  1. 直立位置にスロープを格納する。
  2. バックドアを閉める。
注意
ウインチベルトの操作は、電動ウインチ付近に人がいないことを確認して行う。

ウインチベルトを急に離すといきおいよく巻き取られるので、フックを持ってゆっくりと巻き取らせる。

ウインチベルトを床面に放置しない。
乗員がつまずいてけがをしたり、ベルトを傷めるおそれがあります。所定の場所に収納してください。

車いすを車の所定の位置に乗せるときは、座っている人の頭や手足の位置を確認しながら行い、車両にぶつかったり、車いすとの間にはさまれないように十分注意する。

介護する人が車両に頭をぶつけないように十分注意する。
注意
電動ウインチで車いす以外のものを引き上げない。
電動ウインチの故障やベルトの損傷につながったり、思わぬ事故の原因になるおそれがあります。
警告
車いす本体のブレーキを必ずかける。
確実にかかっていないと、ブレーキや衝突のときなどに車いすが動いたり、倒れたりして重大な傷害を受けたり死亡することがあります。
注意
走行する前に、車いすが確実に固定されていることを確認する。
確実に固定されていないとブレーキや衝突のときなどに車いすが動いたり、倒れたりして傷害を受けるおそれがあります。

走行する前に、主電源スイッチを押して「OFF」にする。
警告
バックドアを閉めるときは、車いすに座っている人の頭にぶつけないように十分注意する。
注意
車いす乗車スペース内には車いすに座った人以外の人を乗せない。
ブレーキや加速、衝突のときなどにけがをするおそれがあります。
さらに詳しく
電動ウインチは車いすの乗降を補助するもので、自動で乗降する装置ではありません。

電動ウインチユニットに飲み物などをこぼさないでください。
ウインチが作動しなくなるおそれがあります。

リヤシートに乗車する場合は、電動ウインチユニットを踏まないでください。
ウインチが作動しなくなるおそれがあります。

ベルトフリー作動中にウインチベルトが引き出せないとき、または表示灯が点滅したときは、ベルトフリースイッチを押してもベルトを引き出すことができません。

電動ウインチ停止中にベルト巻取速度スイッチを押すことで車いすの乗車速度の変更ができます。
ボタンを押し込むとベルトを巻き取る速度が速くなります。
通常の速度に戻す場合は再度ボタンを押してください。

車輪止めを越えないようにゆっくり乗車させてください。電動ウインチに当たり、損傷するおそれがあります。

車いすの降ろしかた

車いすを降ろす前に
  1. パーキングブレーキがかけてあることと、セレクトレバーがPに入っていることを確認する。
スロープを降ろす
 
車いすの固定を解除する
  1. シートベルトを外す。
  2. 固定ベルトのバックルのレバーを押し、ベルトをゆるめてフックを車いすから取り外す。
  3. 固定ベルトを取り外す。
車いすを降ろす
  1. 主電源スイッチを押してシステムを「ON」にする。
  2. 車いすの車輪のブレーキを解除する。
  3. リモコンの電源スイッチを押しインジケーターが点灯後、スイッチを押しながら介護する人がゆっくりと車いすを引き、車外へ降ろす。
    • スイッチを押してもベルトがゆるまない場合は、車いすを押しながらスイッチを押してください。
  4. 車いすがスロープから完全に降りていることを確認し、車いすのブレーキを両輪ともかける。
    • 車いすの前輪がスロープ後端から10cm程度の距離で停めてください。
  1. リモコンの電源スイッチを押しインジケーターが点灯後、スイッチを押しながら、フックを持ち車いすから取り外す。
  2. フックを持ち、リモコンを使わずに、ウインチベルトがねじれないようにゆっくりと巻き取らせます。
  1. フックをホルダーに収納できる長さまでウインチベルトを巻き取らせて、ベルトを手で押さえながらホルダーに収納する。
    • フックを収納する際は、フロントシートを前にスライドさせてください。
  1. 主電源スイッチを押してシステムを「OFF」にする。
スロープを格納する
  1. スロープを格納する。
  2. バックドアを閉める。
注意
車いすを車から降ろすときは、座っている人の頭や手足の位置を確認しながら行い、車両にぶつかったり、車いすとの間にはさまれないように十分注意する。

介護する人が車両に頭をぶつけないように十分注意する。

介護する人はスロープの途中で車いすから手を離さない。
注意
ウインチベルトの操作は、電動ウインチ付近に人がいないことを確認して行う。

ウインチベルトを床面に放置しない。
乗員がつまずいてけがをしたり、ベルトを傷めるおそれがあります。所定の場所に収納してください。
さらに詳しく
ウインチベルトを収納するときは、リモコンを使わずに収納してください。
リモコンを使うと、電動ウインチシステムが、車いすが乗っていると認識し、落下防止の状態となります。
そのため、ベルトフリースイッチを押してもベルトが引き出せなくなります。

ウインチベルトのフックがホルダーに届かなくなった場合は、ベルトフリースイッチを押すと収納しやすくなります。
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