後方誤発進抑制機能

リヤバンパーに設置してあるソナーセンサーによって、停車時や約10km/h以下で後退しているとき、自車のほぼ真後ろの近距離に車両などの障害物があるにもかかわらず、アクセルペダルを踏み込んだ場合、パワーシステム出力を抑制し、急な後退を防止するとともに、音と表示で知らせる運転支援機能です。

なお、急な坂道やシフトポジションがR以外のときは、作動しません。

警告
後方誤発進抑制機能はあらゆる状況でアクセルペダルの踏み間違いや踏みすぎによる衝突を軽減したり防止できるものではありません。
後方誤発進抑制機能は停止状態を保つことができるものではありません。
機能に頼った運転をすると衝突などの事故につながり、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。
運転者がシフトポジションやペダルの位置および周囲の状況を確認し、安全運転を心がけ走行してください。
さらに詳しく
後方誤発進抑制機能はCMBSに異常があるときは作動しません。

踏切内に閉じ込められたときは、遮断機を障害物として検知することがあります。そのときは、慌てずにアクセルペダルを踏み続けるか、後方誤発進抑制機能をOFFにして遮断機を押しのけてください。

後方誤発進抑制機能が作動し、道路上の段差を乗り越えることができない場合には後方誤発進抑制機能をOFFにしてください。
作動中は後退を知らせるチャイム音は鳴りません。

ソナーセンサーの取扱いについては下記を参照してください。

サスペンションの改造はしないでください。システムが正常に作動しないおそれがあります。

タイヤは、四輪とも同一指定サイズ、同一種類、同一銘柄および摩耗差のないタイヤをお使いください。サイズ、種類、銘柄や摩耗度合の異なるタイヤを使用すると、システムが正常に作動しないおそれがあります。

作動解除の条件

  • アクセルペダルを離したとき
  • アクセルペダルを約4秒間踏み続けたとき
  • ブレーキペダルを踏んだとき
  • 後方誤発進抑制機能をOFFにしたとき

次のような場合、ソナーセンサーが障害物を検知できず、後方誤発進抑制機能が正常に作動しない場合があります。

自車の状態によりソナーセンサーが正しく検知できない事例

  • ソナーセンサーが汚れているとき(雪、氷、泥などで覆われているとき)
  • 車両が高温または低温の状況にあるとき
  • カーゴスペースやリヤシートに重い荷物を積んで、車が傾いているとき

環境によりソナーセンサーが正しく検知できない事例

  • 悪天候のとき
  • 凸凹な路面や、草地、段差があるとき
  • 近くに超音波を発するものがあるとき

後方の障害物の状態によりソナーセンサーが正しく検知できない事例

  • 雪、布、スポンジなど吸音しやすい材質があるとき
  • 障害物が細いとき、または低いとき
  • 障害物がバンパーのすぐ近くにあるとき
  • 進路上に障害物が飛び出してきた場合など移動する物体のとき

システムのONとOFF

以下の操作でシステムのONとOFFを切り替えてください。
  1. 安全支援情報スイッチを押す。
  2. レフトセレクターホイールを回し、を選択してホイールを押す。
    • 切り替わると、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されます。

後方誤発進抑制機能をOFFにした状態でパワーモードをOFFにした場合でも、再度パワーモードをONにすると自動的にONになります。
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12Vバッテリー再接続後、渋滞追従機能付ACC警告灯と安全支援情報警告灯、VSA警告灯、VSA OFF警告灯が一時的に点灯する場合があります。
車速20km/h以上でしばらく走行すると消灯します。消灯しないときはHonda販売店で点検を受けてください。