電気自動車の注意点

高電圧部位・高電圧配線・高温部位について

電気自動車には、モーター、ラジエーターなどの高温部品や、パワーコントロールユニット(PCU)、高電圧バッテリー、高電圧ケーブル(オレンジ色)などの高電圧システム(最大650V)があります。これらの高電圧システムには、警告ラベルが張り付けてあります。

警告

高電圧システムには高電圧回路と高電圧部品があります。注意事項を守らないと、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。

  • 高電圧部品、高電圧ケーブル(オレンジ色)またはコネクタを取り外したり、分解したり、交換したりしないでください。
  • 高電圧バッテリーサービスプラグには絶対に触れないでください。

緊急時、点検時または修理中に、サービスプラグを取り外して、高電圧バッテリーからの電気を遮断します。サービスプラグは高電圧バッテリーと接続しているため、適切に取り扱わないと感電するおそれがあります。
高電圧システムの取り扱いは、資格のある技術者のみが行ってください。点検と修理については、Honda販売店にご相談ください。

高電圧バッテリーの特性

長期間駐車をすると高電圧バッテリーの充電量は低下します。高電圧バッテリーの充電量が低い状態で放置すると寿命が縮む原因となります。
バッテリーの性能を維持するために、少なくとも3ヶ月に一度充電してください。
バッテリーの寿命を長くするために、夏場は日陰への駐車をおすすめします。
高電圧バッテリーが完全に放電または損傷し、パワーシステムが起動しない場合は、Honda販売店にご相談ください。

温度について

車両を保管するときは、外気温が極端に低い状態で長期間車両を放置しないでください。高電圧バッテリーの温度が-30℃以下に下がると、パワーシステムが起動しません。高電圧バッテリーが温まるのを待つか、車両を暖かい場所に移動してください。

メンテナンスや修理、廃車について

お車のメンテナンスや修理、廃車の際には、必ずHonda販売店にご相談ください。
高電圧バッテリーは、リチウムイオンバッテリーを使用しています。廃棄処分については特別な取り扱いが必要です。廃車するときは、必ず下記にご相談ください。
ホンダバッテリー回収窓口 0120-910574(フリーダイヤル)

事故が起きたとき

  • 感電に注意する
    • 車体が大きく破損・変形するような事故が起きたときは、感電するおそれがあります。
      高電圧部位やそれらを接続する配線(オレンジ色)には、絶対に触れないでください。
  • 高電圧バッテリー液に触れない
    • 高電圧バッテリー液がもれているときは、バッテリー液が目や皮膚に付くとその部分が侵されますので、十分に注意してください。万一付着したときは、すぐに清浄な水で数分間洗浄した後、ただちに医師の診察を受けてください。
  • 火災が発生したら電気火災用消火器を使用する
    • 少量の水での消火は、かえって危険な場合がありますので、水はかけないでください。
  • Honda販売店で修理を受ける。
    • 車体が損傷を受けたときは、必ずHonda販売店で修理を受けてください。

高電圧遮断システム

事故などにより車体が衝撃を受けたときに、高電圧遮断システムが作動する場合があります。システムが作動すると、高電圧システムが自動的にOFFになり、走行可能状態になりません。高電圧システムを再始動するには、Honda販売店にご連絡ください。