エアバッグについて
エアバッグは、パワーモードがONモードのときに車体が衝突による衝撃を受けると膨らみ、運転者および同乗者の受ける衝撃を緩和させます。エアバッグには下記の種類があり、衝突の方向や条件などにより作動が一部異なります。
- SRSエアバッグ:フロントシートの前方向エアバッグ
- サイドエアバッグ:フロントシートの横方向エアバッグ
- サイドカーテンエアバッグ:窓側の天井部両側についたエアバッグ
エアバッグの作動について
SRSエアバッグは、次のような場合に作動します。
- 20~30km/h以上の速度で、きわめて厚い固定されたコンクリートの壁に真正面から衝突したときと同等か、それ以上の衝撃を受けたとき
- 車両の前方左右約30度以内の方向から強い衝撃を受けたとき
衝撃を吸収できるもの(車やガードレールのように変形するもの)に衝突した場合、作動するときの車速は高くなります。
次のような場合、車両下部に強い衝撃を受け、SRSエアバッグが作動することがあります。
- 縁石や地面の突起物に衝突したとき
- 深い溝や穴に落ちたとき
- 高いところから落ちたとき
次のような場合、SRSエアバッグが作動しないことがあります。
- 電柱、立ち木などへの衝突
- トラックなどへの潜り込み
- 部分的な衝突や斜め方向からの衝突
車体の部位によって衝撃の吸収度合いが異なりますので、損傷状態の大小とSRSエアバッグの作動は必ずしも一致しません。
シートベルトだけで乗員を保護できるような低い速度での衝突や次のような場合、乗員保護の効果がないので作動しません。
- 横方向からの衝突
- 後部からの衝突
- 横転または転覆
事故の状況、形態によっては、SRSエアバッグが作動することがあります。
次のような場合、車両下部に強い衝撃を受け、サイドエアバッグが作動することがあります。
- 縁石や地面の突起物に衝突したとき
- 深い溝や穴に落ちたとき
- 高いところから落ちたとき
次のような場合、サイドエアバッグが作動しないことがあります。
- 乗員付近以外の側面への衝突
サイドエアバッグは乗員の受ける衝撃の大きさによって作動するようになっていますので、車両の損傷状態の大小とサイドエアバッグの作動は必ずしも一致しません。
低い速度での衝突や次のような場合、乗員保護の効果がないので作動しません。
ただし事故の状況、形態によっては、サイドエアバッグが作動することがあります。
- 正面衝突
- 後部からの衝突
- 横転または転覆
サイドカーテンエアバッグの作動条件は、サイドエアバッグと同じ条件です。
前方向から衝突したときのサイドカーテンエアバッグの作動について
- 前方向からの衝突時、横方向に一定以上の力がかかると、SRSエアバッグが膨らんだ後必要な側のサイドカーテンエアバッグが膨らみます。
警告
エアバッグ装備車でもシートベルトは必ず使用する。
エアバッグは、衝撃を緩和するためのシステムで、シートベルトの補助拘束具です。エアバッグ装備車であっても、必ず正しくシートベルトを着用してください。シートベルトを着用しないと、衝突時にエアバッグの効果が十分に発揮されず、重大な傷害や死亡などの危険性が高くなります。
注意
エアバッグが膨らんだ直後は、構成部品に触れない。
エアバッグの構成部品が熱くなっているため、やけどなどの思わぬけがをすることがあります。
エアバッグの分解、取り外しはしない。
不適切な取り扱いは故障や誤作動の原因となります。