警告

ホンダセンシングは、補助システムとして使用してください。自動運転システムではありません。あくまでも運転者をアシストするためのシステムです。各機能の能力(認識能力・制御能力)には限界があります。

機能に頼った運転をすると衝突などの事故につながり、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。常に周囲の状況を確認し、十分な車間距離を保ち安全運転を心がけ走行してください。

標識認識機能

標識認識機能は走行中に認識した道路標識情報をメーターに表示し、運転者にお知らせする機能です。

表示される道路標識は以下の4つです。

  1. 最高速度
  2. はみ出し通行禁止
  3. 一時停止
  4. 車両進入禁止

警告

標識認識機能は補助機能として使用する。

標識認識機能は、あらゆる状況で作動する機能ではありません。あくまでも、運転者をアシストするための機能です。

常に周囲の状況を確認し、安全運転を心がけ、走行してください。

補足

この機能は、日本の道路標識を認識するよう設計されていますが、すべての標識が表示されるわけではありません。
また、表示される道路標識であっても新しいデザインの道路標識は表示されません。

パワーシステムを起動後、約15秒の間は標識認識機能は作動しません。

フロントガラス上部に装備されているカメラの取り扱いについては下記を参照してください。

フロントワイドビューカメラ


標識認識機能表示は、表示する/表示しないの設定を変更することができます。

車両設定


走行中に認識された最高速度の標識に対して、速度超過したときは表示された最高速度アイコンが点滅します。

車両設定


標識認識機能が故障した場合はメーターにが表示されます。
のメッセージが消えないときは、Honda 販売店で点検を受けてください。

作動のしかた

走行中にフロントガラス上部にあるカメラや地図情報で特定の道路標識を認識し、メーターに道路標識情報を表示します。

運転中に道路標識が認識されない場合や認識できない場合、道路標識は表示されません。

標識認識機能は以下の条件で作動します。

  1. 最高速度/ はみ出し通行禁止:速度に関係なく作動
  2. 一時停止/ 車両進入禁止:自車の速度が約60km/h以下のとき

以下のときは、道路標識情報が別のものに切り換わります。
  1. 表示中の最高速度と異なる最高速度標識を認識したとき
  2. 一時停止標識または、車両進入禁止標識を認識したとき

以下のときは道路標識情報が消えます。
  1. 最高速度は、標識を通過してから一定の距離を走行したとき(ただし地図情報が取得できている場合は表示を継続します。)、または終了を示す補助標識を認識したとき
  2. はみ出し通行禁止は、標識を通過してから一定距離を走行したとき、または終了を示す補助標識を認識したとき
  3. 一時停止は、標識を通過したとき
  4. 車両進入禁止は、進入せず標識を通過したとき
  5. 交差点で方向指示器(ウィンカー)を出しながら右左折したとき
「標識認識機能」
の警告・注意はここをタップ

標識認識機能の条件と制限

以下の場合などにおいては、標識を正しく認識できない場合や、標識の認識が遅れたり、認識できない場合があります。

環境によりカメラが正しく検知できない事例

  1. 夜明けや夕暮れ時に太陽に向かって走行するとき
  2. 強い光が路面に反射しているとき
  3. 夜間やトンネル内などの暗いところ
  4. 雨、霧、雪などの悪天候のとき
  5. トンネルの出入り口や、木、建物の影などで周囲の明るさが変化したとき
  6. 前方の車両による水しぶきや雪の巻上げがあるとき

道路の状態によりカメラが正しく検知できない事例

  1. 段差などにより車両が大きく揺れたとき

自車の状態によりカメラが正しく検知できない事例

  1. ヘッドライトのレンズが汚れて照射が弱いときや光軸がずれて、暗いところで前方が見にくいとき
  2. フロントガラスの汚れ、曇り、雨粒、泥、湿った雪、シール、アクセサリー、ステッカーやフィルムによりカメラ前方が覆われているとき
  3. ワイパーの拭き残しがあるとき
  4. サイズや種類、構造の違うタイヤやホイールを装着していたり、タイヤ空気圧が適切でないとき
  5. カーゴスペースやリヤシートに重い荷物を積んで、車が傾いているとき
  6. サスペンションを変更したとき
  7. 夜間やトンネル内などの暗いところで、ヘッドライトが点灯していない状態で走行しているとき

標識の位置や状態によりカメラが正しく検知できない事例

  1. 標識の周囲が煩雑で標識を見つけにくい場合
  2. 自車から遠く離れた位置にある標識
  3. 自車のヘッドライトの光が届きにくい位置にある標識
  4. 曲がり角やカーブの先に設置された標識
  5. 色あせた標識や折れ曲がった標識
  6. 向きが変えられた標識や破損した標識
  7. 泥、雪、又は、霜で覆われた標識
  8. 一部が樹木などで隠れていたり、車両などの陰になった標識
  9. 標識の表面上に光(街灯など)や影が映り込んでいる場合
  10. 明るすぎたり、暗い標識(電光式標識)
  11. 小さいサイズの標識(終了を示す補助標識など)

その他、カメラが正しく検知できない事例

  1. 高い速度で走行しているとき

以下の場合などにおいては、標識認識が正しく作動せず、自車の走路に対する規制内容とは異なる表示をしたり、実際には対象となる標識が無いのに表示したりすることがあります。

(最高速度標識においては、実際の規制速度よりも高い数値を表示したり、低い数値を表示したりすることがあります。)

  1. 標識の上や下に、規制の地点(始まり、終わりなど)や条件(曜日、時間帯など)を示す補助標識がある場合
  2. 数字の判別がつきにくい標識(電光式標識、数字がかすれた標識など)
  3. 自車の走路に対しての標識ではないが、自車の走路付近にあり、標識が自車の走路に向いている場合(側道が本線に合流する地点の一時停止標識など)
  4. 認識対象の標識の色、形、図形に似たものがある場合(類似の標識、電光掲示板、看板、のぼり旗、構造物など)

走行区域などにより正しい速度標識情報を提供できない事例

以下の場合は、自車の走路に対する規制情報とは異なる表示をすることがあります。

  1. 新しい道路が建設された場合
  2. 制限速度が変更された場合
  3. ナビゲーションのデータベースに保存されている制限速度情報が古いもしくは不正確な場合
  4. 情報を活用できない地域または標識が設置されていない細街路など(法定速度区間)
  5. 車載センサーが検知した自車の経路と実際の車両の経路が異なる場合
  6. 自車の走路に対して、隣接した速度の異なる道路が存在する場合
  7. カメラが一時的な速度標識を認識することができない場合
  8. トンネル内やビル群周辺など、GPS の受信精度が低下する場所を走行したとき
  9. 低速で停止/ 発進が続いたとき
  10. ナビゲーションの案内と異なるルートを走行したとき
  11. 急勾配/ カーブが続くとき
  12. 速度規制情報があるとき
  13. 道路交通情報(VICS)の通信遅れが発生したとき
「標識認識機能」
の警告・注意はここをタップ

メーターの表示

同時に2つまで道路標識情報を表示します。右側には最高速度または一時停止標識、左側にははみ出し通行禁止または車両進入禁止標識を表示します。

補足

車両進入禁止区域に進入すると車両進入禁止アイコンが点滅します。
約5秒間点滅したあと、車両進入禁止アイコンは消えます。

表示例

  • 最高速度

左側は車両進入禁止、右側は一時停止を優先表示します。

「標識認識機能」
の警告・注意はここをタップ