カーブ路外逸脱早期警報

Honda SENSING 360+装備車

カーブ路外逸脱早期警報は、高速道路や自動車専用道(一部を除く)で自車が高車速でカーブに進入するおそれがあるときに、運転者のブレーキ操作を促すシステムです。

警告

カーブ路外逸脱早期警報は補助システムとして使用してください。

カーブ路外逸脱早期警報は自動運転システムではありません。あくまでも運転者をアシストするための機能です。


機能に頼った運転をすると、思わぬ事故につながり、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。


常に周囲の状況を確認し、安全運転を心がけて走行してください。
さらに詳しく
フロントガラス上部に装備されているカメラの取り扱いについては下記を参照してください。

システムの作動

高速道路や自動車専用道を走行時に、適正車速を超える車速でカーブに進入するおそれがあるときに、メーターや、ヘッドアップワーニングで警告表示します。

また、状況に応じて警告音やブレーキ操作を支援し、運転者の操作を促します。

なお、運転者が一定以上のブレーキ操作やアクセル操作をしたときは、運転者の操作を優先し、システムは解除されます。

  1. ヘッドアップワーニング
  2. 警告音

作動の流れ

カーブ路外逸脱早期警報は状況に応じて4つの段階があります。カーブへの進入速度により作動タイミングは異なります。また、急な車線変更などの状況によっては途中の段階から作動する事があります。

自車とカーブまでの距離
状況
ブザーと表示による警告
減速操作
第1段階
適正車速以上でカーブに進入するおそれがある状況
警告表示が点灯する。
加速を制限
第2段階
運転者の操作がなく、第1段階が継続している状況
警告表示およびブザーにより警報を行う。
加速を制限
第3段階
運転者の操作がなく、第2段階が継続している状況
軽いブレーキ
第4段階
運転者の操作がなく、第3段階が継続している状況
警告表示およびブザーによる警報を一定時間継続する。

※:カーブ路外逸脱早期警報によるブレーキが作動しているときは制動灯が点灯します。

カーブ路外逸脱早期警報のONとOFF

マルチインフォメーションディスプレイを使用して、システムのON/OFFを切り換えることができます。


パワーシステムを起動したときは、パワーモードをOFFする前の状態(ONまたはOFF)を保持します。

カーブ路外逸脱早期警報の条件と制限

以下の条件下では、システムが正常に作動しない場合があります。

環境によりシステムが正しく検知できない事例

  • 雨、霧、雪などの悪天候のとき
  • トンネルの出入り口や、木、建物の影などで周囲の明るさが変化したとき
  • 強い光が路面に反射しているとき
  • 先行車による水しぶきや雪の巻上げがあるとき
  • 夜明けや夕暮れ時に太陽に向かって走行するとき
  • 路面に雪が残っていたり湿っているとき
  • トンネル内やビル群周辺など、全球測位衛星システムGNSSの受信精度が低下する場所を走行したとき
  • 車内の物がフロントガラスに反射したとき
  • 白線(黄線)と道路表面の区別ができないとき
  • 白線(黄線)の付近に影が映っているとき(木々、建物、ガードレール、車両など)
  • 前方の車両との距離が極端に短く、車線や路面がかくれているとき
  • 周辺に構造物などがない開けた道路を走行するときや交通量が少ないとき
  • 地図登録情報と実際の道路状況が工事などで一致しないとき

自車の状態によりシステムが正しく検知できない事例

  • 急な車線変更をしたとき
  • トランクやリヤシートに重い荷物を積んで、車両が傾いているとき
  • フロントガラスの汚れ、曇り、雨粒、泥、湿った雪、シール、アクセサリー、ステッカーやフィルムによりカメラ前方が覆われているとき
  • 夜間やトンネル内などの暗いところで、ヘッドライトが点灯していない状態で走行しているとき
  • ワイパーの拭き残しがあるとき
  • ヘッドライトのレンズが汚れて照射が弱いときや光軸がずれて、暗いところで前方が見にくいとき
  • サイズや種類、構造の違うタイヤやホイールを装着していたり、タイヤ空気圧が適切でないとき
  • フロントガラスの内側が曇っているとき

道路の状態によりシステムが正しく検知できない事例

  • 車線規制や仮設車線がある区間を走行するとき
  • 道路の修復や劣化などにより重複やかすれている白線(黄線)、タイヤ痕、さまざまな線が道路にあるとき
    1. 線が薄くなっている
    2. 古い車線の消し残し
    3. タイヤ痕
  • 交差点や横断歩道など車線の数が増減している区間や車線が複雑に交差している区間を走行するとき
  • 車線の幅が極端に狭いときや広いとき、または変化しているとき
    1. 車線幅が極端に広い/狭い
  • 車両などが白線(黄線)の一部を隠しているとき
  • 坂道や、丘の頂上に近づいているとき
  • 段差などにより車両が大きく揺れたとき
  • 工事区間(パイロン)が続くような道路を走行している場合
  • 路上のもの(縁石、ガードレール、パイロンなど)を白線(黄線)と認識したとき
  • 舗装されていない道路や荒れた道路を走行するとき
  • 車線が二重に描かれている道路を走行するとき
  • 凍結路や積雪路など滑りやすい路面を走行するとき
  • 雪上路や路上の雪・水溜まりなどで舗装路が部分的に見えているとき
  • 路面に水溜まりや水膜があるとき
  • カーブ、うねった道路、坂道など、道路状況により白線(黄線)を正しく認識できないとき
  • 未舗装路やわだちのある道路を走行しているとき
  • 分岐・合流路などを走行するとき
    1. 線のひかれていない分岐