車線変更時衝突抑制機能

車線変更などの操作時に後方の側方車両との衝突のおそれがあるとき、表示と警報音で運転者の操作を促し、ハンドル操作を支援する機能です。

警告
車線変更時衝突抑制機能は、運転者の運転を支援するためのシステムであり、あらゆる状況での事故を回避したり、軽減できるものではありません。

システムに頼った運転をすると、思わぬ事故につながり、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。
常に周囲の状況を確認し、安全運転を心がけて走行してください。
さらに詳しく
パワーシステムを起動後、約15秒の間は車線変更時抑制機能は作動しません。

レーダーセンサーの取り扱いについては下記を参照してください。

フロントガラス上部に装備されているカメラの取り扱いについては下記を参照してください。

システムの作動

以下の条件を満たしているときに、後側方車両と衝突のおそれがある車線変更をしようとすると、車線変更時衝突抑制機能警告灯が点滅し、表示と音で警報を行い、衝突を回避する方向にハンドル操作を支援します。
  • 車速が約48~120km/hで走行しているとき
  • 左右に白線(黄線)が引かれている車線の中央付近を走行しているとき
  • 左右の白線(黄線)を検知しているとき
  • 直線またはゆるやかなカーブの道路を走行しているとき
  • 追い越される場合: 後方の側方から接近する車両と自車の速度差が約50km/h以下のとき
  • 追い越しの場合: 追い越した車両と自車の速度差が約14km/h以下のとき

システムの作動中に運転者が操作した場合は運転者の操作を優先します。

車線変更時衝突抑制機能の検知範囲

  1. 検知範囲1
  2. 検知範囲2
  3. レーダーセンサー:リヤバンパーの内側にあります
検知距離
  1. 側面から約0.5~3m
  2. リヤバンパーから約3m後方
  3. リヤバンパーから後方約3~50m(接近する車両が自車に対して速いほど、より遠くから検知します。)

車線変更時衝突抑制機能のONとOFF

マルチインフォメーションディスプレイを使用して、システムのON/OFFを切り換えることができます。


パワーシステムを起動したときは、パワーシステムを停止にする前の状態(ONまたはOFF)を保持します。

さらに詳しく
操舵アシスト、警報音、警報表示の設定をカスタマイズすることができます。

車線変更時衝突抑制機能の条件と制限

以下のような場合、車線変更時衝突抑制機能警告灯が点灯しないことがあります。

  • レーダーセンサーによって検知されていないものに接近したり、通過したりしたとき

以下の場合、システムが影響を受け正確に表示しないなどの可能性があります。

  • 二輪車が検知範囲に入ったときや、電波を反射しないものが検知範囲にあるとき
  • リヤバンパーまたは、センサーが不適切に修理されているか、リヤバンパーが変形している。

次のような場合、レーダーが車両を正しく検知できず、車線変更時衝突抑制機能が正常に作動しない場合があります。

  • 自車が隣接する車線を走行する車両を追い越した直後
  • カーブの内側の車線を大きくはみ出して走行しているとき
  • ルーフに長い荷物を載せてフロントガラス上にかかっているとき
  • 交差点を右左折しているとき
  • 自車または周辺の車両が、車線の片側にかたよって走行しているとき

次のような場合、レーダーセンサーやカメラが白線(黄線)や車両を正しく検知できず、車線変更時衝突抑制機能が正常に作動しない場合があります。

環境によりレーダーセンサーやカメラが正しく検知できない事例

  • 白線(黄線)と道路表面の区別ができないとき
  • 雨、霧、雪などの悪天候のとき
  • 路面に雪が残っていたり湿っているとき
  • 夜明けや夕暮れ時に太陽に向かって走行するとき
  • 白線(黄線)の付近に影が映っているとき(木々、建物、ガードレール、車両など)
  • トンネルの出入り口や、木、建物の影などで周囲の明るさが変化したとき
  • 夜間やトンネル内などで周囲が暗く、車線や路面が照らされていないとき
  • 前方の車両との距離が極端に短く、車線や路面がかくれているとき
  • 強い光が路面に反射しているとき
  • 先行車による水しぶきや雪の巻上げがあるとき
  • 太陽の光など強い光が直接または間接的にフロントセンサーカメラに入るとき
  • 他の車両のレーダーや強い電波を発する設備などが付近にあるとき
  • 周辺に構造物などがない開けた道路を走行するときや交通量が少ないとき

道路状況によりレーダーセンサーやカメラが正しく検知できない事例

  • 車線規制や仮設車線がある区間を走行するとき
  • 道路の修復や古い白線(黄線)のため、かすれや重複、タイヤ痕、さまざまな白線(黄線)が道路にあるとき
  • 交差点や横断歩道など車線の数が増減している区間や車線が複雑に交差している区間を走行するとき
  • 車線の幅が極端に狭いときや広いとき、または変化しているとき
  • 車両などが白線(黄線)の一部を隠しているとき
  • 坂道や、丘の頂上に近づいているとき
  • 段差などにより車両が大きく揺れたとき
  • 路上のもの(縁石、ガードレール、パイロンなど)を白線(黄線)と認識したとき
  • 舗装されていない道路や荒れた道路を走行するとき
  • 車線が二重に描かれている道路を走行するとき
  • 凍結路や積雪路など滑りやすい路面を走行するとき
  • 雪上路や路上の雪・水溜まりなどで舗装路が部分的に見えているとき
  • 路面に水溜まりや水膜があるとき
  • カーブ、うねった道路、坂道などのとき
  • 未舗装路やわだちのある道路を走行しているとき
  • 分岐・合流路などを走行するとき
  • トンネルや狭い鉄橋を走行しているときなど、車両の周囲に電波を強く反射する物があるとき
  • 路側の設置物(ガードレール、電柱、木、駐車車両、建物、壁など)を検知したとき

自車状態によりレーダーセンサーやカメラが正しく検知できない事例

  • ヘッドライトのレンズが汚れて照射が弱いときや光軸がずれて、暗いところで前方が見にくいとき
  • フロントガラスの汚れ、曇り、雨粒、泥、湿った雪、シール、アクセサリー、ステッカーやフィルムによりカメラ前方が覆われているとき
  • フロントグリルやフロントバンパーやリヤバンパー周辺が汚れ、雨粒、泥、湿った雪、シールなどで覆われているとき
  • 夜間やトンネル内などの暗いところで、ヘッドライトが点灯していない状態で走行しているとき
  • ワイパーの拭き残しがあるとき
  • サイズや種類、構造の違うタイヤやホイールを装着していたり、タイヤ空気圧が適切でないとき
  • トランクやリヤシートに重い荷物を積んで、車が傾いているとき
  • サスペンションを変更したとき
  • 車両後部に自転車キャリアなどのアクセサリーを取り付けているとき
  • カメラの温度が高温になっているとき
  • 滑りやすい路面などで車両の動きが不安定なとき
  • 段差などにより車両が大きく揺れたとき

周辺の車両の状態によりレーダーセンサーやカメラが正しく検知できない事例

  • 車両との距離が極端に短いとき
  • 自車と隣接する車線を走行する車両との速度差が大きいとき
  • 車両が特殊な形状の車両のとき
  • 車両の最低地上高が極端に高いとき
  • 荷物を積んでいないトラックなど前側に対して後側の高さが低い、もしくは幅が狭い車両

その他作動できない事例

  • 隣接する車線に駐車車両があるとき
  • 他の車両が隣接する車線よりさらに外側から接近してきたとき
  • 自車と隣接する車線を走行する車両が二輪自動車などの小型な車両のとき
  • 自車が隣接する車線を走行する車両を追い越した直後
  • 接近する後側方車両との衝突回避の支援時に、その他の車両(二輪車含む)と衝突する可能性があるとき
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