スマチャリで巡る!しまなみ海道・2泊3日の自転車キャンプ旅(3日目)

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更新日:2024.03.27

標高301mの亀老山に挑む!
その前に思わぬ難所が出現!?

「亀老山展望公園」の入口までは、大島の南岸にある海沿いの道を走ります。
道路に青色の矢印がないのは、「しまなみ海道」サイクリングのモデルコースから外れているから。あまり知られていない道を行く、冒険心を掻き立てられます。
ランチをいただいた「海の家 魚蔵」を出発し、海沿いの道を南下。このまま「しまなみ海道」サイクリングのモデルコースから外れた道を進み、「亀老山展望公園」の入口を目指します。そこから約2.7kmのヒルクライムに挑戦。最後に待ち構える、この旅最大の難関である最大傾斜15%の激坂を上り切れば「亀老山展望公園」に到着です。
少し進むと、先ほどまでの開放的な道から一変しました。
道幅が狭くなって、クルマの往来もほとんどなくなり、坂を下っては上る、アップダウンを繰り返すハードな道のり。
こいしゆうか

うげー、また上り坂じゃん……。

想定外の坂道の連続に、こいしさんはブーブー言っていましたが、今回の旅ではこういう「知る人ぞ知る」ような道が初めてだったので新鮮。僕個人としては、とても思い出に残る道になりました。
途中、高台からの美しい景色に癒されつつ、アップダウンの連続を乗り越えて進むこと30分。ついにこの旅最大の難所の入口に到着しました。
佐久間亮介

思いも寄らずハードだったけど、ここからが本番! スマチャリがどこまで頑張ってくれるか楽しみ!

こいしゆうか

坂道しんどかった。「ここからが本番」って、もう無理……。

「亀老山展望公園」の入口。ここからは延々と坂道を上り続けます。
入口から展望台までは距離にして約2.7km、標高差が約230m、平均勾配8%超というヒルクライム。さらに、最後の300mでは15%の急勾配が待ち構えています。
ここからはひとり旅。展望台まで一気に駆け上がります。
こいしさん、ご武運を祈っています!

サイクリストを待ち受ける急勾配!
キャンプ道具を積んだまま上り切れるのか?

ひたすら続く上り坂。まだ中間地点のあたりで、勾配はすでに9%近くに。この辺りからさすがにキツさを感じます。

スマチャリはAIモードのほか、アシストの強弱を手動で切り替えることもできるのですが、このあとに待ち構える15%の急勾配で効果を実感するために、ここではまだ我慢。
座ったまま上るのはもはや困難。持てる力を振り絞って、必死にペダルを踏み込み続けます。
佐久間亮介

これはハードだ。電動アシストなしのこいしさんはやっぱり無理なのでは……?

ちなみに、こいしさんはというと……
「無理」
「無理」

「もう無理〜。だから無理だって言ったじゃ〜〜ん」

ペダルを漕ぐのは早々に断念し、手押しで山道を進んだそうです。
僕はいよいよ山頂まで300mのところまで上ってきました。約2.4kmの坂道を上ってきたあとの15%の急勾配は、想像していた以上にキツい! ペダルが重い!

ここで満を持して、電動アシストを最大パワーのアシストに切り替えます。
約10kgの荷物を積んだまま、この傾斜。もちろんキツイはキツイですが、先ほどまでと比べると明らかにペダルを漕ぎ進められます。この小さなバッテリーのどこに、これほどまでのパワーが隠されているのか。

そして、
ついに、ゴール! 入口から20分ほどをかけて、大島の最高峰に辿り着きました!
佐久間亮介

一度も休むことなく上りきったぞーっ!! 達成感が半端ない!

そして、遅れること約30分。
「は、は、走り? きったよ……」

汗だくのこいしさんが自転車を押しながらやってきました。
こいしゆうか

途中、本当に諦めそうになった……。

佐久間亮介

そりゃそうだよね……。

この旅で最大の難所を乗り越え、「亀老山展望公園」の駐車場で記念撮影。他にもたくさんのサイクリストが訪れていましたが、こんなにも大量の荷物を積んだ人たちは見当たりません。
こいしゆうか

普通、この坂道をキャンプ道具積んで上らないよね?! この坂は上級者向けじゃない? 荷物が重くて、手押しでもしんどかった。

佐久間亮介

たしかに。僕も挑戦前は、さすがに約10kgの道具を積んだままでは無理かもって少し思っていたのですが、スマチャリが予想以上に応えてくれました。
でもやっぱり、ラクではなかったですね。太ももはパンパンです。

ヒルクライムの疲れを、「亀老山展望公園」にある売店名物の玉藻塩ジェラートで癒します。藻塩のしょっぱさがジェラートの甘みを引き立てつつ、発汗で失われたミネラルも補ってくれそうです。
佐久間亮介

アイス食べ終わったし、展望台へ行きましょう。

さぁ、いよいよ楽しみにしていた絶景とご対面です。2つある展望台のうち、デッキAからは瀬戸内海と、海に浮かぶ島々、遠くには四国が望めます。
こいしゆうか

うわ、すごい! 絵に描いたような絶景だ。ここまでのキツい上りが報われる……。

この景色が見たくて、わざわざここまで上ってきました!

そしてもうひとつのデッキBからは、これから向かう今治の街並みと、その手前に架かる来島海峡大橋が。
佐久間亮介

本当に美しい。これはここでしか見られない絶景だ。来てよかった!

晴天に恵まれた3日間の中でも、この日は最も空に雲が少なく、絶景を余すことなく堪能できました。海の先、遠くに浮かぶ山容が本当に美しいです。
佐久間亮介

スマチャリの力試しにこの展望台を寄り道に設定して良かった!

こいしゆうか

これまで渡ってきた橋も見られたし、なんかエンディングが近づいてる感じ?

あんなにキツかった上り坂も、復路は一転して爽快な下り坂。こいしさんが得意げに先導して、あっという間に駆け抜けました。

残った橋は、さきほど眺めた来島海峡大橋のみ。長いようで短かったこの旅も、いよいよ終わりが近づいてきています。
スマチャリで巡る!
しまなみ海道・2泊3日の自転車キャンプ旅
  • ※このコンテンツは、2024年3月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。