風よけ、視線よけに最適!
テントサイトの新定番
「風防幕」を使ってみよう!

1枚の幕を垂直に立てて使用する風防幕。陣幕とも呼ばれていて、2020年シーズンは複数メーカーが販売を開始しました。まだまだメジャーなアイテムではありませんが、高感度なキャンパーが注目していて、話題となっています。今回はその使い方と特徴をご紹介します。

更新日:2020.04.08

風防幕、陣幕って
どんな道具?

新しいもの好き、オシャレキャンパーの間で話題となっている風防幕、陣幕。
いったいどんな利便性があるのでしょうか?

視線を隠せる

混雑したキャンプ場、とくにフリーサイトでは目のやり場に困るほど隣のテントが近くに立てられていることがあります。
風防幕を立てておけば、すぐそばであっても視線が合わず、気まずい思いをすることがありません。

テントに直接風が当たらない

風上に立てておけば、風が直接テントに当たりません。テントのばたつきを抑えられますし、土埃がテントやタープの中に入りにくいという利点があります。

たき火の火の粉よけ、リフレクターに

たき火の近くに風防幕を立てれば、火の粉が周囲のテントやクルマにあたりにくくなります。自分のテントやクルマはもちろん、混雑したキャンプサイトでは隣のキャンパーにも配慮できます。
また、たき火の熱が逃げにくいので、肌寒い夜のたき火でも温かく過ごせます。

ただし、写真のようなTC製やコットン製など、たき火に強い素材でないと、風防幕自体に穴があきます。それに、いくら風防幕自体がたき火に強くても、近すぎると燃えてしまいます。張り綱は化繊であることが多いですし、たき火に強い風防幕でも、近づけすぎないようにしましょう。

風防幕は一枚のシンプルな布なので、丸めてクルマの隙間に収納でき、持ち運びやすいのも嬉しいポイント。また、たき火やランタンの明かりのわずかな光でも、思いのほかキャンプサイトが明るくなりますし、モバイルプロジェクターのスクリーンにも使えるなど、風よけ・視線よけ以外にも役立ちます。

開放感が少なくなるのが難点

便利なことも多い風防幕ですが、デメリットもあります。
まず、テントと同じくらいの高さの壁なので、テントと近いと圧迫感があります。
フリーサイトでは「ココから自分たちのエリアだ」と主張できるのはいいのですが、あまりに自分のまわりだけゆとりを持たせていると、他のキャンパーに迷惑をかけてしまいます。ほどほどの距離感を心がけましょう。

また、周囲を囲むことでプライベート感が増す反面、やりすぎるとキャンプならではの開放感を得られません。キャンプ場が空いている時は使わないなど、必要に応じて使用するのがいいでしょう。

風防幕、陣幕の
基本の立て方

幕にあるポケットにポールを差し込み、設置したい場所に広げておきます。

片端のポールの地面側を頂点にして三角形を描くように、2本のペグを打ち込んでおきます。

ポールの地面側を動かさないようにして、幕を立て、張り綱をかけます。タープと同じ要領です。

反対側も同様に幕を立てます。L型にする場合は、先に長辺側を立ててから、短辺側の端を固定します。

間のポールに張り綱をかけてペグで固定します。写真のように1本のポールに対して幕の両側に張り綱を伸ばすのが基本ですが、1本のポールに対して風上側に2本ずつ張り綱を伸ばしてもOKです。

風防幕、陣幕があると、混雑した時期でも視線が気になりません。
ゆっくりすごしたい人は、1枚持っておくといいでしょう。

協力:PICAさがみ湖カンセキWILD-1事業部
※このコンテンツは、2020年4月の情報をもとに作成しております。