どう使い分ければいい?
LEDランタンの賢い選び方・使い方

LEDランタンは、テントやタープ内で安全に使えますし、扱いも簡単です。近年はソーラーやUSBポートから手軽に充電できるものや、キャンプサイト全体を照らすほど明るいものが登場しています。選択肢が増えたのはいいのですが、どのように使い分ければいいのでしょう? 今回は、LEDランタンを選ぶ際のポイントを解説します。

更新日:2019.06.05

明るさの電池式、
手軽さのUSB充電タイプ

LEDランタンの電源は、電池を使うタイプが主流でしたが、近年は電池不要の充電式のものを使う人が増えてきました。中にはポータブルバッテリーからUSBポートで充電できるタイプもあり、人気です。

ポータブルバッテリーは、スマホやタブレットなどデジタル機器の充電にも使え、汎用性が高いため、これからLEDランタンの購入を検討している方は、USB充電に対応したタイプがひとつあると安心です。
ただし、明るさ優先なら単一電池を複数本使うLEDランタンに軍配が上がります。明るさか手軽さか、自分にあったものを選びましょう。

電池式

長時間の使用が可能で、電池が切れても交換するだけですぐに使える安心感が魅力。反面、電池を装着することでランタンが重くなることや、予備の電池の用意に手間がかかる、荷物が重くなることが難点。交換電池のコストは、充電式電池を使えば抑えることができます。

なお、長時間、電池を入れっぱなしにしておくと電池に白い粉がついていることがあります。これは電解液という、電池内の液が漏れたもの。肌に触れたら水でよく洗い流してください。
新しい電池と古い電池を混ぜて使ったり、電池を装着したまま保管している場合に液漏れしやすくなります。充電式電池は液漏れしづらいと言われますが、それでも液漏れがないとは言えません。キャンプが終わり、自宅に戻ったら電池を取り外すことを習慣づけておきましょう。

充電式

USBポートで充電できるライトも増えました。写真のように焚き火で発電して、ライトを使うなんていう変わり種もあります。
ちなみに、この焚き火台はライトへの電源供給だけでなく、スマホなどにもUSB充電ができます。スマホ用にポータブルバッテリーを持ち歩く習慣のある人は多いので、USBポートを通してスマホなどに充電ができるランタンなら、ポータブルバッテリーの充電が切れそうなときや、バッテリー自体を忘れたときでも充電できます。防災用品として2役担ってくれるのも特徴です。

ソーラーパネルを搭載したランタンも、キャンプでの使用だけでなく防災用としても役立つアイテム。日中に充電しておくことができるので、長期旅にも重宝します。ただ、ちゃんと日光に当てないと充電されていない場合もあるので過信は禁物。USBなど他の方法でも充電できるなど、太陽光以外でも電力をまかなえるタイプが便利です。

スタンダードな装備は
大小のランタンとヘッドライト

キャンプでの光を考える場合、スタンダードな装備は「サイト全体を照らす大型ランタン」「テント内で使う柔らかな光の小型ランタン」「作業しやすいヘッドライト」の3種類です。

大型ランタン

広範囲を照らすランタン=パワフルな燃焼系ランタンが一般的。LEDランタンの中にも、数は少ないものの大光量のものがいくつかあります。サイト全体を照らすには、明るさ1000ルーメンが目安。リフレクター(反射板)があれば光の範囲をコントロールできて便利です。やけどの心配がないので小さな子どもがいるファミリーは、選択するといいでしょう。
ただし、大光量であるということは電気をたっぷり使うということ。電池は何本も用意しなければなりませんし、充電対応のものでも充電に時間がかかります。夏休みなど3〜4泊のキャンプ旅では注意したいところです。明るさだけでなく、連続点灯時間もしっかりと確認しておきましょう。

小型ランタン

LEDランタンが本領を発揮するのはテント内で使う小型ランタンです。注意したいのは、就寝前の強い光は眠りにつきにくくなってしまうということ。テント内で使うランタンは、光量自慢ではなく、ディナーでは卓上を明るく照らし、就寝前には柔らかな光を放つよう、光量を自在に変化できるものを選びましょう。明るさは最大で200ルーメンもあれば十分です。グローブが乳白色だったり、光そのものが暖色だとテント内が安らぎの空間になります。

テントにフックがあるなら、吊して使うことができます。一般的に光は上からのほうが広く届きます。影が出にくいものがベター。

LEDランタンは、本体は軽くても電池を装着するとズシリと重くなる場合も。フックに負担がかからないかどうかを確認してください。

ヘッドライト

バンドで頭に装着できると両手を自由に使えるので、寝る前に張り綱を調整するなんて時に重宝します。クリップで胸ポケットに装着できるものもあるので、両手をフリーにできるライトがひとつはほしいですね。

ヘッドライトは基本的に直線的に光が進みます。けれど、ヘッドライト用のグローブを使えばランタンのように周囲を照らすことができるんです。

1〜3人用のテントならこれで十分。市販品だけでなく、レジ袋をかぶせたり、水入りのペットボトルを載せたりしても同様の効果を得られます。

プラスアルファの機能は
キャンプスタイルにあっているか考慮

通常はランタンとして周囲を照らし、夜間のトイレなど必要なときはパネルを外してハンドライトとして使えるランタンが人気です。

パネル分離型は、ファミリーやグループでのキャンプに重宝します。パネルを1枚、テント出入り口に置いて足下を照らしたり、先に眠る子どものために1枚だけパネルを渡したりなんてことができます。写真好きなら、パネルの光を使って目に輝きを増すなんて使い方も。

スマホなどの充電ができる、出力用のUSBポートを搭載したものもあります。ポータブルバッテリーの充電切れ時など、緊急時に役立ちますね。

協力:WILD-1デックス東京ビーチ店

※このコンテンツは、2019年6月の情報をもとに作成しております。